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マンションに住んでいても楽器の演奏をしたいと考える人はいるでしょう。しかし、どのくらいならマンションで演奏をしてもいいものなのか、わからない人も多いはずです。そこでこの記事では、楽器を演奏できるマンションの特徴や、音漏れの対策はどのようにしたらよいのか、マンションで楽器を楽しむ際の注意点を紹介していきます。

楽器を演奏できるマンションとは?

楽器が演奏できるマンションには、「音楽演奏可」「音楽応相談」「音楽専門」「防音」の4つのタイプに分かれます。しかし、楽器演奏が可能になっているからといって、そのすべてのマンションに防音の設備が備わっているとは限りません。とくに木造建築の場合は防音性が低く、ドアの開閉音さえ気を付けなくてはいけないということもあります。

そんな防音の設備が整っていないマンションであっても、「楽器演奏可」になっているということもありますが、そのようなマンションでは、夜遅くなってから楽器の演奏をしないなど配慮をしなくてはいけません。時間に構わず楽器の演奏を行ってしまうと近所迷惑となり、トラブルの原因になってしまうこともあるからです。また、楽器演奏可のマンションであっても、極端に大きな音を出すような楽器は演奏できない場合もあるので気をつけましょう。

楽器演奏ができるマンションを探すときは、できれば防音の設備があって、時間や音の大きさを気にせずに演奏できる物件を見つけたいものです。しかし、完全に防音できるような設備があるマンションも中にはありますが、そのような物件の数は少ないため、探すのに苦労することでしょう。

楽器演奏可能なマンションでも音漏れはつきもの

楽器演奏ができるマンションであっても音漏れが起こってしまうことがあります。音というものは、空気を介して伝わる「空気伝播音」と物を介して伝わる「固体伝播音」とがあります。たとえば、スピーカーの音は空気を介して伝わってきますが、同時に底面の接触から振動として床を通して音が伝わります。

ギターのように手で持って演奏するような楽器は、空気を介して音を伝えますが、ピアノのように床において演奏するような楽器の場合、スピーカーの例のように「固体伝播音」も伝わってしまうのです。「空気伝播音」であれば、スキマ対策をしたり、防音材を付加したりすることで低減することが可能です。音域にもよりますが、「空気伝播音」は対策しやすい音でしょう。しかし、「固体伝播音」は床や天井などを介して音が伝わってしまうため対策が難しく、よりいっそうの配慮が必要になります。

楽器演奏の配慮1…床の防音はとくに注意!

楽器演奏が可となっているマンションのほとんどが、比較的音漏れのしにくい鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造です。しかし、木造に比べれば音漏れがしにくいというだけで、とくに「固体伝播音」のような音は漏れてしまう可能性が高いです。そのため、音が漏れにくくなるような対策をしなくてはいけません。

床への防音は遮音と吸音の両方をおこなうことで初めて効果が出ます。具体的には、ホームセンターなどで売っているゴム製のシートなどを楽器の下に敷いて演奏するとよいでしょう。これ以外にも、防振シートや防振材のような振動を防ぐものが効果的です。また、吸音効果があるものとして、ウレタンシートや吸音カーペットを合わせて敷くことで、階下への音漏れを軽減させることができます。

階下以外にも、隣家や階上への音漏れにも気を使わなければいけません。吸音効果のある材料を壁に貼り付けたり、その上から遮音シートを貼り付けたりすることで音漏れを軽減させることができるでしょう。また、楽器店や防音対策グッズを販売している店で、簡易防音壁を購入して貼り付けるという方法でも、比較的簡単に防音効果を得ることができます。

楽器演奏の配慮2…天井や壁も遮音シートで対策!

学校の音楽室などで、壁に有孔ボードが貼られているのを見たことがあるでしょうか。このボードは、穴あき吸音板とも呼ばれており、吸音力を高めるために貼られています。マンションで楽器を演奏する場合、振動によって階下や隣家、上階に音が漏れてしまう「固体伝搬音」だけでなく、空気の振動による「空気伝播音」にも気をつけなければなりません。これを軽減するために、壁に音楽室のように有孔ボードを貼ることもおすすめです。有効ボードを貼る場合には、その裏に吸音材を忘れないようにしましょう。また、遮音効果を期待できる遮音シートを貼ることも、音漏れ軽減の効果を期待できるでしょう。

音漏れ軽減のための吸音素材の中で、グラスウールというものがあります。これは柔らかい素材で、高音域の吸音に効果があります。グラスウールはさまざまな性能があり、比較的柔らかい素材であるため、これを保護するためにも硬い有孔ボードを合わせて使用すると、より音漏れ軽減の効果を高めることにもつながります。

楽器演奏の配慮3.窓には防音カーテンを!

防音対策をするうえで忘れてしまいがちなのが、窓への防音対策です。窓の遮音力はコンクリート壁に比べて低く、およそ半分程度になります。そのため窓の防音対策を怠ってしまうと、意外なほど広範囲にわたって音漏れしてしまうことがあるのです。簡単に対策できる方法としては、窓に防音カーテンを付けるというものがあります。防音カーテンは外からの音を防ぐことにはあまり効果はないのですが、室内の音が漏れるのを防ぐことに関しては効果が期待できるのです。そのため、楽器演奏の音漏れを防ぐには有効といえるでしょう。

ただし、防音カーテンで防げる音域は高音域になります。低音域の音漏れを防ぐには別の対策が必要です。低音域の音漏れ対策としては、たとえば二重窓や複層ガラスにするという方法があります。

楽器演奏ができるマンションの探し方

ポイントをおさえることで、楽器演奏の叶うお部屋が見つけられるかもしれません

楽器演奏ができるマンションを探すにはいくつかのポイントがあります。まず、賃貸物件で楽器演奏可の物件を見つけるコツは、音楽大学の近くのマンションを探すことです。音大付近では、比較的容易に楽器演奏が可能な物件を見つけることができるでしょう。これは音楽大学が近くにある物件だと楽器を演奏する学生が多いので、必然的に楽器可の物件が集まるからです。また大きなライブハウスがある地域も、同様に楽器の演奏が可能な物件が集まりやすい傾向があります。ライブハウスが近くにあると楽器を演奏する人たちが多く集まりやすいため、楽器演奏をしたいという相談もしやすくなります。

いずれにせよ、楽器可の物件に住みたいのであれば、まずは不動産屋に楽器可の物件に住みたいと相談するのがおすすめです。自力で探すよりも早く楽器演奏可能な物件を見つけることができるかもしれません。不動産屋に相談する際には、どのような楽器を、どの時間帯に、どの程度の時間演奏するのかを伝えると、よりスムーズに物件を見つけることができるでしょう。

円滑なコミュニケーションが騒音トラブル回避の近道!

楽器演奏可能なマンションであっても、他の住人には騒音と感じられているということもあります。その際、周囲に配慮した行動をとらなければ、住人同士でトラブルに発展してしまうということにもなりかねません。トラブルを防ぐためには、普段から住人同士でコミュニケーションをとり、円滑な人間関係を築いておく必要があります。そうすることで、騒音によるトラブルのリスクを軽減することができるのです。

効果的な対策をしてお気に入りの楽器を演奏しよう!

楽器演奏可能なマンションに住んでいても、楽器演奏が可能であるからと何も防音対策をしないでいると、場合によっては騒音トラブルを起こしてしまうことがあります。完全防音の部屋がない場合は可能な限りの防音対策をとり、他の住人への配慮をしたうえで楽器演奏を楽しみましょう。

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