この記事は、約6分で読めます

モバイル端末に限らず、自宅でも快適なインターネット環境を手に入れたいということで光回線の契約を検討している人は多いと思います。事実、ブロードバンドの普及率は年々上昇しており、また固定ブロードバンドの契約率のなかで最も多いのは光回線なのです。しかし、マンションでの光回線の契約には、戸建てと異なる部分もあるため気を付けなければならないこともあります。そこで今回は、マンションで光契約をするうえでの注意点をまとめてみました。

そもそも対応エリア? 契約前に確認すること

高速通信ができて非常に便利な光回線ですが、導入するにはいくつか事前に確認をしておくべきポイントがあります。まず考えられるのは、住んでいるエリアと建物がサービスに対応しているかをチェックすることです。場合によってはマンションでの個人契約ができないケースがあり、確認する必要があります。基本的には自宅マンションが対応している光回線を選べば問題ありませんが、管理者(賃貸マンションであれば管理会社、分譲マンションであれば管理組合)の許可があれば個人での契約ができる場合もあります。

料金面についても考えておくとなお良いでしょう。キャッシュバックキャンペーンが設けられているプランもあるので、上手く活用できればグッとお得になります。ただし、マンションでの契約であると、戸建てでの契約とはキャッシュバックの額が異なっている場合も多くあるので、マンションタイプの契約でキャッシュバック額が高く設定されているプランをあらかじめ見つけておく必要があります。

また、スマホとのセット割引があるプランもあるため、こちらも見逃せません。利用しているスマホのキャリアに上手く合わせれば、月々の支払い料金を場合によっては2,000円近く減らすことができるかもしれないのです。毎月のことですから、最終的な総額を考えると大きな差になります。割引サービスを活用することで、安く快適なインターネットサービスを受けられる可能性があるのです。

マンションに導入できる固定回線の種類

マンションに導入することができる固定回線には、光回線方式・VDSL方式・LAN配線方式の3つの配線方式があります。光回線方式は、まず共有スペースまで光回線を引き込み、その後各部屋へと光ファイバーを繋ぐ配線方式です。3つの配線方式のなかで、通信速度が最も速いのがこの光回線です。契約プランにもよりますが、場合によっては最大通信速度が1Gbpsとなることもあります。そのため、快適な通信環境を特に重視する方は、この光回線方式を選ぶことができれば理想的です。ただし、各端末やLANケーブルなどを含めた利用環境によっては、そこまでの速度が出せない場合もあるので、そちらにも気をつけましょう。

VDSL方式は、共有スペースまで光回線を引き込んだのち、そこから電話線を経由させることで各部屋へと接続を行う配線方式です。本来であれば新しく光ファイバーを通すべきですが、建物の構造上難しい場合にはこの方式が選ばれる場合があります。電話回線であれば既存のものを利用できるため、工事にかかる時間は短くて済むのです。デメリットとしては、電子レンジなどの電波の影響を受けてしまいやすく不安定になりがちで、また距離が開くと通信速度は遅くなってしまう性質があります。できることならばこの方式は避けたほうがよいでしょう。

最後にLAN配線方式は、共有スペースまで光回線を引き込み、そこから各部屋へとLANケーブルを利用して接続を行う配線方式です。電話回線を利用していないため、周辺電波に対しては強いのが特徴です。しかしながら、光回線方式であれば「各部屋まで光ファイバーを引いたあとに」LANケーブルなどで端末へと接続していたのに対し、LAN配線方式では「光ファイバーは集合住宅まで回線をつなげるのみで、各家庭にはLANケーブルで回線を引く」という仕組みになっています。つまり、LAN配線方式は「戸建ての1家庭での回線利用を、マンション全体で行っている」という形式の通信方式になるのです。そのため、マンションでLAN配線方式を採用した場合の通信速度は、あまり速いものは望めません。

光回線が利用できるまでの期間

光回線を利用するには、回線を引くための工事が必要です。一般的に、申込みから工事までにかかる期間は1カ月ほどが目安です。しかしながら、繁忙期などで工事が詰まっている場合は2カ月以上かかる場合もあります。特に引っ越しシーズンとなる3月~4月については、ある程度の期間を要する覚悟はしたほうがよいでしょう。 できるだけ早く光回線を利用したいと考えるなら、まずは住んでいるエリアで光回線を利用できるかどうかを確認しましょう。もしも光回線を提供していないサービス会社を選んで申込みしてしまうと、再びサービス会社を探しなおすことになり、二度手間になってしまいます。光回線を早く利用したいと考えるなら、申込みを行うタイミングと事前のリサーチが大事です。

マンションと戸建て何が違う? 光回線の中身

マンションと戸建てでは、光回線を引く際の工事内容は異なります。また、料金や通信速度も変わってくる場合が多いです。戸建ての場合には、工事の際には光回線を電柱から直接引き込む作業を行います。これに対してマンションの場合は、電柱から光回線を引き込む先は共有スペースになるのです。一度引き込んだのち、共有スペースからあらためて各部屋へと配線を行う形になります。既に光回線が共有スペースにまで引いてあれば、工事は短時間で終わります。そのような場合は、工事にかかる費用も戸建てと比較すると安価になることも多いです。

逆にマンションの光回線設備の容量が一杯で増強しなければならない場合はもっと時間がかかります。工事そのものの工期が長くなるだけでなく、その工事の許可を、賃貸マンションであればオーナーに、分譲マンションであれば管理組合に取らなければならないからです。そうなると開通まで長い期間が必要となりますので、注意が必要です。

利用料金に関しては、マンションタイプの光回線プランのほうが、戸建てタイプの光回線プランと比較すると安く済むことが多くなっています。ひとつのマンション内に契約者が複数いれば、通信事業者は値段を高く設定せずともある程度の利益が見込めるためです。ただし、速度についてはマンションタイプに関してはデメリットがある場合もあります。先にも触れたVDSL方式やLAN配線方式である場合が多く、回線を個人で申し込んでいない限り、契約者全員で共有することになってしまうためです。これにより、一度に多くのインターネット利用がなされてしまうと回線が混雑し、回線の速度が遅くなってしまうことがありえます。

無料で使える光回線つきマンションの落とし穴

「インターネット回線が無料で使える」といった文句で売り込まれているマンションを見かけることがあります。月々の支払いは必要ありませんし、わざわざ契約をする手間もかけずに済むのは確かにありがたいことでしょう。しかし、このような回線には問題点が隠れている場合もあります。たとえば、既にマンションで契約されている光回線からは、個人で乗り換えが行えないケースが多いのです。それに加えて、マンション全体で同じ回線を利用しているために通信速度が遅くなってしまう場合もありえます。

こうしたマンションにおいては個人契約ができない場合もあるため、低速環境からなかなか抜け出せなくなってしまう事態もありえます。無料で回線が使える物件を検討する場合は、こうしたデメリットも踏まえておくとよいでしょう。

導入できる光回線がないときは無線も考えよう

マンションによってはどうしても光回線を導入できない場合や、高速通信が見込めない場合もあるでしょう。そうした場合には、モバイルWi-Fi端末による無線でのインターネット環境を整えることも視野に入れるとよいでしょう。工事が必要ないため、専用の端末が届いたその日から利用することが可能です。また、持ち運び可能な端末を選べば屋外での通信も行え、出張や旅行などの際にも便利に使うことができます。スマートフォンの外での通信量を抑えることができるのも大きなメリットです。マンションでの固定回線契約とは全くの別物なので、管理者に許可をとる必要もありません。固定回線に特別なこだわりがなければ、検討しましょう。

おすすめ記事