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国土交通省「住宅着工統計」によると、2018年の新設住宅着工942,370戸のうち、57.2%が木造住宅。鉄骨造やRC造が主の集合住宅も含まれていることを考えれば、戸建て住宅の木造率がもっと高いことは確実で、8割以上と言われています。日本人にとって馴染み深い木造住宅の家にはどのような特徴があるのでしょうか。メリット・デメリットや工法による違い、耐震性や寿命などの気になる情報も解説します。

参照:住宅着工統計

木造住宅の特徴とは? 鉄骨造やRC造と何が違うの?

木造住宅とは、柱や梁などの躯体が主に木材で作られた住宅のこと。聖徳太子ゆかりの寺院として有名な法隆寺が「現存する日本最古の木造建築」として知られていることからも分かる通り、日本では古くから、多くの建物が木を材料として建てられてきました。

木造住宅は、鉄骨造(S造)住宅や鉄筋コンクリート造(RC造)住宅といった他の建物構造と、どのような違いがあるのでしょうか?

一般的な木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の比較表

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木造住宅」は前述の通り、主要な構造部分が木材で構成されています。鉄骨や鉄筋コンクリートと比べて軽量で加工もしやすいため、施工がしやすく、他の構造と比べて建築コストを抑えることができ、工期も短めです。間取り変更をともなうリフォームもしやすいでしょう。また、熱伝導率が低く断熱性に優れていること、自然素材のため吸湿性が高いことも特徴。室内を快適な状態に保ちます。耐震性については後述しますが、新耐震基準を満たしているかどうかが一つの目安となります。

鉄骨造(S造)住宅」は、鉄骨(鋼材)の柱と梁で躯体を構成します。鋼材の厚さが6mm以上の「重量鉄骨造」と6mm未満の「軽量鉄骨造」に分けることができますが、大手ハウスメーカーの鉄骨造住宅は、ほとんどが軽量鉄骨造です。柱や梁は工場生産のため品質が安定していて、鉄筋コンクリート造ほどのコストや工期はかかりません。地震の際に倒壊するリスクが低い一方、揺れを感じやすいため注意が必要です。また、軽量鉄骨造の場合は強度を保つために筋交い(ブレース)を入れるため、リフォーム時の間取り変更に制限が出やすいことも覚えておきましょう。

鉄筋コンクリート造(RC造)住宅」は、引っ張られる力に強い鉄筋を、圧縮に強いコンクリートで覆うことでお互いの特徴を補完し合い、強度を高めています。耐震性や耐久性の高さが魅力で、音や振動にも比較的強い構造ですが、現地で鉄筋を組んでコンクリ―トを流し固めるため、工期が長くなりがちです。鉄筋とコンクリートの重さを支える強固な地盤も必要で、場合によっては地盤改良費も嵩みます。リフォームのしやすさは構造により異なるものの、鉄筋コンクリート部分は後から撤去することができないため、新築時に先々を見据えて設計することが大切です。

木造住宅のメリット・デメリット

木造住宅は大きく、柱と梁で建物を支える「木造軸組工法(在来工法)」と、パネル状の床や壁、天井といった面で建物を支える「木造壁式工法(2×4工法や木質パネル工法)」に分けることができます。それぞれの主なメリットとデメリットは、以下の通りです。

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木造軸組工法(在来工法)」は日本で昔から親しまれている工法です。設計上の制限が少ないため、思い描いたレイアウトの家を建てやすく、狭小地や変形地、傾斜地といった特殊な敷地でも比較的建てやすいでしょう。増改築もしやすい工法です。

木造壁式工法」の代表格「2×4(ツーバイフォー)工法」は、19世紀初めに北米で考案されたといわれ、明治時代に日本へ伝わりました。2インチ×4インチの構造材を木枠とし、構造用合板を打ち付けたパネルを壁・床・天井にして6面体の箱をつくります。「モノコック構造」とも呼ばれる強固な構造で耐震性が高く、耐火性や気密性、断熱性にも優れています。ただし、開口部が制限されているため、間取り変更をともなうリノベーションが難しい側面もあります。

木質パネル工法」は2×4工法を進化させた工法です。基本的なつくりは同様ですが、断熱材などを入れた状態で工場生産されるため、施工がしやすく、短い工期で安定した品質の住宅を建てることができます。

木造住宅の気になる耐久性は大丈夫?

木造住宅が気になっているものの、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の住宅と比べて「耐久性が低いのでは?」と感じ、二の足を踏んでいる人も多いようです。木造住宅の耐震性やシロアリ対策、寿命についても見ていきましょう。

木造住宅の耐震性は?

1981年6月1日の建築基準法改正以前の、いわゆる「旧耐震基準」で建てられた建築物は、耐震診断やそれにともなう補強工事が必要です

耐震性能の判断としてまずチェックしたいのが、築年数です。耐震基準の大きな見直しが行われ、「新耐震基準」が導入された1981年6月1日以降に建築確認を受けた建物であれば、震度6~7クラスの大地震が起きても、建物は倒壊・崩壊しないとしています。

また、「耐震等級」という基準により、住宅の耐震性能が定められています。建築基準法で定められた耐震性を満たしていれば「耐震等級1」、耐震等級1の 1.25倍の地震に耐えうる強度があれば「耐震等級2」、1.5倍の強度で「耐震等級3」とします。ちなみに、「耐震等級3」の住宅であれば、【フラット35】Sの技術基準を満たすことができます。

その他、筋交い補強によって耐震性を高めたり、建物に伝わる揺れを軽減する制震ダンパー(制振装置)を導入したりといった対策により、木造でも地震に強い家を建てることができます。

シロアリの被害に遭わないためにできることは?

シロアリを寄せ付けないために、床下の湿気対策が大切です

木造住宅ならではの心配事として、木を主食とするシロアリによる被害が挙げられます。シロアリは湿気の多い場所を好む傾向にあり、主に床下から侵入します。床下の風通しや日当たりに配慮し、湿気が籠らないようにすること、雨漏りなどの水漏れを放置しないこと、シロアリの侵入経路である蟻道(ぎどう)がないか定期的にチェックすることが大切です。

木造住宅の寿命ってどのくらい?

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木造住宅の法定耐用年数は22年ですが、法定耐用年数=木造住宅の寿命ではありません。税法でいう減価償却資産としての耐用年数を超えても、きちんとメンテナンスをすれば、長く住み続けることができます。

最近は、実際に住み続けることができる耐用年数を評価する動きがあり「期待耐用年数」に注目が集まっています。国土交通省が発表したレポート「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について」によると、住宅金融支援機構が定める【フラット35】の技術基準に適合している程度(劣化対策等級2)の木造住宅の場合、期待耐用年数は50~60年程度、長期優良住宅に認定されている木造住宅であれば、100年以上を想定しています。

まとめ

日本の住宅で最もポピュラーな「木造住宅」にはたくさんのメリットがある反面、耐久性に不安を感じている人が多いようです。しかし、一定の耐震性能を満たし、メンテナンスを怠らなければ、過度な心配は不要です。せっかくのマイホームですから、定期的に建物の状態をチェックしながら、長く快適に住み続けたいものですね。

(最終更新日:2019.10.05)

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