中古マンションを購入することになった場合、新築マンションと違う点のひとつは、どのような状態で部屋を引き渡されるのか分からないところです。新築マンションでは建物完成後に必ず売主側がハウスクリーニングをしてから買主に引き渡します。それに対して中古マンションの場合は、売買契約の内容によっても異なりますが、売主がクリーニングをしないで現状引き渡しというケースもあります。そのようなときのために、クリーニング業者の選び方のポイントや、料金の相場について知っておくと便利です。

マンションの汚れが気になる!でも売主はきれいにしてくれない?

中古マンションの売買契約においては、クリーニングを売主、買主のどちらがおこなうかということについては、特に決まりはありません。売主、買主ともに契約内容に納得さえするのであれば、どちらがおこなってもかまわないのです。契約内容に不満がある場合には、不動産会社を通して交渉し、どうしても納得がいかなければ契約をしないという選択もあります。

マンションに大きな不具合があれば、引き渡しまでに売主が修理しておく必要があります。しかし、汚れていたり少し傷んでいたりする程度のものは、必ずしも売主がきれいにしてくれるとは限りません。

また、売主が前もってしっかり掃除していたとしても、買主がその部屋を見たときにきれいと思うか汚いと思うかは個人の感じ方により異なります。感じ方の差でトラブルにならないように、マンションを現状引き渡しとする契約は決して少なくありません。

なお、買主が中古マンションを購入してからリフォームする予定がある場合は、特にクリーニングをしてもらう必要はないでしょう。その場合、クリーニング代が契約内容に含まれているのであれば、クリーニングは不要として物件価格から差し引いてもらうよう交渉することも可能です。余分な費用を取られるよりも納得できる契約になるはずです。

クリーニング業者はどんなことをしてくれる?

では、実際にクリーニングを業者に依頼した場合、どのようなクリーニングをしてもらえるのでしょうか。ここではクリーニング業者の主なサービス内容を解説します。

クリーニング業者は掃除のプロであり、通常の部屋から、キッチンや浴室などの水回り、エアコン内部まで、さまざまな場所をそれに適した道具と技術を使って掃除します。部屋の床ひとつを取っても、フローリングとカーペットでは使う機器や洗剤なども違います。ガラスやサッシの汚れやホコリ、カビなどを取り除き、壁紙の汚れやシミ、ハウスダストまでを一掃して、清潔さと明るさを取り戻していくのがクリーニング業者の仕事です。

エアコン内部のクリーニングなどはプロならではのお仕事ですね

難易度の高い清掃になると料金も高くなりますが、素人ではどうしても取れない汚れもきれいにしてくれます。また、浴室の天井や排水溝、トイレのしつこい黒ずみや黄ばみ、キッチンのレンジフードの頑固な油汚れなど、掃除をするのが難しく時間のかかる場所もクリーニング業者は専用の道具を用いてきれいに掃除をします。クリーニング前よりも汚れがつきにくくなる加工をしてくれる場合もあります。

クリーニング業者と家事代行サービスの掃除の違い

ハウスクリーニングとよく似たサービスに、家事代行があります。ハウスクリーニング業者が家事代行サービスもおこなっている場合もあり、違いが分かりにくいかもしれません。家事代行サービスの中にも清掃業務が含まれていますが、両者の清掃サービスの内容は、似て非なるものです。

まず、クリーニング業者のおこなう清掃サービスでは、前述の通り、汚れを徹底的に落として、すみずみまできれいな状態に復元してくれます。

それに対して家事代行サービスとは、あくまでその家に住む人の家事全般を代行してくれるサービスです。掃除に限らず、料理、買い物、洗濯、ゴミ出し、そのほかサービス内容は多岐にわたります。掃除についても徹底的におこなうことが目的ではなく、その家にある市販の洗剤などを使って、家を住みやすい状態に整えておく、いわゆる「ハウスキーピング」が、家事代行サービスがおこなう掃除の内容です。

よって中古マンションのクリーニングについては家事代行サービスではなく、専門のクリーニング業者に依頼することが仕上がりに対する満足度アップにつながります。

マンションのクリーニングを頼んだらいくらかかる?

金額の内訳を知るためにも、見積もりをとると安心です

それでは、マンションの丸ごと1室の清掃をクリーニング業者に依頼した場合にいくらくらいの料金がかかるのでしょうか。当然ながらマンションの間取りや広さ、汚れの程度、どこまできれいにしてほしいかの希望などによって料金は変わってきます。

ひとつの例をご紹介すると、3LDK~4LDKのマンション1室(空室)の清掃を、あるクリーニング業者に依頼した場合の料金は、5万3,000円~12万円程度となっています。料金に大きな幅がありますが、これはあくまで目安であり、延べ面積や汚れ具合、部屋の構造などによって変わりますし、地域差もあるでしょう。また、部分的に汚れが酷い場合などにオプション料金がかかることもありますので、実際には見積もりをもらって判断する必要があります。

クリーニング業者の失敗しない選び方

ハウスクリーニングの業者をいざ選ぼうと思っても、調べてみると数多くの業者があり、どこを選べば良いのか迷ってしまうことも多いでしょう。

具体的にどのような業者を選べば失敗しないか、そのポイントを解説します。

業者は大手でも個人でもどちらでもかまいませんが、まず問い合わせをしたときの対応が丁寧であることが大切なポイントです。ホームページから業者を探す人も多いと思いますが、会社の情報がしっかりと記載してあり、さらにスタッフの顔写真を掲載している会社ならより安心して依頼できるでしょう。

また、料金体系が明解で、オプション料金についても分かりやすく記載してある業者を選ぶことをおすすめします。見積もりを出してもらったときに、後から追加料金が発生する可能性があるかどうかを、濁さずにはっきり説明してくれる業者なら信頼できるはずです。

極端に料金が高かったり、反対に安すぎて相場に合っていないと思われる業者には、何かしらの良くない理由があるかもしれません。

最も重要なポイントとして、損害賠償保険に加入していることがあります。どんなに信頼できるプロの業者であっても、クリーニング作業中にうっかり部屋を破損してしまう可能性もあり得ます。そのような場合に補償ができない業者では、最終的に依頼者が泣き寝入りする羽目になりかねません。

クリーニング費用を抑える方法はある?

クリーニング業者に依頼する費用を少しでも抑えたい場合のポイントを解説します。

まず基本中の基本ですが、複数の業者から見積もりをもらって比較をするようにしましょう。ただし、安さだけにこだわってしまうと失敗の元となります。なぜ安いのかを考えると、洗剤のランクが下げられていたり、人件費をカットされていたりして、結局清掃のクオリティが下がっているのかもしれません。見積書の内容をよくチェックしながら比較するようにしてください。

また、繁忙期ではなく閑散期を狙って依頼すると割安になります。ハウスクリーニングの場合は冬から年度末にかけては依頼が多くなるので、その時期を避けることで費用を抑えることができるでしょう。

その他、仲介の不動産会社にクリーニング業者を紹介してもらえないかを相談してみると、割安な業者を紹介してもらえる可能性もあります。

さらに、どうしても費用を抑えたい場合には、すべてを業者に依頼せずできる箇所は自分で掃除するのもひとつの方法です。

信頼できる業者を選んで新生活を!

中古マンションを現状引き渡しという条件で購入した場合は、自己負担でクリーニング業者を探してクリーニングを依頼しなければなりません。中古マンションとはいえ一生に何度もないほどの大きな買い物ですし、長く暮らしていくことになる住まいです。クリーニング業者探しにおいても妥協することなく、信頼できる業者を探すようにしましょう。

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