上手なコーディネートのコツは? 北欧風デザインのインテリア事例

部屋のコーディネートを考える際、全体のテイストを統一させるとうまくバランスが取れるものです。アジアンやモダン、和風、アメリカンなどさまざまなテイストがありますが、その中でも人気の「北欧風」。

落ち着きがあってセンスを感じる北欧風の部屋にコーディネートしようと思っても、何から手をつけていいのかわからない、という人もいるかもしれません。しかし、北欧風コーディネートはちょっとしたコツをおさえておけば簡単に行うことができます。

そこで、北欧風コーディネートのコツをご紹介しつつ、さまざまなインテリア例を見ていきましょう。

意識するべき5つのポイントは?

コーディネートにあたって、意識するべきポイントが大まかに5つあります。

色合い/家具の素材/ファブリック/空間の使い方/差し色・ワンポイントアイテム

どれか1つを北欧風にするだけでも理想のテイストに近づくことができますが、複数取り入れることで統一感が増し、より北欧テイストへと近づいていきます。では、そのポイントをそれぞれ詳しく見てみましょう。

【色合い】モダン系かヴィンテージ系に

北欧風の方向性としては主に2種類あります。「クールなモダン系」と「暖かみのあるヴィンテージ系」です。それぞれの系統によって空間の印象は異なります。

モダン系は白やグレー、黒を基調にした色合い。爽やかで明るい印象があります。北欧風の基本形といっていいかもしれません。

色の組み合わせによっても異なりますが、全体的に落ち着いた雰囲気になります。シックな色合いが好きな場合は、黒やダークグレーを基調にしてみるといいかもしれません。

一方、ヴィンテージ系はブラウンなど暖かみのある色を基調にします。木製の家具を多めに取り入れながら、ファブリックも上手に組み合わせれば上質感のある空間になります。

コーディネートする際は、モダン系とヴィンテージ系のどちらか一方に振り切る必要はありません。両方の系統をうまくミックスすることもできます。

たとえば、白とグレーを基調にしながら、黒のファブリックをアクセントにして全体を引き締めることも。モダンのスタイリッシュさとヴィンテージのぬくもりをバランスよく取り入れられるとセンスよく仕上がります。

【家具の素材】ぬくもりを感じる木製が○

北欧風の家具の脚には、根元から先端にかけて細くなっていく「テーパードレッグ」と呼ばれる形が取り入れられています。テーパードレッグの家具があるだけで、グッと北欧風になりますよ。

たとえば、白やグレーをベースにしたインテリアは、明るく広々とした印象になる一方で、どこか寒々しく感じてしまう部分もあります。そんなときは、テーパードレッグの家具をチョイスすることで、北欧風のテイストがプラスされて暖かい雰囲気に変わりますよ。

また、北欧風の部屋といえば、ウッドテイストの家具のイメージが強いかもしれませんが、絶対に木製を選ばなければならないということでもありません。金属製の家具が置かれていても、かえって良いアクセントになることも。大切なのは、部屋全体のバランスを考えることです。全体図をイメージしながらコーディネートしてみましょう。

【ファブリックの柄】簡単に北欧風にチェンジできる

クッションやベッドシーツのファブリックに北欧風の柄を用いるだけで、北欧テイストを簡単に足すことができます。ファブリックは気軽に付け外しできて、コストも比較的安価なのがうれしいポイントです。北欧風のコーディネートを始める際、まずはここから挑戦みるといいかもしれませんね。

北欧風デザインの柄には、ボタニカル柄やアニマル柄などさまざまな種類が存在します。有名な北欧ブランド「マリメッコ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。せっかくですから、自分好みの柄をいろいろ探してみましょう。

【空間の使い方】広く取ってすっきり見せる

北欧テイストの部屋は、空間を広く使うこともポイントになります。それぞれの家具の間隔を少し離して、すっきりしてみえるように配置しましょう。北欧家具を使っているなら、相乗効果でさらに北欧テイストな印象が強まります。

こちらはベッドルームのコーディネート例。空間を広く使いながら、シックな雰囲気にまとめています。

どうしても物が多く、空間を広く使うのが難しい場合は、それぞれのアイテムの色合いを統一してみましょう。散らかった印象を感じさせず、すっきりした印象を与えることができますよ。

【差し色/ワンポイントアイテム】上手に使ってオリジナルの空間に

最後に、部屋にアクセントを置くことで北欧風にするテクニックをアイテムごとにご紹介しましょう。アクセントとなる小物があるだけで、グッと印象が異なってみえます。好きなアイテムを取り入れて、自分なりのオリジナル空間を作ってみてください。

●観葉植物

緑があるだけで部屋全体の瑞々しさが変わるような印象を受けるから不思議ですよね。ポイントは、あまり多くの観葉植物を置き過ぎないこと。複数置く場合は、間隔を離して配置するようにしましょう。

●ラグ

フローリングの色味が気に入らない場合にも、おすすめしたいのがラグの導入。床の色を隠しながら、好みの北欧カラーを取り入れることができます。写真の部屋では、グレーのラグで床を隠しつつ、フローリングと他の家具の色合いをバランスよくいます。また、次にご紹介しますが、くすみのかかった黄色の差し色も効果的です。

●差し色

部屋の色調が統一されている場合、差し色を1色だけでも加えることによって部屋の印象をがらりと変えることができます。

たとえば、ブルーの差し色によって、部屋を涼やかな印象に仕上がります。

差し色は、原色に近いほど印象が強烈に。北欧風の差し色には、スウェーデンの国旗にも使われているブルーやイエローなどと相性がいいです。「この色でなくてはダメ!」というルールはないので、好きなカラーを使いながら色々とアレンジを楽しむことができそうですね。

なお、これらのアクセントとして差し色が映えるのは、部屋全体の色調がある程度統一されていることが前提になります。さまざまなカラーが使われている部屋にアクセントを追加してもあまり効果はありません。

また、差し色の使い方はファブリックや小物に限りません。たとえば、テーブルにフルーツを1点置いておくだけでも差し色に使うことができるのです。

●パネル

壁にパネルを飾るというのもひとつの手です。白やグレー、黒が基調の部屋には白黒写真やモノトーンのアートがよく映えます。また、北欧柄のファブリックを巻きつけたパネルを飾るのもいいでしょう。

ファブリックパネルは壁にかけるのではなく、立てかけて飾るだけでもOK。壁に穴をあける必要がなく、同時に無造作でナチュラルな印象も演出できるので、覚えておいて損はないワザですよ。

人気の北欧風コーディネート。基本のポイントがありながらも、「これ!」という正解はありません。いろいろな北欧インテリアの写真やインテリアをチェックしてみて、自分なりのコーディネートを楽しんでみてくださいね。

(最終更新日:2019.10.05)
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