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眺望が良く、洗練されたイメージがあるタワーマンション。夜景を一望できるところに住んでみたいという人のなかには、タワーマンションに興味を持ったことがある人も多いのではないでしょうか?一口にタワーマンションと言っても、さまざまな物件があります。そこで今回は、憧れのタワーマンションの間取りの特徴や、物件選びのポイントについて紹介します。

そもそも、タワーマンションって何?

タワーマンションに憧れはあるものの、そもそもタワーマンションとはどんな建物のことをいうのか疑問に思う人もいるかもしれません。実は、タワーマンション自体に法的な定義が定められているわけではなく、階数の基準なども存在しないのです。一般的な考えとしては、高さが60メートル以上で階数がおよそ20階以上の超高層住居用建築物のことをタワーマンションといいます。そして、このような高さ60メートル以上の建築物には、建築基準法で構造耐力について厳しい基準が定められています。超高層建築物における構造耐力の基準は、建物の高さが高くなればなるほど厳しくなるのが特徴です。たとえば、高さ100メートル以上の建築物には消防法でヘリポートの設置義務が設けられています。
その点から考えると、タワーマンションは基準が厳しい分、より優れた構造のマンションであるとも言えるでしょう。また、タワーマンションの特徴としてはクオリティの高い共用施設があるという点も挙げられます。プールやフィットネスジム、ラウンジなどが付いている物件もあれば、24時間対応のコンシェルジュサービスやクリーニングサービスといった日常生活のサポートを受けられる物件もあります。このように、タワーマンションとは、建築基準法上の構造基準も満たし、眺望のみならずさまざまなサービスを兼ね備えた高層の共同住宅なのです。

タワーマンションの形の種類

タワーマンションには、さまざまな形のものがあります。まず、基本型とも言えるのが「スクエア型」です。スクエア型では、建物中央のエレベーターや階段の周りに廊下があり、その廊下の周りに住戸が配置されています。一階あたりの総面積を増やそうとすると、そのぶんだけ廊下も伸びて住戸面積が減るので、各フロアの戸数は15~20戸ほどです。
次に、中央が吹き抜け構造のものを「ボイド型」といいます。中央に吹き抜けをつくることで外周を伸ばしているので、スクエア型よりも一階あたりの住戸数が多いのが特徴です。そして、少し変わった形をしている「トライスター型」は、中心から三方向に建物が伸びた形のものをいいます。部屋がやや向かい合ったような形をしていることもあり、部屋によっては日照時間が限られてしまいます。

また「板状型」では普通のマンションのように建物の片面に住戸があり、反対側に廊下があるのが特徴です。このほか、上から見ると建物や吹き抜けが三角形や五角形になっている「三角形型」「五角形型」と呼ばれるボイド型の変型もあります。
さらに変わったものでは「A字型」があります。A字型はAの下部分をエレベーター、上部分を住戸にすることでプライベート性を重視した造りです。ほかにも、角をなくして日陰の影響を少なくした「円形型」のマンションも存在します。このように、タワーマンションには実にさまざまな形があり、その形に合わせて梁の位置も変わります。それにより、間取りや住み心地も違ってくるので、タワーマンションでは形にも注目することが大切です。

タワーマンションの間取りの特徴

タワーマンションでは眺望が気になるところですが、生活するうえでは間取りも非常に重要な項目です。タワーマンションの間取りには、中高層のマンションとは違った特徴があります。

間取りの特徴1:天井が高い

一つ目の特徴として、天井が高いことが挙げられます。部屋の配置や広さに目がいって見落としがちなポイントですが、天井の高さによって部屋の雰囲気はがらりと変わるものです。天井が高いことで開放感が生まれて、部屋を広々と感じることができます。

間取りの特徴2:複数の部屋がバルコニーに面している

次に、複数の部屋がバルコニーに面するように配置されていることが多いのも特徴のひとつです。バルコニーに面した部屋が多くなることで風通しが良くなり、採光を確保することもできます。バルコニーに出て夜景や夕焼けを楽しみながらリフレッシュできるのも、タワーマンションならではのメリットです。

このように魅力の多いタワーマンションですが、物件選びには注意すべき点もあります。それは、周囲の高層マンションの有無です。高層マンションが密集していると、タワーマンションの大きな魅力である眺望が遮られることがあります。タワーマンションの物件選びでは部屋の間取りそのものだけでなく、周囲の建物環境についても普通のマンション以上にしっかりとチェックするようにしましょう。

タワーマンションの間取りの特徴

めずらしい間取りが用意されているケースも

タワーマンションには、一人暮らしに適した1Rや1Kといったコンパクトなものもあれば、ファミリー層向けの4LDK以上の広々としたものまで幅広い間取りが用意されています。さまざまな暮らし方や用途に対応できるように、バリエーションが豊富なのがタワーマンションの間取りの特徴です。

超高級タワーマンションであれば、一般ではあまり見かけられないようなトイレやバスルーム、LDKが二つずつ設置されている物件も存在します。なかには、ベッドルームが四つあったり、エントランスが二つあったりと、とても豪華な物件も見受けられます。物件によっては複数のウォークインクローゼットが設置されているなど、タワーマンションの間取りのバリエーションはとても幅広いので、家族の人数や趣味趣向に合った物件が探しやすいといえるかもしれません。

タワーマンション選びのポイント

タワーマンション選びでは眺望や立地条件も大切ですが、そのほかにもチェックしておきたいポイントがいくつかあります。まずチェックしたいのが、共用施設サービスです。利用できる共用施設や受けられるサービスは、タワーマンションごとに異なります。なかには、タクシーの手配や荷物の発送をしてくれるところもあります。共用施設は有料というケースもあるので、その点も確認するとよいでしょう。

タワーマンションには24時間体制で警備員が常駐しているところもあります。セキュリティが整っていることは安心感にもつながるので、セキュリティ面が充実している物件はファミリー層や女性にも人気があります。そのほか、ランニングコストの確認も大切です。タワーマンションでは共用施設などが充実しているぶん、管理費が多くかかることがあります。共用施設は使っても使わなくても、そのコストを負担し続けなければなりません。そのため、共用施設に見合ったランニングコストのタワーマンションにすることも選び方のポイントとなります。

理想のタワーマンションを探してみよう!

タワーマンションと一口に言っても、建物の形状やデザイン、間取りの広さは実にさまざまです。どのような形状かによって、部屋の配置や住み心地も変わってきます。また、一般のマンションに比べると間取りのバリエーションが豊かなのもタワーマンションならではといえるでしょう。
そのほか、タワーマンションにはさまざまな共用施設やサービスがあります。健康志向や美容志向の高い人にはプールやジムがある物件もおすすめです。小さな子どもがいる家庭向きのキッズルームが備わっている物件もあります。このように、さまざまな面で充実しているぶんだけ選択肢が幅広く、希望する住み方や過ごし方を叶えやすいともいえるでしょう。選び方のポイントを押さえたうえで、自分が思い描く生活ができるタワーマンションを探してみましょう。

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この記事の執筆者
田井 能久 不動産コンサルタント

不動産鑑定士として25年のキャリアを持つ。訴訟や調停、並びに相続等の税務申告のための鑑定評価書の作成が得意。 最近はマレーシアを中心としたビザの取得と海外移住のサポートを通して、トータルな資産コンサルティングも展開している。

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