大きな買い物をするなら失敗だけはしたくないところですよね。たとえば、マンションは金額も高いうえに失敗してもすぐに理想の条件で売却できる保証がありません。交渉の時点で問題はないか、隅々まで条件を確認しましょう。この記事では、マンションの購入で後悔しないための、よくある失敗事例を紹介していきます。

マンション購入の失敗例1:購入タイミング

買い時は冷静に見極めを

不動産物件は時価なので、タイミングによって大きく変動します。もしも適切なタイミングで購入できなかった場合、大きな損失となることもめずらしくありません。マンションの価格が天井にまで到達したタイミングで購入し、購入後に価格が下落してしまうケースもあります。もともとマンションは築年数を経るにつれ価値が下がっていく傾向にあるものですが、もし自分の買ったマンションの価格の下がり幅がほかのマンションより大きいと損をした気分になってしまうでしょう。

マンションの価格は流行や周辺環境の変化、ローン制度の変動など、さまざまな要素により影響を受けます。こうした社会情勢や経済事情に精通していたとしても、完全にマンションの価格動向を予測するのは難しいものです。少なくとも完全に無頓着なまま取引をすると、後で後悔することになる可能性が上がってしまうでしょう。

また、「やむを得ない事情で購入したマンションに住めなくなった」というのもありがちなケースです。たとえばせっかく気に入ったマンションを買ったばかりなのに、急に会社から転勤を言い渡されるというようなケースはよくある話でしょう。ほかにも、「購入後、近所により理想的なマンションが建った」という意味でタイミングを誤ってしまったということもありえます。こうした情報はある程度事前にキャッチできるよう、購入の際には自身の生活環境の先行きや気になるマンションの周辺環境などについても情報収集しておくことが重要です。

マンション購入の失敗例2:間取り

購入段階では気づきにくく、入居してから問題になるのが「間取り」です。

まず「想定していたよりもマンションが狭い」と、生活するうえで大きなストレスとなるでしょう。このようなことが起こる原因としては「家具の配置についてのシミュレーション不足」が挙げられます。内覧の段階で購入者は、マンションのモデルルームにおけるムダのない整った状態の部屋を見ています。そのモデルルームのイメージに引っ張られすぎることなく、自前の家具を入れたらどうなるかをシミュレートしていないと、いざ引っ越してきたときに部屋の印象がイメージと違ったり、家具のサイズが合わなかったりといったトラブルとなるでしょう。

特に「家具が入らない」のは定番の失敗事例です。ベッドや洗濯機、冷蔵庫といった大型家具は相応のスペースがなければ設置できません。そもそも、ドアを通らないと搬入すら難しくなるでしょう。既存の家具や購入予定の家具を部屋の中まで運び込めるかまで考えた上でマンションを選びましょう。

次に「住み始めたら不便な点が見つかった」のも間取りに起因する問題です。たとえば、生活の動線がスムーズでなかったり、部屋の向きが快適でなかったりといったポイントは生活してみないとつかみにくいものです。内覧では部屋の広さや美しさだけでなく、自分が住人として動き回るイメージを持つようにしましょう。

マンション購入の失敗例3:マネープラン

マンションの購入後にはさまざま維持費が発生します。自分の家庭の経済力に見合ったシミュレーションをしておかないと、生活状況が苦しくなるおそれがあります。
たとえば「無理のあるローンを組む」パターンはめずらしくありません。最初は努力して返済できていても、徐々に苦しくなっていき滞納や延滞につながってしまうのです。返済計画で無理をしてしまうのは「いつか収入が上がるだろう」といった不確定な展望を前提にしているからだといえるでしょう。また、ローンを何年も継続的に返し続けていく労力を想像できていないときにも、現実的でない返済計画を立ててしまいがちです。

次に「住宅ローンの返済金以外の費用を考えていなかった」ケースもよくある失敗です。たしかに、住宅ローンの毎月の返済金は、マンション購入の際に重点的に考えなければいけない費用です。しかしマンションを購入すれば、ほかにも管理費や修繕積立金、固定資産税、火災保険、駐車場代などの支払いが発生します。また、人生には想定外の病気や事故、災害でお金が必要になる可能性もあります。住宅ローンの支払いだけを前提とした家計だと、ふとしたトラブルで計画が狂いかねないため、注意が必要です。

事前の回避が難しい失敗例もある

マンション購入で難しいのは、慎重にリサーチを重ねたとしても回避できないトラブルも発生しうる点です。まずは「不動産会社との関係」です。ほとんどの不動産会社は、取引成立前だと丁寧に購入者のサポートをしてくれます。不動産会社の態度を信用して購入を決意したケースも少なくはないでしょう。ところが、なかには購入後に態度が変わってしまう不動産会社もあります。たとえば、購入者がマンションに細かな瑕疵を見つけ、不動産会社に対応を頼んでも迅速に動いてくれないときなどです。ただ、このように購入前と後で態度が変わってしまうというのは、その会社の企業体質というよりも担当者個人との相性の問題である可能性もあります。いずれにせよ、事前に見抜くのは難しいことが多いでしょう。

また、すでに述べたとおり、社会情勢や周辺環境、経済情勢の変化によるマンションの価値の変動なども、購入前に予測を立てにくいといえるでしょう。

失敗しないためのマンション購入のポイント

事前のシミュレーションや確認が明暗を分けることも

マンション購入のリスクを少しでも下げるには「住宅ローンの返済以外にもマンション管理費などの維持費が発生することを念頭に入れ、無理のない生活ができるようシミュレーションすること」が大事です。マンションを選んでいるうち、予算を大幅に超える物件が気になるときもあるでしょうが、あくまで現在の自分の経済力で購入できるものに絞りましょう。

また「価格の理由を追求する」ことも肝心です。相場よりも安い物件があるなら「どうして安いのか」を突き詰めましょう。重要な瑕疵や欠損があって、価格が下がっているだけの可能性もあります。こうした物件を購入してしまうと、実際に入居してから大きなストレスにつながりかねません。そして「売買契約書・重要事項説明書」を読み込みましょう。これらの書面には、不動産会社がどこまでアフターフォローをしてくれるかが記載されています。もしもフォローが十分でないと、トラブルがあったときに費用も労力もかかってしまいます。隅々まで目を通して、気になる点は残らず契約前に質問しておきましょう。

失敗を防ぐため、事前シミュレーションは万全に

マンションの問題点は入居してからはっきりしてきます。なかには、気づいたときにはすでに対処できない問題もあります。だからこそ、マンション購入を検討しているなら表面的な条件だけでなく、物件の内実まで細かくリサーチを重ねるようにしましょう。そして、堅実な住宅ローン返済計画を立てるようにしましょう。マンションは多くの人にとって、一生に何度もあるわけではない大きな買い物です。いつまでも快適に暮らすためは、あらゆることに対しての事前シミュレーションが大切です。

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