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マンションに住みたいと考えているものの、自治会や管理組合の加入についてよくわからないと悩んでいる人も多いことでしょう。自治会や管理組合がどういう団体なのかイメージできていない人は、特徴やメリット、そしてデメリットについて知っておく必要があります。そこで今回は、自治会と管理組合の違いや加入の必要性について詳しく紹介していきます。

そもそも自治会って何?

自治会とは、地縁に基づいて形成される地域住民による団体のことです。マンション居住に限らず、アパートや戸建てなど、その地域で暮らす人たちが加入します。

地域ごとに運営されているのが特徴で、住みよい環境を目指して活動を行っています。町内会と同じ役割と考えればイメージしやすいかもしれません。

地域によって名称は異なりますが、活動内容自体に大きな差はなく「住民が住み心地のよいエリアにする」というのが共通の目的になります。全国に自治会や町内会は30万弱あり、地域ならではのスタイルや取り決めにしたがって運営されています。

活動内容は?

自治会は防災訓練や清掃活動、地域ごとのお祭りやイベントなど一年を通してさまざまな活動を行っています。引っ越し先の自治会や町内会に誘われるままに加入する人もたくさんいますが、あくまで任意団体であるため加入や脱退は自分の意思で決めることが可能です。

また、なかには自治会に加入する世帯数が減少し、運営が立ち行かなくなっている自治会も少なくありません。まずは、自治会に加入することのメリットやデメリットを正しく理解したうえで、どうするか検討するとよいでしょう。

マンション居住者が自治会に参加するメリット

マンション購入や賃貸契約で居住する場合、地域の人たちとのコミュニケーション充実のために自治会に参加する人もいます。自治会に参加するメリットの一つは、地域に関するさまざまな情報を入手しやすくなることです。

参加している家庭には回覧板が回ってくるので、エリア内での道路工事の詳細や事件発生状況、さらにペットの予防注射実施日などの情報を確実に得ることができます。イベント開催日程のお知らせなど、生活に有益な情報も入手しやすくなります。

また、地域住民同士が交流するため、災害時や困ったときにも助け合うことができます。見守りパトロールや清掃活動に力を入れている自治会も多く、治安が保たれることでお子さんや高齢者がいる家庭も安心して生活できるというメリットもあります。自治会ごとに地震や災害時に備えた訓練を実施しているので、普段から防災意識をもって生活することもできるでしょう。マンション居住者同士が積極的にかかわりを持つことで、コミュニケーション不足によるトラブルや孤独死などのリスク軽減なども期待することができます。

マンション居住者が自治会に参加するデメリット

次に、自治会に参加するデメリットも考えてみましょう。まず挙げられるのは、会費や場合によっては寄付が必要になり、金銭的な出費が伴うということです。

自治会や町内会の活動を円滑に進めるためには、収入源の確保が必須です。自治会費や町内会費は、情報共有や防犯対策などのメリットを得るための対価とも言えます。金額はそれぞれの自治会や町内会によって異なりますが、年間で6,000円~7,000円程度が一般的です。さらに、運動会や盆踊りなどのイベントを開催するとなれば、寄付を募るケースもあります。

また、定期的に会議が開かれることや、会長・副会長などの役割を分担制でおこなうことがネックになる人もいるでしょう。人付き合いが苦手な人や役割が分担されることに抵抗がある人にとって、自治会や町内会はデメリットと感じる部分があるかもしれません。多くの地域では、どの世帯も一度は何らかの役割をこなすことが決められているケースがほとんどです。仕事や子育てなど私生活で忙しく、自治会の活動が負担となってしまう人もいるようです。

管理組合と自治会の違いは?

マンションの「管理組合」と「自治会」には、どのような違いがあるのでしょうか?

両者の最大の違いは、「自治会」は加入義務がありませんが、「管理組合」はマンションの区分所有者であれば加入が必須の団体であることです。

管理組合は、マンション自体や付属施設などの共有財産の維持管理が目的であるため、区分所有者は強制加入となります。逆に賃貸入居者は区分所有者ではないため、管理組合に加入することができません。住民同士の親睦を図り地域生活の向上を目指す自治会とは、その目的や性質が異なることを理解しておきましょう。

管理組合では、業務を円滑に進めるために役員の選出が行われます。組合員のなかから理事長や監事が選ばれ、マンションの維持管理に関する話し合いの取り仕切りなどを任せられます。多くの場合、マンション管理会社に管理業務を委託をしているため、役員の役割は、管理会社とのやり取りや理事会への参加といった作業がメインとなります。

役員の選出は自治会や町内会のように持ち回りで決めることもあれば、立候補や推薦で決定することもあります。自分たちが所有するマンションを維持管理するための組織なので、いずれ役員の順番が回ってくることも覚悟しておく必要があるでしょう。

管理組合と自治会の線引きを確認しよう

管理組合の活動のなかには、居住者同士のコミュニティ形成を目的としたイベントの開催が含まれることがあります。自治会がおこなう住民の親睦を深めるための活動の趣旨が似ているので、管理組合と自治会は混同されることも少なくありません。その場合、開催費用におけるトラブルや意見の相違が起こることも考えられます。なかには、自治会への加入は任意であるにもかかわらず、管理費と自治会費をセットで徴収しているケースも見受けられます。

加入が強制である管理組合と任意加入の自治会の線引きが曖昧だと、住民が知らないうちに、管理費で自治会の催しが賄われてしまう可能性もないとは言えません。万が一、管理費と自治会費がセットになっているような場合には、自分自身が自治会に加入するかどうかの意思を、明確に伝えるとよいでしょう。

地域住民との交流を考えるなら加入も検討すべき

マンションに入居するにあたって自治会に入るべきか悩んでいる方は、上述のとおり、自分や家族にとってのメリット・デメリットを考えた上で決める必要があります。

自治会に加入するということは、地域の人たちとの交流の場が増えるというメリットがあります。地域住民で助け合って生活することを目的とした活動が充実しているので、お子さんがまだ小さい家庭や引っ越してきたばかりで地域情報を求めている人にとっては、有意義な団体と言えます。

自治会費は1世帯当たり月500円程度とリーズナブルです。古くから住んでいる住人たちからさまざまな情報を得ることもできるので、ファミリー世帯の場合、家族が快適に生活するための費用と考えれば決して高いコストではないため、加入を検討されてもよいでしょう。

いずれにしても、管理組合と自治会では加入が強制か任意か、組織の運営目的、構成メンバーなどに違いがあるので、その違いを正しく理解しておく必要があります。

2つの団体の活動内容や加入の必要性をよく検討したうえで、快適に生活するための選択をしましょう。

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