食事作りは毎日のことだけに、できるだけ効率的に済ませたいもの。機能的なキッチンであれば、調理時間を短縮できたり、掃除の手間を省けたりと、料理のモチベーションも上がります。特にコンロの使い勝手が良ければ、料理のレパートリーも広がって、調理も食事も一層楽しくなりそうです。

最近は、調理台に組み込まれた「ビルトインコンロ」を中心に、様々な機能がついたコンロも発売されており、買い替えを検討しているご家庭も少なくないのでは。ビルトインコンロの機能や交換方法についてご紹介します。

ビルトインコンロとは?

見た目がスマートで、キッチンがすっきりとした印象のビルトインコンロ

ビルトインコンロとは、ワークトップに埋め込む形で設置されているガスコンロのことです。ガス栓なども台の下に隠れるため、コンロ台にテーブルコンロを乗せる据え置きスタイルよりも見た目がスマートで、キッチンがすっきりとした印象になります。コンロ周辺もフラットになっているので、スペースを有効に使えたり、掃除がしやすかったりと、機能面でも多くのメリットがあります。

バーナーは3口タイプが標準ですが、2口タイプのものもあります。また、グリルが一体になっているものがほとんどで、コンロ下にガスオーブンがついているタイプも。

最近のビルトインコンロはこんなに高機能!

テーブルトップはフラットな形状で、手入れのしやすさやデザイン性の高さも抜群

一昔前までは、ガスコンロといえば「掃除が面倒」「火力調整が難しい」「消し忘れや温度上昇などで火事を起こす危険性が高い」など、使い勝手の良くない印象もありました。しかし最近は、それらの不安や危険性をクリアした機能を搭載したものが主流となっています。それでは、ビルトインコンロの特徴を場所別に見てみましょう。

コンロ機能とバーナー

2008年にガスコンロの規制が変わり、それ以降に製造されたガスコンロは、すべてのバーナーに「安心センサー(調理油加熱防止装置)」、「立ち消え安全装置」、「コンロ消し忘れ消火機能」「グリル消し忘れ消火機能」、「はや切れ防止機能」が搭載された「Siセンサーコンロ」が標準となっています。そのため、煮こぼれなどで火が消えたり、うっかり消し忘れたりしたときでも安心です。また、消化する時間をセットできるタイマー機能や、揚げ物などのときに温度を一定に保てる火力の温度調節機能がついているコンロがメジャーとなっており、なかには自動で火力調節をしておかゆや炊き込みご飯が作れる炊飯機能や、鍋の焦げ付きを感知して自動消火する機能など、便利な機能を搭載しているビルトインコンロもあります。

なお、以前は最大火力の強さが左右で違うタイプが主流でしたが、最近は、従来タイプに加え、両方とも強火からとろ火までの調節ができるタイプも増えています。

テーブルトップ

ビルトインコンロのテーブルトップはフラットな形状で、手入れのしやすさやデザイン性の高さも抜群です。素材は主に次の5種類があります。

・ホーロー

鉄板にガラスの釉薬(ゆうやく)を焼き付けたもの。耐久性が高く安価。

・ガラスコート

ホーローの上にガラスコーティングをしたもの。お手入れが簡単。

・ガラストップ

強化ガラス素材。耐久性、耐熱性に優れ、傷もつきにくい。

・パールクリスタル

カラーホーローとマイカでホーローをダブルコーティングしたもの。汚れが落ちやすく、デザイン性も優れている。

・ステンレス

ステンレス素材。耐久性が高く、見た目に高級感がある。

また、バーナーの汁受け皿がなくなり、テーブルトップと一体化したフラットトップになっているので、バーナー周りの掃除もしやすくなっています。メーカーや機種によっては、火力操作パネルが天面に設置されているタイプもあり、かがまずに操作できたり、使用状況が一目でわかったりと、より便利に使用できます。

グリル

最近のグリルは上下から加熱する「両面焼き」が標準となっており、片面焼きよりも焼き時間が短縮されるうえ、途中で具材をひっくり返すことなく焼き上げられます。また、以前は使用時に受け皿へ水を入れるのが一般的でしたが、水のいらない「無水グリル」が主流になってきていて、使用後のお手入れが格段に楽になりました。切り身、干し物、姿焼き、漬け焼きなど、魚の種類に最適な火加減を自動で調整して焼いてくれるオートグリル機能や、ノンフライ料理やオーブン料理が手軽に作れるモードを搭載しているものもあります。

ビルトインコンロを交換したいときのチェックポイント

機能やデザインなど、さまざまなバリエーションがあるビルトインコンロ。ただ、どの機能が標準掲載かはメーカーごとに異なり、機能によっては搭載している機種が限られてしまうこともあります。そのため、普段の調理や掃除の様子などから、ほしい機能に優先順位をつけ、優先度の高い機能を掲載しているメーカーや機種から絞り込んでいくと、理想的なビルトインコンロを見つけられるかもしれません。

そのほか、ビルトインコンロを交換したいとき、事前にチェックしておきたいポイントは次の通りです。

ガスの種類

ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があり、設置できるビルトインコンロもガス種によって異なります。まずはご自宅のガスの種類を確認しておきましょう。

サイズ

ビルトインコンロのサイズは規格が共通化されているので、既存のビルトインコンロのメーカーに関わらず交換できます。ただ、テーブルトップのサイズは60センチ幅と75センチ幅の2タイプがあり、サイズが異なると設置できない場合もあるので、現在のサイズを把握しておくことが大切です。もし幅を変えたい場合は、事前にメーカーや業者に相談した方が安心ですよ。

ガスオーブンの有無

ビルトインコンロの下にガスオーブンがある場合、オーブンも一緒に変えるか、そのまま残すか、オーブンを撤去して収納庫に変えるかによって、新しいビルトインコンロのメーカーが限られてしまうことがあります。

ビルトインコンロを交換するには

必ず販売業者やリフォーム業者などに依頼を

ビルトインコンロの交換はガス漏れや爆発などの危険性を伴うため、交換作業は有資格者しかおこなえません。そのため、必ず販売業者やリフォーム業者などに依頼しましょう。

交換時は、既存のビルトインコンロを調理台から取り外し、新しいもの設置し直すだけなので、作業は1時間ほどで終了します。

ただ、IHクッキングヒーターからビルトインコンロへ変更したい場合は、規格サイズの違いによる隙間を埋めるパネルが必要となり、作業時間が増える場合もあります。また、キッチンの形状や状態によっては、新たにガスの配管が必要になったり、変更自体が難しかったりすることもあるので、あらかじめメーカーや業者に交換が可能かどうか確認することをおすすめします。

据え置きタイプからビルトインコンロへ交換する場合も、コンロ台から専用キャビネットに変更する必要があるため、工事の時間にゆとりを持った方がいいでしょう。 なお、奥行きや横幅が合わないと専用キャビネットを設置できないので、IHクッキングヒーターからの交換時と同様、事前に交換できるかどうかの確認をした方が安心です。

ガスでも安全に使え、便利な機能も満載のビルトインコンロ。デザイン性の高さや手入れのしやすさといった面でも、交換することで毎日のキッチン作業が楽しくなりそうです。現在のコンロの使い勝手が良くない、料理や掃除の手間を減らしたい、デザイン性の高いキッチンにしたいなどの思いがあるなら、1時間で快適なキッチンに変身できるビルトインコンロを検討してみてはいかがでしょうか?

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