ナチュラル洗剤おすすめ4選!掃除・洗濯での使い方のコツは中和

自然素材からできているナチュラル洗剤は、人にも地球にもやさしいのが特徴です。地球環境にも負担をかけにくいものだから、掃除や洗濯が楽しくなってくるとの評判もあります。ナチュラル洗剤のポイントは、洗剤の性質と汚れの性質を見極めて使い分けるところにあります。きちんと使い分けられれば、びっくりするほど汚れが落ちることも。まずは、ナチュラル洗剤の基礎から学んでいきましょう。

ナチュラル洗剤は「中和」して汚れを落とす

ナチュラル洗剤には、酸性とアルカリ性があります。また、汚れにも酸性とアルカリ性のものがあります。ナチュラル洗剤が汚れを落とす仕組みは、ずばり「中和」。酸性の汚れをアルカリ性のナチュラル洗剤が中和して落とす、逆にアルカリ性の汚れなら酸性のナチュラル洗剤が除去してくれます。
ナチュラル洗剤の代表的なものは次の4つです。

重曹

「重炭酸曹達(ソーダ)」の略で、炭酸水素ナトリウムのこと。ふくらし粉として料理などにも使われているので、安全性が高いのが特徴です。水に溶けにくく、粒の状態が比較的キープされやすいので、クレンザーのように磨く作用が発揮されます。そのほか、消臭作用や除湿作用などがあります。ナチュラル洗剤の代表格といっていいでしょう。

ちのしお重曹(750g)380円(税抜)/CHINOSHIO

特徴
・弱アルカリ性
・研磨作用がある
・消臭効果がある

使わないほうがよいもの
・白木や畳は変色してしまう
・アルミは黒ずんでしまう
・漆器などは変色したり傷がつきやすい


セスキ炭酸ソーダ

重曹と炭酸ナトリウムがほぼ同じ割合で混ざっています。重曹よりも洗浄力が強いので使いやすいと評判です。また、水にも溶けやすく、油や皮脂、血液などの汚れを落とす力を持っています。研磨作用を活かしたいときは重曹、スプレー水を作りたい場合はセスキ炭酸ソーダと使い分けるとよいでしょう。

セスキ炭酸ソーダ(300g)300円(税抜)/丹羽久

特徴
・アルカリ性
・皮脂や血液、油などを落とす力がある
・水に溶けやすい

使わないほうがよいもの
・畳は変色してしまう
・木材はシミになってしまう
・アルミは黒ずんでしまう
・土壁や漆喰は傷んでしまう


過炭酸ナトリウム(過炭酸ソーダ)

強いアルカリ性の素材です。40度以上のお湯に溶かすと漂白作用が発揮されます。また、除菌や消臭の作用もあります。水回りの黒カビやぬめりなどを落とす力があり、洗濯槽の洗浄などにも最適です。ただし、アルカリ性が強く、皮膚への刺激が強いため、長時間の作業には手袋を着用しましょう。

酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)(750g)450円(税抜)/シャボン玉石けん

特徴
・強アルカリ性
・漂白力がある
・発泡力を生かして洗浄する

使わないほうがよいもの
・金属(ステンレス以外)は黒ずんでしまう
・草木染めなどは色落ちする可能性がある
・ウールや絹は傷んでしまう

クエン酸

レモンやゆず、梅干しなどの酸味のもととなっている酸性の素材で、酸性特有のツーンとした臭いが少ないので掃除などに使いやすいのが特徴です。水アカや水回りの白い付着汚れなどを落とす力があります。また、まな板や食器などの除菌としてスプレーするといった使い方もあります。

クエン酸(300g)380円(税抜)/CHINOSHIO

特徴
・酸性
・アルカリ性の汚れを中和して落とす

使わないほうがよいもの
・塩素系の洗剤と混ぜると有毒なガスが発生するので絶対に×
・大理石は溶けてしまう
・金属はサビの元となる

キッチンで大活躍のナチュラル洗剤

キッチンの汚れにはいろいろな性質があるので、ナチュラル洗剤をうまく使い分けながらお掃除を進めていきます。

鍋のこげ落とし

重曹をそのまま使う
鍋のこげは、調理後すぐに重曹を粉のままふりかけて磨くときれいに落ちます。重曹を入れた熱湯につけておいても効果があります。

換気扇の油落とし

セスキ炭酸ソーダ水をスプレーする
油汚れにはセスキ炭酸ソーダ水をスプレーして、濡れたふきんなどで拭き取るときれいになります。汚れがひどい場合には、セスキの濃度を濃くすると洗浄力がアップします。手荒れが気になるときは、手袋をしましょう。

まな板の汚れ落とし

・重曹をそのまま使う
・クエン酸水をスプレーする
汚れに重曹をふりかけて磨き、その上からクエン酸水をスプレーすると、重曹と反応して汚れを浮き上がらせます。汚れが落ちたら、あらためてクエン酸水をスプレーしておくと、アルカリ性の汚れを防止する効果があります。

茶渋やくすみを取る

過炭酸ナトリウムをそのまま使う

食洗機の洗剤として過炭酸ナトリウムを使います。なかなか落ちない茶渋や食器のくすみなどがきれいになります。

三角コーナーの消臭

重曹をそのまま使う

ゴミを入れる前に三角コーナーに重曹をふりかけておくと、消臭効果があります。それでも臭いが気になるときは、ゴミを入れるたびに追加してふりかけるといいでしょう。

まとめ

ナチュラル洗剤は、落としたい汚れや目的に合わせて使い分けると威力を発揮します。「ちょっと面倒だな」と感じるかもしれませんが、最適な素材を使うと気持ちいいほど汚れが落ちます。それを快感と思うようになると、使い分けること自体が楽しくなってきます。人にも地球環境にもやさしいナチュラル洗剤のパワーをぜひ毎日の掃除に活用してみてください。

(最終更新日:2021.03.29)
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