虫が出やすいマンションとは? 虫の侵入経路と対策方法を解説!

マンション購入は、とても大きな買い物になります。いろいろ悩んで考えた末にマンションを購入するにいたった、という人が多いことでしょう。せっかくマンションを購入するのであれば、できれば虫とは一緒に生活したくないものです。そこでこの記事では「虫が出やすいマンション」「虫が出にくいマンション」の特徴について紹介します。また、手軽にできる防虫対策についても解説していくので、すでにマンションを購入してしまったという人もぜひチェックしてみてください。

高層マンションなら虫は出ない?

「虫が嫌なら高層マンションに住めば良いのではないか」と考える人もいることでしょう。実際、マンションを購入したうちの約3割の人が、虫の発生について考慮したうえで購入しています。そのなかには、「虫が嫌だからマンションの高層階に住むことに決めた」という人も一定数いることでしょう。また、不動産屋さんの間で定説になっている話の1つに「5階以上に住めば虫との遭遇率がぐっと減る」というものがあります。実際、マンションの高層階まで自力でやって来られる虫は少なく、たいていの虫は3階程度までしか来られないのです。

しかしアンケート調査では、31階以上に住んでいる人でも「虫が現れたことがある」と回答しています。しかもその割合は約6割と、決して少なくはありません。 マンションの高層階に住むことで、確かに虫と出会う確率は減るかもしれませんが、完全になくすことはできないのです。風に飛ばされてきたり、人やペットにくっついてきたりすることもあります。そのため、どれだけ気を付けても出るときは出る、という心構えは必要です。

虫はどこからやってくる? 主な侵入経路

虫が入ってくる場所といえば、代表的なのは「窓」でしょう。そのため、窓を開けるときやベランダに出るときには、虫が入ってこないように気を付けている人も多いです。カーテンレールに吊るすタイプの虫よけを置いたり、網戸に虫よけスプレーを散布したりしている人もいます。しかし窓の他にも「吸排気口」「換気扇」といった場所から入ってくることもあるのです。古いマンションではこれらの場所に防虫ネットやフィルターがついていない、もしくは破損している場合もあり、気付かないうちに虫が侵入しているかもしれないので、注意が必要です。

また、窓や吸排気口、換気扇虫など以外でもマンション内への侵入経路はあります。たとえば、虫が「エレベーター」に入ってやってくるパターンです。これならば、虫が自力では行けない高層階にも行けてしまいます。また、住民の衣服やペットに付着してやってくることもあるでしょう。気付かないうちに虫が付いていて、そのままマンション内に連れ込んでしまったというケースです。気付いたら部屋の中に虫がいてびっくりした、というのはこのパターンが多いでしょう。

虫が出やすいマンションの特徴

虫が出やすいマンションというのは、特徴があるものです。いくつかのポイントをチェックするだけで、虫が出やすいマンションがわかってしまいます。

まず、敷地内に水路や池があるマンションは虫が出やすいと言えるでしょう。虫は水辺を好みますし、水辺は虫が発生する場所でもあります。そのため、敷地内に水場があるマンションは、そうでないマンションに比べると虫が出やすいのです。

また、マンションの1階に飲食店が入っているようなところも虫が出やすいと言えます。飲食店は虫にとって格好の餌場です。そのため、このようなマンションは虫が寄ってきやすいと言えるでしょう。

ほかにもマンションの1階などの低層階築年数の古いところも虫が出やすい条件となります。なんといっても、1階をはじめ地面に近い低層階は虫の活動エリアです。そのため、高層階に比べると格段に虫との遭遇率が上がります。また築年数の古いマンションでは、すでにその内部に虫が住み着いている可能性も高いです。特にエアコン周りは侵入経路になりやすく、配管の隙間やドレンなどから簡単に虫の侵入を許してしまいます。

虫が出にくいマンションってあるの?

それでは逆に、虫が出にくいマンションにはどんな特徴があるのでしょうか。立地と環境の面から説明していきましょう。

まず、日当たりが良くて風通しの良いマンションは、虫が出にくいとされています。なぜなら、害虫などは暗くてジメジメしたところを好むため、太陽がさんさんと降り注いでカラっと乾いている場所は苦手だからです。

また、近くに自然環境や農地などがない場所も、虫が出にくいと言えます。たとえば、川や畑、緑の多い公園などは、虫にとって絶好のすみかです。そうした環境が近くにないということは、虫も少なく、マンション内でも虫と出会う機会は少なくなることでしょう。

マンション周辺に飲食店がないことも重要です。飲食店には虫が餌を求めて集まってくるので、そうした場所が近くにないというだけでも、虫が出にくいマンションであると言えます。

手軽にできる! 防虫剤を使用した虫対策!

「できるだけ虫には遭遇したくない」という人のために、虫対策の方法をいくつか紹介しましょう。まず、引っ越してきたばかり、もしくは近々新居に引っ越す予定であるならば、燻煙式の殺虫剤がおすすめです。虫が住み着く前に、先手を打って防虫対策をしておきましょう。もし、家具や家電がまだ置いていない状態なのであれば、防虫効果のある煙もいきわたりやすくなります。

ほかにも、虫除けスプレーを窓や網戸に散布するというのも良いでしょう。いろいろな種類の虫除けスプレーが販売されており、手軽に防虫対策をすることができます。また、さらに徹底的にやるならば、虫が侵入しそうな場所を塞ぐのも効果的です。

ベランダがあるマンションは要注意!

ベランダがあるマンションでは、出入りするのに頻繁に開け閉めをするため、窓だけのところに比べると虫が侵入しやすいと言えます。また、ベランダのスペースが虫の発生源になることもあるので、注意が必要です。

具体的にどのような対策をすれば良いのでしょうか。

まず、ベランダには水たまりを作らないようにしましょう。前述したように、水辺には虫が寄ってきたり、そこから虫が発生したりすることもあるのです。水たまりを作らないためにも、日頃から排水口のゴミなどはきれいに取り除いて、水が流れるようにしておきましょう。

また、ローズマリーやペパーミント、ハッカなどのハーブを置くのも良いでしょう。これらのハーブには、虫除け効果があると言われています。そのため、ベランダやその近くに置いておくだけで、虫が嫌がって寄り付かなくなるのです。もし、鉢を置く場所がないということであれば、アロマオイルを使う方法もあります。虫除け効果のあるアロマオイルを薄め、霧吹きなどで網戸や虫が気になる場所に吹きかけましょう。

マンションの住人はあなた! 虫には引っ越ししてもらいましょう

マンションに住んでいて虫に悩まされているという人は、決して少なくはありません。せっかく夢を持って購入したマンションであっても、頻繁に虫が出るようであれば、嫌になってしまいます。しかし、紹介してきたように、虫対策の方法はいろいろあります。これらの方法を実践するだけでも、虫と出会う確率はぐっと下がることでしょう。

せっかく購入したお気に入りのマンションでは、快適に生活したいものです。いま虫問題に悩んでいる人は、これらの方法を実践し、虫が近寄りづらい生活環境を目指しましょう。マンションの住人はあなたであり、虫ではありません。毅然とした態度で防虫対策にのぞみ、虫にはどこかへお引っ越ししてもらいましょう。

(最終更新日:2019.10.05)
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