ガーデニング初心者でも育てやすい草花は? ビギナー向け8選

暖かくて過ごしやすい季節が到来。外で過ごすのが気持ちいいからこそ、ガーデニングを始めてみようと考える人も少なくないかもしれません。しかし、いきなり始めようと思っても、どんな植物を育てたらいいのか悩んでしまうもの。最初は初心者でも育てやすい植物からスタートさせた方が無難といえるでしょう。そこで、ビギナーさんでも育てやすい植物をまとめました。

初心者ならば、一年草がおすすめ

初めてガーデニングをするなら、“一年草”といわれる草花がおすすめです。花壇や園芸などで見かける植物は、「一年草」「二年草」「多年草」の3つに分けられています。中でも、開花までのサイクルが1年の一年草は成長のスピードが早く、管理しやすいという特徴があります。そのため、初心者にも比較的育てやすいのです。

【1】パンジー

【2】ビオラ

植えつけ・植え替え:10月下旬~11月
開花:10月下旬~5月中旬

値段も安価で育てやすい一年草といえば、パンジーやビオラ。開花期が長いのも魅力のひとつといえます。育てるときは、風通しがよく、日当たりもよい場所を選びましょう。庭植えの場合は、植えつけ後にたっぷりと水を与えれば、その後は育てる手間もほとんどかかりません。鉢植えならば、土がよく乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりします。1株で植えるなら、ひと回り大きい鉢に植え替えるのがおすすめです。

季節を感じられる花々なら庭が華やかに

ガーデニングを楽しむなら、色鮮やかに咲き誇る花々の存在は欠かせません。景観も美しく、日々の生活の充実感も高まるはず。そこで、育てやすいものの中でも、季節を象徴するような存在感のある植物から取り入れてみるのがおすすめですよ。

【3】チューリップ

植えつけ・植え替え:10月~12月
開花:3月下旬~5月上旬(開花期間は1~2週間)。原種の開花は3月から

球根植物も比較的育てるのに失敗が少ないといえます。中でも、色鮮やかな花が咲くチューリップは、華やかなガーデニングづくりにはぴったり。チューリップは品種が多く、それによって開花時期なども異なってくるので注意が必要です。チューリップは日当たりのよい場所を好みます。庭植えの場合は、水はけがよいところを選びましょう。

【4】サルビア

植えつけ:5月~7月中旬
開花:6月~11月

真っ赤な花が印象的なサルビアは夏から秋にかけて花を咲かせます。がくも美しく色づき、花が散った後もしばらく残るので、長く楽しむことができるのが特徴です。サルビアは水はけがよく、日当たりのいい場所を好みます。水やりは土が乾き始めたら、たっぷりと与えるようにしましょう。

【5】コスモス

植えつけ:4~9月
開花:6~11月

漢字で「秋桜」と書くように、秋を代表する花といえば、コスモスを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。一年草で丈夫な性質のため、日当たりと風通しがよい場所であれば、初心者でも育てやすいのです。ガーデニングの際に重要なポイントとなる肥料ですが、コスモスはあまり多くの肥料を必要としません。そのため、あまり手間をかけなくても美しい花を咲かせることができます。

品種改良によって早咲きの品種も出てくるようになりましたが、コスモスが咲き誇ると、やはり秋の到来を感じますよね。四季折々の植物を楽しみたい人はコスモスにチャレンジしてみるといいでしょう。

料理に大活躍!育てやすいハーブの数々

せっかくガーデニングを行うのならば、日々の生活に使えるようなハーブ類はいかがでしょうか。香りの良いハーブは、料理にも使えるので非常に重宝します。また、場所をとらないのでベランダガーデニングにもおすすめですよ。

【6】ミント類

植えつけ・植え替え:3月下旬~7月中旬、9月~10月
開花:7月~9月(種によって異なる)/収穫:葉は4月~10月、花は7月~9月

害虫に強く、育てるのに手間がかからないミント。ペパーミントやスペアミント、アップルミント、レモンミントなど、さまざまな種類があります。用途やお好みに合わせて選べるのがうれしいですね。ミント類は日当たりのよい場所か、もしくは半日陰で育てるようにしましょう。花壇よりも鉢やプランターで育てる方がおすすめです。

爽やかな香りで、気分をすっきりさせたいときにはぴったり。スペアミントは料理に、ペパーミントやハッカは飲み物に合うといわれます。

【7】バジル

植えつけ:5月中旬~7月中旬
収穫:6月下旬~8月

ピザやパスタなど、イタリアンに欠かせないバジル。ちょっとしたおもてなし料理のときにも、バジルがあるだけで印象が大きく変わります。また、カロテンやビタミンEのほか、ミネラル分も豊富と栄養価が高いのも魅力のひとつです。

バジルは、苗でも種からでも比較的育てやすいのが特徴です。十分に肥料をまいて、夏場は朝夕の2回水を与えるとやわらかい葉を収穫できます。気温が高くなるにつれ、生育おう盛になるので、うまく育てることができれば、長期間収穫することが可能です。

もしも余ってしまったら、バジルソースを作ってみたり、乾燥バジルにしてもいいですね。

【8】ローズマリー

植えつけ:4月~5月、9月下旬~11月下旬
開花:11月~5月(種類によっては夏も咲くものも)/収穫:4月~11月(冬も控えめなら可)

ローズマリーは、爽快で力強い香りのあるハーブです。料理はもちろん、美容や芳香剤としても役に立ちます。ローズマリーは日当たりと水はけのよい土壌を好み、真夏の日ざしや乾燥にも強い傾向。日当たりがよくない場所では、花つきが悪くなるので注意しましょう。霜にも多少は耐えますが、寒冷地では防寒が必要となってきます。鉢で育てる場合は、日当たりがよく、土が乾燥しやすい場所へ置いてくださいね。

葉を細かく刻み、塩と混ぜてハーブソルトをストックしておけば、ちょっとした料理の仕上げに使えます。消臭剤代わりにインテリアとしてお部屋に置いておくのもおしゃれですよ。

家庭菜園を始めてみるのも○

さらに、料理に役立てたいなら、家庭菜園を視野に入れるといいでしょう。ベランダのプランター栽培でもすくすく育つ野菜を始め、種まきから1ヶ月で収穫できるようなスピード野菜もあります。自分でやった成果を感じることができるのもガーデニングの魅力のひとつ。目に見えた成果を感じたいならば、家庭菜園もおすすめですよ。

まとめ

ガーデニングを始めたばかりのうちは、思うようにいかないことも多いもの。想像以上に手間がかかってしまうこともあるかもしれません。最初から完璧な庭づくりをしようとするのではなく、慣れるまでは、少しずつ育てていくようにしましょう。

もちろん、自分の好きな植物を植えてもかまいません。ガーデニングに正解はないからこそ、色々と試行錯誤しながらやってみるのも楽しいですよ。ぜひ自分なりの素敵な庭づくりにチャレンジしてみてくださいね。

(最終更新日:2019.10.05)
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア