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猫好きな人にとって、猫がいる暮らしはかけがえのないもの。賃貸住宅やマンションに住んでいても、猫を飼いたいと考えている人は少なくないのでは?
しかし、持ち家や戸建て住宅とは違って、賃貸や集合住宅だからこそ生じる問題もあります。猫を飼い始める前に、マンションで猫と生活するための工夫や注意点を確認しておきましょう。

マンションで猫を飼う前に確認したいこと

猫と暮らす最初の関門として、賃貸・分譲にかかわらず、ペットの飼育が認められているかどうかを確認する必要があります。住んでいるマンションの管理規約上、ペットの飼育が認められていない場合には、残念ながら猫を飼うことは難しいでしょう。また、飼育自体が認められていても、ペットの種類や頭数に制限があるマンションもあるため、事前によく確認しておきましょう。

猫を飼う前には、脱走対策をしておくことも重要です。猫は外の世界に興味を示しやすいため、飼い主のちょっとした隙(すき)をついて玄関やベランダなどから脱走してしまう危険性があります。

マンションで猫を飼う際には、近隣トラブルに配慮して完全室内飼いが基本

脱走によってパニックになった猫が、行方不明になってしまった事例は少なくありません。転落事故や近隣トラブルなどに発展するおそれもあるため、脱走防止用の柵(さく)や網などで対策を万全にしておきましょう。

マンションで猫を飼う際には、近隣トラブルに配慮して完全室内飼いが基本です。狭い室内で飼うのはかわいそうだと感じるかもしれませんが、室内での飼育は飼い主にとっても猫にとってもメリットがあります。

まず、完全室内飼育にすることで、感染症や交通事故、人間による虐待などのリスクから大切な猫を守ることができます。また、食事量や排泄物の様子も日々チェックすることができるので、異変に気付きやすく、健康管理がしやすいという点も挙げられます。

猫を飼う場合には、最後まで飼うという覚悟も必要です。猫を飼う上では、餌代や電気代、病院代など、意外とお金がかかります。自分の生活のために猫を手放すことがないよう、家計の状況としっかり相談しましょう。また、猫の平均寿命は15歳程度といわれていますが、20年以上生きる猫も珍しくありません。晩年は寝たきりになったり、オムツを必要としたりするケースも多いようです。いざというときに備えて、最後まで介護をする覚悟を決めておくことも重要です。

猫のために上下のスペースを確保

完全な室内飼いのデメリットとして、猫の運動不足が挙げられます。深刻な運動不足は、肥満や糖尿病などの病気を誘発するおそれがあります。運動不足によってストレスを感じる猫もいるので、適度な運動ができるよう、室内に運動の場を用意してあげるといいでしょう。おすすめはキャットタワーです。猫は元々木登りを得意としているため、上下の動きが確保できるキャットタワーは運動不足の解消に役立ちます。

また、野生の本能を持つ猫にとって、高い場所は外敵から身を守れる安全な場所でもあります。キャットタワーを自分だけの縄張りと認識できれば、猫にとってはどこよりもリラックスできる居場所になるでしょう。キャットタワーと言っても、その種類は様々です。キャットハウスやハンモックが付いているものもあるので、キャットタワーを選ぶ際には、猫の年齢や大きさ、自宅のスペースを考慮するといいでしょう。

猫専用の爪とぎ器は必ず用意して

猫を飼っている人の悩みとして、爪とぎ問題が挙げられます。猫の爪とぎによって、お気に入りのカーテンや壁紙がボロボロになってしまったという家庭もあります。賃貸住宅の場合は修繕費の心配もあり、何とかして止めさせたいと考える人も少なくないでしょう。

そもそも猫は、何のために爪とぎをするのでしょうか。猫が爪とぎをするのは、古い角質を取り除いたり、ストレスを発散させたりするためだといわれています。そのため、問題行動として捉えられがちな爪とぎは、実は猫にとっては必要な行動。しつけによって止めさせることができないのです。

しつけをするのであれば、爪とぎ自体を止めさせるのではなくて、爪とぎができる場所を教えてあげるようにしましょう。猫専用の爪とぎ器を設置し、猫が好むマタタビの香りをつけておけば関心を示すはずです。真新しい爪とぎ器は猫にとっても心地が良いため、一度使えば場所を覚えてくれるでしょう。

一方で、爪とぎを回避したい場所には、障害物を置いたり猫が嫌う香りをつけたりすることが効果的です。ただし、せっかくしつけても、爪とぎ器が古くなると興味を示さなくなる可能性があるため、こまめに新しいものと交換するようにしましょう。ちなみに、前述したキャットタワーにも、爪とぎ器の役割が備わっています。

鳴き声がうるさいときの原因と対処法

猫を飼っていると、鳴き声がうるさいと感じる場合があります。特に早朝鳴きや夜鳴きは飼い主のストレスにもなりますし、近隣への迷惑も心配ですよね。考えられるケースとしては、何かを要求している、体の不調を訴えている、鳴き癖がついてしまったなどが考えられます。

要求というのは、例えば「お腹が空いた」「水が飲みたい」などです。要求鳴きは猫の要求を満たすことで止むのが一般的ですが、常に要望を叶えることは、しつけ上おすすめできません。食事や水分を十分に与えている場合には、無視するのがいいとされています。

いつもと様子が違う、鳴き声に元気がないなどの場合は、体の不調を訴えている可能性があります。気になる点があればチェックし、必要であれば動物病院の受診を検討しましょう。一方で、コミュニケーション不足によって困った鳴き癖がついてしまう場合もあります。

気まぐれで人を寄せ付けないイメージのある猫ですが、意外と甘えん坊やさみしがり屋が多いのです。猫が構って欲しい、甘えたいという素振りをみせたときは、できるだけ構ってあげるようにするといいでしょう。

大きな声で興奮したように鳴いている場合は、発情期の可能性があります。猫は性別にかかわらず、発情期になるといつもとは違う大きな声で鳴きはじめます。夜行性の猫は、一晩中鳴き続けて飼い主を悩ませることも珍しくありません。発情期の鳴き声を防ぐためには、避妊や去勢が必要です。望まない妊娠を避けられる、メス・オス特有の病気を予防できるなどのメリットもあるため、避妊・去勢を検討する場合は獣医に相談してみましょう。

トイレゴミのニオイ対策はしっかりと

猫を飼う以上は避けて通れないのが、トイレゴミのニオイ対策です。ほかの動物と比べても、猫は排泄物のニオイが強めなので、特にマンションなどの集合住宅ではゴミ捨ての際に注意しましょう。具体的な対策としては、ニオイ漏れを防ぐために袋を二重にするのがおすすめです。袋に穴が開いていないかもチェックしましょう。

また、マンションの共用ゴミ捨て場は前日からゴミを出せるところもありますが、回収日当日までは自宅に置いておくのがマナーです。

近隣への配慮がマンションで猫と楽しく暮らすカギ

猫が過ごしやすい環境を作ることはもちろん、鳴き声やニオイ対策など、近隣住民への配慮も欠かせません

賃貸住宅だから、マンションだからという理由で、猫を飼いたい気持ちを諦めてしまうのはもったいないこと。猫の飼育が可能な集合住宅も増えてきているため、マンションで暮らしながらも愛する猫と楽しく生活している人は少なくありません。ただし、ペット飼育できる物件だからという理由で安易に飼い始めるのはおすすめできません。

マンションで猫を飼うには、いくつかの注意が必要です。猫が過ごしやすい環境を作ることはもちろん、鳴き声やニオイ対策など、近隣住民への配慮も欠かせません。飼い主としての責任を果たした上で、マナーを守って猫と暮らす楽しみを満喫しましょう。

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