マンションの共用施設は多いほど管理費増!? 5大人気施設と注意すべき点

マンションでの暮らしをより充実させるためには、共用施設やサービスの活用がポイントです。しかし、共用施設がたくさんあればあるほど、よいマンションとは限りません。実際に暮らしてみると、人によってはあまり活用できない施設もあるものです。それぞれの特徴を知るためにも、マンションにはどのような共用施設やサービスがあるのか紹介します。

人気の高いマンションの共用施設・サービス

共用施設・サービスとして特に人気が高いのが、宅配ボックスと24時間使えるゴミ置き場、コンビニ・ミニショップ、エントランス・ロビー、コンシェルジュの5つです。それぞれ、具体的なメリットをみていきましょう。

宅配ボックス

不在がちな家庭に便利な宅配ボックス

ネット通販を利用する機会が多い家族にとって特に便利です。宅配便の受け取り時間に合わせて家に帰ったり、再配達の連絡をしたりする必要がありません。不在時でも、宅配ボックスに荷物を入れてもらうことができるのです。食材配達会社やネットスーパーと提携しているタイプを選べば、食材の受け渡しや配達箱の返却をすべて宅配ボックスで済ませることもできます。

24時間使えるゴミ置き場

24時間使えるゴミ置き場があれば、こまめにゴミ出しができ衛生的です。家の中でゴミを溜めておける場所は限られており、特に高層階では強風でゴミが飛ばされる心配もあるため、ベランダに置いておくこともできません。また、仕事などでタイミングが合わず、決められた時間や曜日に出すのが難しいという人もいるでしょう。その点、24時間いつでもゴミ出しができるのは便利です。特に、それぞれの階にゴミ捨て場があるマンションを選べば、ゴミ捨て場までの距離も短く、気軽にゴミ捨てができます。

コンビニ・ミニショップ

調味料や日用品、飲み物など、すぐに必要なものが足りなくなったときに便利な施設です。マンション内にあれば天候が悪くても買い物に出かけなくて済みます。

エントランス・ロビー

マンションの顔ともいえる部分です。ただし、噴水やシャンデリアなど必要以上に豪華な設備があると、それ相応の経費がかかるため、不満に思う人もいます。シンプルで落ち着けることのほか、ある程度の広さも求められます。

コンシェルジュ

大規模なマンションに導入されることが多いコンシェルジュ。クリーニングの受け付けや受け取り、宅配便の発送、タクシーの手配、共用施設の予約など、さまざまなことに対応してくれます。また、コンシェルジュが常駐していることで防犯対策にもなります。

生活が豊かになる充実した共用施設・サービス

プール

プールが共用施設として設置されていれば、普段の運動不足解消に役立ちます。マンション内なので、わざわざジムに通う必要がありません。ジムと比較すると、比較的リーズナブルな利用料で使えるのも魅力といえるでしょう。

シアタールーム

防音性に優れ、いつでも大音量かつ大画面で映画やホームビデオを楽しめます。また、マンションによっては、防音設備を活かして楽器演奏をすることも可能です。

ゲストルーム

友人や両親などを招き、宿泊してもらう際に便利なのが「ゲストルーム」です。自分たちの家に宿泊してもらうのとは違い、就寝や起床のタイミングを気にする必要がありません。1泊数千円前後で利用できるため、ホテルを利用するよりもリーズナブルです。

ラウンジ

上層階に設置されていることが多く、景色を眺めながら料理を持ち寄って食事会を開いたり、英会話教室やヨガ教室などを開催したりできます。アイディア次第でさまざまなイベントスペースとして利用可能です。

キッズルーム

天候を気にせず、のびのび遊べるキッズルーム ※写真はイメージです

雨や雪、猛暑の日などに活躍します。特に小さい子どもを連れて出かける場合、天候によっては持ち物も増え外出するのも一苦労です。マンション内にキッズルームがあれば、気軽に利用でき、親同士のコミュニケーションをとる場にもなります。

ワークスペース

仕事や勉強に集中したいときにもってこいのスペースです。自分の部屋や書斎をあきらめた人も、ワークスペースを利用すれば、集中して仕事や勉強、読書などに打ち込めます。また、家族と離れ、ゆっくり1人の時間を過ごすのにも便利です。

サロン

日常から離れたいときや気分転換をしたいときには、サロンが便利です。個室タイプやパーティーのできる大部屋タイプなど、マンションによってさまざまです。パソコンが使えるサロンもあるので、仕事や勉強、趣味など好きなことに思う存分没頭できます。

カーシェアリング

マンションの住人が車を共有できるサービスです。必要なときだけ車を利用でき、駐車場代や車検代、自動車税などは必要ありません。

提供公園

子どもが小学生になり、友だちと放課後や休日に外で遊ぶようになると、マンションに隣接した「提供公園」もあると安心です。公園に行くまでの間に交通事故に遭うリスクも少なく、部屋の位置によってはマンションのベランダや玄関先から子どもの様子を確認することもできます。また、大人が散歩で利用するのもよいでしょう。

共用施設があるメリットは?

共用施設があれば、生活がより便利になります。たとえば、宅配ボックスやコンビニ、24時間利用できるゴミ置き場などは、これまでの生活をグッとラクにしてくれるはずです。ラウンジやキッズスペースなど、人が集まるための施設があることで自然と交流が生まれ、入居者同士のコミュニケーションのきっかけになるケースもあります。きっかけがなければ、同じマンション内に住んでいても、なかなか話す機会はないものです。趣味の輪が広がったり、相談相手ができたりと、人生が豊かになるかもしれません。また、マンション内に知っている人が多いと防犯面や災害時でも心強いでしょう。

共用施設が豪華だと管理費も割高に

豪華な共用施設は、マンションの市場価値を上げてくれます。そのため、売却時の価格にも、共用施設の充実度が少なからず関わってくることもあるでしょう。その一方で、共用施設の維持にはお金がかかるため、管理費が割高になります。共用施設が多くあるマンションは、共用施設が少ないマンションに比べると数千円~数万円も月々の管理費が高くなることも。同じ間取りにもかかわらず、共用施設の有無でこれだけ管理費に差が出るということを把握しておくことが大切です。

入居時には必要だと思った共用施設も、年数が経てば使わなくなるケースもあります。たとえば、キッズルームは子どもが成長すれば利用しなくなりますし、プールは高齢化すると使用頻度が減るかもしれません。しかし、利用頻度がいくら変わっても、支払う管理費は一定なので、使用頻度が少なければ少ないほど、もったいないと感じる人も。長い目で見て、本当に管理費を支払い続ける価値のある施設かどうかを見極めることが必要といえるでしょう。

活用できる共用設備のあるマンション選びを

共用施設・サービスは、多くあるほど利便性が高く、充実した生活を送れると感じるかもしれません。しかし、その一方で管理費が割高になる恐れがあることを念頭に置きましょう。本当に生活に必要な設備なのか、生活をよりよくしてくれる施設なのか、使う機会はあるのかといった視点で共用施設をチェックし、マンションを選ぶことが大切です。入居時だけでなく、将来を見据えて判断しましょう。

(最終更新日:2019.10.05)
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