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マンション選びでは、間取りや日当たりのよさ、周辺環境が重視されがちです。もちろん、それらのポイントは住みやすさに直結するため、欠かすことのできないチェック項目と言えるでしょう。

一方、外観もマンションを選ぶ際の大切な要素です。そうは言っても「見た目が好みだから」という理由で選べばいいというものではありません。ここでは、マンションの外観選びにおいて重視すべきポイントを紹介します。

マンションの外観はどれくらい重視すべきなのか

マンションの購入は自分が住むことはもちろん、将来的な資産運用の観点から検討することも大切です。住まいにおける事情は刻々と変化することを念頭に置いて、マンションを選びましょう。

将来的に引っ越して賃貸物件にする場合は、特にマンションの外観も重視して選ぶ必要があります。どれほど間取りや日当たりがよくても、外観が古臭ければ借り手が見つからないことも少なくありません。

もちろん「住めば都」という言葉があるように、外観など気にしない、間取りや価格を重視したいという人もいるでしょう。そのような考え方は、自分や家族が住むだけであれば価格を抑えることになり、住宅ローンの返済における負担が軽くなるというメリットもあります。

しかし、自分がオーナーとなって他人に貸すとなれば、借り手が見つからないのは大きな痛手です。部屋自体はリフォームを行えばきれいにすることも可能ですが、外観は自分の意志で変えることはできません。いざ借り手を探すときになって外観の問題点を嘆いても、どうにもならないのが実情です。

多くの場合、賃貸物件は借り手がいてこそ価値が発生するものです。借り手にとって、マンションの外観は第一印象を決める大きなポイントになります。今現在はきれいに見えても、経年劣化による見た目の変化も考慮し、借り手の立場になって選びましょう。

どんなマンションの外観にすべきか

外壁は素材によって経年劣化の進み方が異なる

マンションは、その建物ひとつで生活が完結するものではありません。そのため、周辺の住環境を含めて好みの外観を選ぶ必要があります。たとえば、緑豊かなエリアにポツンと無機質で近代的なマンションが建っていたとしても、魅力を感じる人は少ないでしょう。

反対に、ヨーロッパにあるアパルトマン(アパート。特に、家具付きのアパート。)のようなかわいらしい外観であれば、周辺の住環境とも馴染み、魅力的な物件となります。このように、そのマンションが街並みを構成するひとつの要素として機能していることは重視すべきポイントと言えるでしょう。

また、見た目だけにとらわれず、タイルなど外壁の素材なども踏まえて選ぶことも大切です。なぜなら、外壁は素材によって経年劣化の進み方が異なるからです。

建物はどうしても、築年数が経過すると古びた印象になってきます。しかし、素材によっては経年劣化によって美しい変化を見せることもあるのです。その証拠に、欧米では築年数が経過したときのほうが新築時よりも高い値がつく建物も数多くあります。

それは、内部をより住みやすくリフォームしているためでもありますが、それ以上に外壁に使われている素材が経年劣化によって価値を上げるものであるからです。この建物は数十年後、どのような姿になっているのだろうと思いを巡らせてみるといいでしょう。

バルコニーの手すりや格子、ガラスなど、設備が充実していれば、さらに住みやすくなります。特に、ファミリー層は安全面の配慮が十分になされている物件が望ましいと判断します。

幼い子どももお年寄も安心して住める環境であることは、物件選びの重要な要素です。植栽が多ければ生活に潤いが生まれ、より一層快適な住まいとなるでしょう。

大切なのは見映えだけではない

マンションの外観は、見栄えがいいに越したことはありません。しかし、見た目のよさだけで判断できないのが住まい選びの難しさでもあります。日々の生活においては、利便性や快適性などの機能面が非常に重要です。

若くて健康なうちはそれほど気にならないことも、年齢を重ねていくにしたがって不便と感じるようになってくることもあります。

長くそのマンションに住むことを考えるのであれば、機能面でも問題がないことを確認しておくといいでしょう。

車を日々の移動手段としている人は、駐車場の形状も考慮する必要があります。できれば平面の場所が確保できるマンションが望ましいでしょう。土地の狭い都市部では、駐車場の利便性がよくない物件も少なくありません。

販売戸数に対して駐車できる車の数が極端に少ない物件もあるので、忘れずに確認しておきましょう。

日当たりのいい部屋は気分もよく、洗濯物が乾きやすい、光熱費が節約できるなどのメリットがあります。一方、照り付ける直射日光は、強い紫外線で建物の劣化が早まるというデメリットも存在します。

また、外壁の温度上昇は、真夏の住環境としては望ましくありません。植物で彩られているマンションであれば、それらの問題をクリアできるでしょう。

外観は近隣住民とのコミュニケーションの取りやすさにも関わる

当然のことながら、マンションは集合住宅であり、近隣住民との関係性が住みやすさに直結するといっても過言ではありません。隣に誰が住んでいるかわからないという状況は、単身世帯のアパートなどであればまだしも、ファミリー層の多い分譲マンションでは好ましいとは言えないでしょう。

円滑なコミュニケーションは、住民一人ひとりの心がけも大切ですが、それ以上に建物の造りが自然と顔を合わせやすくなっているものであることも重要です。

閉塞的な外観では、住民同士のコミュニケーションは生まれにくくなります。一方、視覚的にも安らぎが得られるような外観は、住民同士が話しやすいのはもちろんのこと、周辺の住民からも歓迎されやすいでしょう。

もちろん、集合住宅である以上、万全なセキュリティは必要不可欠です。外観がやわらかい印象であることとセキュリティが甘いことはイコールではありません。この部分は切り離して考える必要があります。

反対に、閉塞的な外観だからといってセキュリティが万全であるとも限りません。どれほど技術的に完璧なセキュリティであっても、その閉塞感が犯罪の原因となってしまうケースもあります。

近隣住民とのコミュニケーションが円滑であることは、防犯の面でも効果的です。マンションなどの集合住宅では、お互いがお互いの安全を守れるような人間関係を構築することが大切です。

完成前のマンションの場合の外観イメージ

「マンションが完成したらイメージとは異なるものだった」というトラブルを防ぐために、似たタイプのマンションを内覧するという方法も

中古でマンションを購入する場合は、外観の確認はもちろん、内覧で部屋の内部を確認することができます。実際の建物を自分の目で確認できるため、購入にあたっても安心感があるでしょう。問題は、新築のマンションを購入する場合です。

完成前のマンションは自分の目で建物を確認することができません。CGの動画や画像、チラシなどで確認するしか方法はないと言っていいでしょう。しかし、これらは基本的にイメージであり、実際の建物とは印象が異なるケースも少なくありません。特に、スケール感や植栽、生活感は、あくまでもイメージであることを忘れずに購入を検討しましょう。

「マンションが完成したらイメージとは異なるものだった」というトラブルを防ぐために、似たタイプのマンションを内覧するという方法もあります。同一の不動産や住宅メーカーが手掛ける建物がほかの場所に既に建っているであれば、そこを内覧できないか打診してみましょう。

スケール感などはある程度把握できるはずです。周辺環境の確認は、実際に建築が予定されている場所からさまざまなところへ足を運んでみるといいでしょう。

スケール感や植栽、生活感は、あくまでもイメージであることを忘れずに購入検討を

CGやチラシが周辺環境を如実に表現していない場合は、自分の目で見た景色が何よりも信頼できる資料となります。提供されるイメージ画像のみで判断するのではなく、できる限り自分の目で確認しましょう。

納得できる外観のマンションを選ぼう

マンションは、専有部分における間取りや設備は自分の意志である程度変更することができます。始めから理想どおりの間取りや設備であればそれに越したことはありません。

内装やインテリアは徐々に改良しながら自分好みの空間に仕上げていくことで、住まいづくりの醍醐味を感じられますが、外観は基本的に変更することができません。

ここに、間取りや設備だけではなく、外観にもこだわって選ぶ理由があります。

マンションは、一度購入すれば自分の資産として運用していくことも可能です。たとえ将来的に自分が住まなくても、誰かの住まいとして役割を果たしていきます。

そのためには、見栄えのよさだけではなく、機能面も重視する必要があります。長いスパンで考えて、納得のいくマンションを選びましょう。

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