マンションの部屋番号について知ろう! 数字の意味や書き方まとめ

マンション部屋番号は「ただの番号でしかない」と気にしない人が多いですが、数字にはそれぞれ意味があります。部屋を選ぶのに迷ってしまったときには、部屋番号を参考にしてみても良いでしょう。今回は部屋番号に関する情報を紹介しますので、マンションを購入する際の知識として、数字の持つ意味や部屋番号の書き方について覚えておきましょう。

マンションの部屋番号は並び方が決まっている?

マンションの部屋番号の並び順については、明確な決まりはありません。マンションの場合、建物エントランス(入り口)に近いほうから若い番号が振り分けられ、奥に向かって102、103と数字が増えていくパターンが一般的です。マンションの設計段階で部屋番号が振られている場合には、設計図に記された部屋番号がそのまま使われることもあります。設計図は北が上になるように書かれており、その状態で左から順番に若い番号を振っていくというケースが多いです。

マンションの場合には特殊な事情がない限り、階によって並び順が変わるようなことはなく、どのフロアも同じ並びになっています。並び方に決まりがないためランダムに部屋番号を振り分けることも可能ですが、多くのマンションではわかりやすいように隣り合う部屋が連番になっています。また、部屋の間取りや広さは部屋番号と関係がありません。「1号室だから端の部屋だろう、角部屋に違いない」と思っていても、実際には違うということは多いですから、部屋番号だけで判断することは難しいでしょう。

マンションの部屋番号に「4」や「9」はない?

ただの番号と思うか、番号の持つ意味にこだわるかは、あなた次第

マンションの部屋番号に「4」や「9」を使わない場合が多く、その理由は数字の持つ意味が関係しています。日本では昔から「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させる数字とされており、あまり好まれていません。病院の病室番号でも避けられることの多い数字ですが、マンションでも入居を希望する人が少なくなるため、部屋番号に使われないケースが多いのです。ただし、4階や9階などの場合には、階を表す数字が部屋番号の頭につくため、部屋番号に4や9が含まれることがあります。

好まれる数字や避けられる数字は、国や地域によって異なります。例えば西洋では「13」を忌み数として避ける国が多いようです。こうした忌み数を気にする人が多い一方で、どんな部屋番号でも気にしないという人も多いでしょう。新築マンションを購入する際、人気の物件だと抽選になるケースもあります。もし、その中に部屋番号に4や9がついている部屋があれば、ライバルは少ないかもしれません。特に数字にこだわりがない人なら、あえてこうした部屋を狙ってみるのもいいでしょう。

マンションの部屋番号の正しい書き方は?

書類などに住所を記載する際、マンション部屋番号に「号」や「号室」を付けることがあります。正しいのはどちらの書き方なのか迷ってしまう人も多いでしょう。結論から言うと、どちらを使用しても問題はありません。部屋番号であることがわかれば、郵便物や宅配便などもきちんと届くため、「号」や「号室」も省略して部屋番号しか書かないという人もいます。しかし、どちらが正しいということはないものの、履歴書などの大切な書類には「号室」と書いたほうが丁寧な印象を与えます。

また、仮に住所が「1-2-3」の場合、正しく書くと「1丁目2番(地)3号」となるのが一般的です。部屋番号まで「号」にしてしまうと、「号」が重複してしまい混乱を招く可能性もあります。マンション名を省略せず部屋番号に「号室」とつけると、相手にもわかりやすく親切です。ただし、住民票の登録などの際には、「号」で記載するように指定されたり、マンション名は省略するように指示されたりすることもあります。免許証や健康保険証といったものには、住民票のとおりに住所が記載されるので、「号」となっていればそれが正式な住所となります。

マンションの部屋番号を書かなくても郵便物が届く?

郵便物を投函する前には記載漏れがないか、忘れずに確認を!

宛名に部屋番号を書き忘れてしまったとしても、郵便物が届くケースはあります。過去に郵便局を介して郵便物の配達されたことがあれば、名前から部屋番号を調べて配達してくれるからです。しかし、必ずしも部屋番号が特定できるわけではないので、届かないこともあります。小規模な集合住宅では部屋数も少ないため、同じ苗字の人が住んでいる可能性は低く、部屋番号を特定しやすいでしょう。一方、何棟もあるような大規模なマンションでは同じ苗字の人が住んでいる可能性が高く、部屋番号の特定が難しくなります。少しでも誤送の可能性がある場合には届けられないので、送り主に返送することになります。

万が一、郵便物にマンション名や部屋番号を書き忘れた場合、日本郵便では配達前であれば、宛名変更や取り戻し請求が可能です。どちらの手続きをする場合も、本人確認書類と規定の手数料が必要になります。手数料はともに、郵便物が差出地の集配局を出ていない段階であれば無料、郵便物を出した「配達郵便局」で請求する際には410円、そのほかの郵便局で請求する際には570円です。(2019年4月現在)

面倒だからといって部屋番号を省略してしまうと、手続きに手間や費用が掛かることや、返送されてしまう可能性もあるので、宛名にきちんと書くようにしましょう。

風水の観点では、おすすめの部屋番号が変わる?

風水の世界では、数字に固有のエネルギーがあると考えられており、数字の組み合わせによっても意味が変わります。家の築年数や住む人の生年月日など、身の回りの様々な数字と運気の関係を調べたければ専門家にみてもらう必要があります。

数字単独で見ると、例えば8は漢数字の「八」が末広がりであることから、日本では昔から好まれており、風水に詳しくなくても良い数字だという印象を持っている人は多いでしょう。一方、「ラッキーセブン」といわれている7も幸運のイメージから好む人が多いですが、実は風水で7はあまり良い数字ではありません。家は長い時間を過ごす空間なので、部屋が持つ気の影響を多く受けることになります。風水を意識するなら部屋の間取りだけでなく、部屋番号にも注意を向けてみましょう。

部屋番号を英語で書くには?

英語で住所を記載する際は、日本語表記と並び順が異なります

普段は英語を使う機会がない人であっても、海外のショッピングサイトで買い物をする場合など、自分の住所を英語で入力しなければいけないことがあるかもしれません。そんなときのために、書き方を覚えておくと良いでしょう。住所を英語で書く際には、日本語で書くときと順番が逆になることを知っている人は多いのではないでしょうか。つまり、日本語で住所を書くときには最後となる部屋番号を、英語では最初に書くことになります。

英語でマンションの部屋番号を書く際には、部屋番号だとわかるように番号の頭に「#(ナンバーサイン)」をつけるのが一般的です。201号室なら「#201」となり、そのあとにマンション名を書きます。ただし、部屋番号とマンション名の順番は逆でも構わないので、住所の始まりが「マンション名#201」といった書き方でも伝わります。

マンション購入時の参考に!

マンションの部屋番号の並び順には明確なルールはなく、わかりやすいように番号が振られています。部屋の間取りや広さと部屋番号に関連性はありませんので、どの部屋にしようか迷ってしまうときには、番号の持つ意味なども参考にして部屋を決めるのもいいでしょう。ぜひマンション購入時の参考にしてみてください。

(最終更新日:2019.10.05)
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