GW10連休のデメリットとは? 子どものいる家庭で特に注意したいこと

新年度最初の大型連休・ゴールデンウィーク。2019年のゴールデンウィークは本来、4月27日~29日の3連休と5月3日~6日の4連休となっていました。ですが、新天皇の即位日が今年の5月1日となったことで、同日が祝日に(2019年のみ)。これに伴い「祝日法」が適用され、前後を祝日に挟まれた4月30日と5月2日も休日に替わり、4/27(土)~5/6(月・振休)まで、異例の10連休が実現することとなりました。ここでは、特に子どものいる家庭が10連休中に特に注意したいことについて紹介します。

異例の大型連休、実はよいことばかりでもない?

10連休ものまとまった休みが取れれば、海外旅行に出かけたり、遠方のテーマパークへ遊びに行ったりと、すでにさまざまな予定を立てている人も多いはず。レジャー客の増加が見込まれる旅行・観光業界からは歓迎の声が多くあがっています。

とはいえ、大型連休はよいことばかりではありません。余暇をどこかで過ごす機会が増えるということは、それだけ出費もかさむものです。特に子育て世帯は、出かけるとなると人数分の出費を余儀なくされるので死活問題。休みが増えるからといって、手放しに喜べるわけではなさそうです。

長い休暇になるだけに、今年のゴールデンウィークは家庭内でもしっかりとした計画を立てる必要があります。いざ、休みに入ってから急なトラブルに見舞われないよう、リスク回避の意味でも、特に子どものいる家庭に起こりうる10連休のデメリットを詳しく見ていきましょう。

保育園・幼稚園・学校も休み。子どもと一緒の時間が増える!

子どもとたっぷり一緒にいられるのはうれしいけれど…

連休中は普段給食やお弁当で済ませているお昼ごはんを作ったり、「どこかへ連れて行かないと」と考えなければならなかったりするなど、何かと手間がかかります。子どもが保育所や幼稚園、学校へ行っている平日のほうが負担は軽いと考えている親も多いものです。

土・日曜や3連休でも大変なのに、それが10日も続くとなると少し気が重いと感じてしまう人も少なくないのではないでしょうか。子どもがある程度大きければ、そこまで気にする必要はないかもしれませんが、小さな子どもがいる場合などはある程度の覚悟が必要です。

連休中は保育園や幼稚園、学校もお休み。夫婦共働きかつ、二人とも販売や飲食などのサービス系の職種であれば、10日間すべて休みにして子どもと過ごすというわけにもいかないため、子どもをどこに預ければよいのかという問題が浮上します。本来の暦通り3連休+4連休であれば、夫婦で勤務スケジュールをずらしたり、実家を頼ったりすることで対応可能かもしれませんが、10連休ともなると、より綿密なスケジュール調整が求められるでしょう。連休中に親が出勤しなければならない家庭は、事前に家族間の連携をしっかり取りながら予定を立てておきたいですね。

どこに行くにも出費が増える! 休日料金もネックに

お出かけは早めに計画を

家族みんなで長期休暇が取れるとなると、旅行の予定を入れる家庭も少なくないでしょう。これを機に、今まで行ったことのない遠方の観光地へ出かけたり、海外旅行の計画を立てたりしている人も多いのではないでしょうか。

長い休日を利用しての旅行の機会は確かに貴重なものですが、同時に気になるのが旅行にかかる費用のこと。ゴールデンウィーク期間の宿泊費や飛行機などは通常よりも割高になります。夫婦2人に加え、子どもの人数分の料金が重なり、さらに宿泊日数分を考えると、思った以上に旅費がかかる可能性があります。10連休あるからといって、旅行に複数回行くわけにもいかないでしょう。その度ごとに交通費や宿泊費などが発生することも忘れてはいけません。

実家へ帰省する場合も、新幹線や飛行機のチケットを買う場合は要注意です。こちらも割増料金となるケースが多いため、家族の多い家庭ではそのぶん出費がかさみます。かなり混み合うことが予想されるので、そもそもチケットを買えるのかという問題も発生しかねません。
旅行の計画を立てる際は、早期予約の割引サービスを利用したり、旅行のタイミングをずらしたりといった工夫を考えたほうがよさそうです。

この時期に旅行の計画を立てる人が多いことから、直前に出かけようと思っても、ツアーやホテルなども予約はすでにいっぱいの可能性が高いです。ノープランで動いて、直前で後悔することがないよう気を付けましょう。

急な病気が心配… 連休中は病院や診療所が開いていない可能性も

かかりつけ医の休診日は事前に確認しておきましょう

子どもがいる家庭で、「少し前までは元気だったのに、突然熱を出した」「外で遊んでいて、予想外のケガをしてしまった」ということはよくある話です。おまけに10連休となると、外に出かける機会が増えるため、ケガをしたり、人混みでウィルスなどに感染したりする可能性が高くなることも考えられます。

医療機関のゴールデンウィーク中の診療体制については、連休中は一部の期間のみ診療するというところが多いようです。病院によって開院日はまちまちのため、開いていたとしても、混雑は避けられないでしょう。また、連休中はすべて休診になる病院もあるようなので、注意が必要です。前もって、かかりつけの病院のスケジュールを確認しておきましょう。

子どもの急な発病やケガにより、せっかくの連休を棒に振るのは、子どもにとっても親にとっても避けたいもの。休みの間に病院へ行かねばならない事態が起きないよう、いつも以上に子どもの健康維持に配慮してあげるのが、一番の予防策になるでしょう。

いつもより長い連休後の登校日。子どもの五月病は大丈夫?

子どもも五月病のような症状に注意したい

ゴールデンウィークが終わると、学校や会社など普段の生活に戻るのがしんどかったという経験はありませんか? 休み明けに「面倒だな」と思うことは誰しもあるものでしょうが、ゴールデンウィーク明けに毎年必ず話題になるのが五月病です。新年度が始まる4月から新しい生活が始まった人などに多く見られ、慣れない環境への順応がうまくいかずに心身に不調をきたすことから、軽いうつのような症状が出るのだとか。五月病は医学的な病名ではありませんが、今年はこのような症状を訴える人が増えるかもしれません。

五月病は大人だけの問題ではありません。特にまじめな性格の子どもであれば、学年が切り替わる4月に入ってから、周りに合せようとがんばりすぎるため、気づかないうちにストレスをため込んでいる可能性があります。ゴールデンウィークに突入することでそれまで張りつめていた緊張が一気にゆるみ、連休の終わりが近づくと、学校に行きたがらなくなったり、食欲がなく元気がない状態が続いたりと、五月病のような症状に陥ってしまうケースもあるようです。

新たな生活サイクルを形成している途中で長期休暇を挟むと、再びストレスのかかる元の生活に戻るには大きなパワーを要します。特に今回の休暇期間は10日にもわたるため、心と体にかかる負担も相当なものとなりそうです。そうならないためにも、休みだからといって生活のリズムを極端に崩さないことが大切。夜更かしが続くと睡眠のサイクルが狂ってしまい、元の規則正しい生活に戻すのも大変です。特に連休の後半は注意してあげましょう。

楽しい10連休を過ごすには、さまざまな可能性を考えてそれに対応できる術を用意しておくことがカギとなります。まずは夫婦や親子で計画的に連休の予定を話し合い、トラブルを最小限に抑える努力をしましょう。せっかくの長期休み。万全の状態で迎え、ステキな思い出の残るゴールデンウィークにしたいですね。

(最終更新日:2019.10.05)
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