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生活環境に変化が訪れやすい新学期シーズン。子どもが小学校へ入学して一人で通学するようになる場合はもちろんのこと、学童が終了したり、進級や進学によって下校時間が遅くなったりすることで、登下校時の安全面が気がかりという親御さんは少なくないでしょう。そこで、小学生をメインに、登下校時のお子様の防犯対策について、筆者の経験も合わせ、考えていきたいと思います。

日ごろから意識しておきたい防犯対策7つ

一人でできることが増えていく子どもの成長は親としてうれしいですが、その反面、新たな心配も生まれます。特に親や先生の目が届きにくい登下校時は、交通事故や連れ去りなどに巻き込まれるニュースも後を絶たないため、心配がつきものです。

入学して日が浅いうちや日が短い冬場などは心配も増すため、保護者が仕事とのバランスを図りながら交代で付き添ったり、地域で独自に集団登下校するルールをつくったりしているところも

成人間近な2人の子どもを持つ筆者も、子どもが小さいときは、予定の時間を過ぎても帰宅せずに不安に駆られ、取り越し苦労で気持ちがぐったりしたことが何度かあります。そんな経験も踏まえつつ、我が家で実践していたものを中心に、日ごろから心がけておきたい防犯対策を7つご紹介します。

【1】登下校時の通学路を”一緒”に確認

入学前に子どもと一緒に通学路の安全を確認する親御さんは多いと思いますが、その際は、登校時間と下校時間それぞれの下見をおすすめします。

時間帯によって、交通量や通行人の数、明るさなどが変わってきます。「この交差点は登校時間の交通量が多い」「この道は夕方になると人通りがない」「ここは夕方になると車のライトで死角になりやすい」など、登下校時間に沿った危険度がチェックできます。下見の際は「子ども110番」の店や民家の確認も忘れずに。

また、一度親子で確認して歩いたら、日を改めて、子どものあとをついていく形で下見をしてみると安心ですよ。高学年になると下校時間も遅くなるため、待ち合わせをして一緒に帰りながら安全確認をするのもいいでしょう。

【2】仲良しのお友達中心に連絡網を整えておく

帰宅予定の時間を過ぎても帰らない……。そんなとき、何時ごろ学校を出たか、誰と一緒に帰っていたかなど、下校時の子どもの様子をいち早く知ることができれば、万が一事件や事故に巻き込まれていた場合も敏速に対応できます。

もちろん、「話に花が咲いて遅くなっているだけ」とわかれば、安心して帰宅を待つこともできますよね。下校直前の子どもの様子を知るには、クラスメイトや仲のいいお友達からの情報が確実です。もしもの時にすぐ連絡できるよう、子どもの友達や保護者の方と、日ごろから交流を図ったり、連絡先を交換したりしておきましょう。

なお、我が家では、娘が小学2年生のとき、下校途中で捨てられていた子猫ちゃんを見つけて、友達と飼ってくれる人を探し始めてしまったことがありました。何も知らずに家で待つ私は、遅い帰宅にドキドキハラハラ。通学路周辺を探しに行くも見つからず、同じく心配して学校に問い合わせたもう一人のお子さんのママさんと、先生をも巻き込む大捜索に……。

事情を知っていたクラスメイトの親御さんが家に連絡をくれていたのですが、私が探しに出てしまったあとで入れ違ってしまいました。娘たちが無事に見つかり、帰宅してから留守電のメッセージを聞いて、「先に連絡してみればよかった……」と思った苦い思い出があります。

【3】防犯意識が高まる会話をする

「知らない人について行ってはダメ」など、日ごろから身を守るための話はしていることと思います。しかし、子どもは実際に危険な状況に直面したことがないとイメージが湧きにくく、理解しきれていないことも多々あるようです。

そのため、一方的に伝えるのではなく、

「ついて行ったらどうなると思う?」

「声をかけられたらどうしたらいいかな?」

など、子どもが想像力を働かせられるような会話を通して、危険性を一緒に考えてみましょう。
筆者はアニメや絵本を利用しながら会話してみたところ、子どもたちもイメージしやすかったように感じました。

【4】できる限り集団で登下校する

朝は集団登校を行っている学校も多いですが、学年によって時間にばらつきのある下校時は、集団での帰宅が難しく、自由下校スタイルの学校がほとんどのようです。連れ去りなどの事件が起こりやすいのは、子どもが一人になる瞬間。親同士も連携を深め、できる限り同じ方面のお友達と一緒に登下校できるように相談しておきましょう。

入学して日が浅いうちや日が短い冬場などは心配も増すため、保護者が仕事とのバランスを図りながら交代で付き添ったり、地域で独自に集団登下校するルールをつくったりしているところもあるようです。

【5】地域住民に協力してもらう

集団で登下校できたとしても、お友達が休んだり、家の場所が少し離れていたりすることから、一人になる時間が生まれることも考えられます。そのようなときのために防犯ブザーなどの防犯対策は必須ですが、もう一つ徹底しておきたいのが「近所との交流」です。

登下校時の見守りをお願いしたり、不審者などの情報を共有してもらったりしやすい関係を築くためにも、日ごろから挨拶をするなど、子どもの顔を覚えてもらえるような交流を図っておきましょう。

共働き世帯が多く、見守りできる大人が少ないエリアなどでは、町内会で協力体制を築いているところもあるようなので、町内会に積極的に参加して、提案してみるのもいいかもしれません。

【6】留守番は自宅に入る前から注意を

共働き家庭では、子どもが両親より先に帰宅することも多いでしょう。帰宅したら施錠して、玄関チャイムや電話に出ないなど留守番中の決まりをつくっている家庭も多いと思いますが、そこにひとつ、「玄関ドアをける前に周囲を確認する」ことも付け加えてほしいと思います。

大人の不在時を狙った犯罪は多く、子どもが玄関ドアを開けたタイミングで一緒に押し入るケースも少なくありません。自宅に近づいたあたりから周囲に不審者がいないか意識する習慣をつけておきましょう。

【7】放課後に直接行ける習い事をする

高学年になると学童などに頼らない家庭も増え、留守番の時間が長くなりがち。行動範囲も広がる年齢だけに、下校後の様子が把握しきれず不安を感じている親御さんも多いようです。我が家では、子どもたちがやりたいと言った習い事を積極的にやらせていました。

学校から直接習い事へ行き、帰りは迎えに行くようにして、留守番の機会を極力少なくしたのです。塾であればレッスンのない日も自習室を使えることがあるので、親の帰宅が遅くなりそうな日は自習室で待ってもらうことも。安全な環境で勉強もはかどり、親としては有り難い限りでした。

子どもがいくつになっても親の心配は変わらない

まずは子どもの交友関係や行動範囲を把握しておくことが子どもの年齢を問わず大切

登下校時の心配は、子どもが何歳になっても、つきまとうもの。幼いうちからしっかりと防犯意識を育ておくことは肝心です。

昨今、防犯グッズも様々なものが登場しています。子どもが大きくなったら、スマートフォンで連絡を取り合うなどといったこともできるようになるでしょう。しかし、まずは子どもの交友関係や行動範囲を把握しておくことが子どもの年齢を問わず大切なことだと感じます。

しっかりと防犯対策について子どもに確認するだけでなく、もしものときにも落ち着いて行動がとれるように、日ごろからコミュニケーションをしっかり図るなど、親自身でできることにも意識を向けておきましょう。

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