通勤・通学のストレスとして、満員電車を挙げる人は多いのではないでしょうか。満員電車は誰もがつらく、それでいて逃げられない環境です。もしも満員電車を快適に過ごせるなら、日々のストレスも軽減なるのでは。満員電車を少しの工夫で快適にするテクニックをご紹介します。

満員電車のストレス原因は?「移動時間」「騒音」「混雑」

もはや日本の風物詩? 満員電車の様子

満員電車は乗っているだけで疲れてしまう…そんなふうに感じることはありませんか? まず、快適に乗車するためのテクニックを知る前に”なぜ満員電車が苦痛なのか”を考えてみましょう。

満員電車にはストレス要因だらけ

乗車中のストレス要因についての研究によると、電車にはストレスの引き金となる要因が多く潜んでいます。

例えば「乗車中に聞こえる音」や「他の乗客との距離」「乗車時間」「立っている時間」など…。これらの要因が重なり、乗車している人のストレス値が上がることが明らかになりました。

「ここが変だよ日本」と言われるほど特殊な環境

ちなみに、東京23区内の公共交通機関の利用率は、他主要都市の利用率の2倍以上。ロンドンやパリ、ニューヨークでは自動車、徒歩・自転車などの利用率が多いのと比べ、東京は全体の半数が公共交通機関に頼っています。さらに、東京の昼間の人口密度は6.7倍。ニューヨークの1.2倍と比較すると、その過密さは明らかです。同時間帯に東京へ人が集中する特色が、あの満員電車を作り出しているのでしょう。

日本に訪れた海外の人たちが「日本の満員電車は異常だよ」と感じるほどの特殊な状況。そんな満員電車を通勤・通学で利用する私たちには、その環境をうまくやり過ごすテクニックが必要なのです。

「時間帯をずらして乗車」ができない人たちへ

東京都内の公共交通機関では、時間帯をずらして乗車することを薦めるPRをしばしば見ます。

とはいえ、出社時間や生活スタイルを考えるとそれは難しいという人も少なくないと思います。満員電車を避けて通れない人たちへ、回避テクニックやストレス軽減のための工夫をご紹介します。

満員電車の地獄を回避する乗車テクニック

どうせ乗車しなくてはいけないならば、少しでもストレスを軽減したいものです

はじめに、同じ満員電車でも苦痛を少しでも軽減させるための方法を考えてみましょう。

「激しい混雑直後はちょっと空く」の法則を信じて1本待機

通勤ラッシュのタイミングは、電車が来るとついぎゅうぎゅうでも乗ってしまいがち。けれど、1本だけ待てば快適な乗車が可能かもしれません。

JR東日本からリリースされている「JR東日本アプリ」内の機能「トレインネット」では、山手線の混雑状況をリアルタイムで確認することができます。この機能を利用して通勤ラッシュの電車の混雑度を確認していると、1本ごとにやや混雑が軽減される傾向が見られるのです。

その理由は明らかではありませんが、駅のホームに並べる人数にも限界があるため、大量に人が乗車した直後は、次に人が並ぶまでわずかなタイムラグがあるのでしょう。もしも出社まで余裕があるならば、もう1本だけ待機してみてください。

拠点駅のホーム階段から離れた車両が狙い目

毎日乗る電車では、ホームでの移動も億劫になるものです。乗り換えの時間を短くするためにも、多くの乗客がホーム階段や移動経路の近くに乗車します。そのため、逆に移動経路が離れている車両に乗れば混雑は避けられます。

先ほどご紹介した「トレインネット」では、車両ごとの混雑状況も確認できますが、移動経路から遠い先端と末尾の車両は中ほどの車両より人が少ないのです。また、乗り換えのポイントになる駅では、やはり移動が簡易な車両に人が密集する傾向があります。

そこで、自分の乗車区間内で人の移動が多い駅をチェックしてみましょう。その駅のホームで階段などの経路がない車両をめがけて乗れば、意外と快適な乗車が可能かもしれません。

位置取りでストレス軽減! 満員電車に乗ったらどこに立つ?

車内での位置取りにもテクニックがあります。その時の状況に応じて、できる限り快適なポジションを確保しましょう。

滑り込み乗車のときは乗車口付近の座席横を死守

乗車口付近で座席横にある空間は、満員電車でも空間を確保しやすいポジションです。どうしても混雑している電車に滑り込まなければならないときは、乗車後はなるべく乗車口付近のスペースを陣取りましょう。他の乗客の邪魔にならないようにだけ要注意です。

車両中央、座席間のゾーンに移動

乗客の出入りが少ない車両中央は、満員電車の中でも比較的ストレスの少ないエリアです。人が移動する停車のタイミングを狙って、座席間の安全な場所に移動しましょう。つり革をつかめる位置さえ確保できれば、座っている人の頭上の空間に顔を出せるので、満員電車の息苦しさからは開放されます。

満員電車を快適に過ごすために使える小ワザ

満員電車で使える小ワザを検証してみましょう

どの電車に乗るか、どこに乗るか。この2点を意識するだけで、満員電車のストレスは軽減できます。その他、混雑時に意識するちょっとした小ワザをご紹介します。

リュックを利用して自分の安全区域を作る

リュックは背中に背負っているとスペースを取るので、電車に立って乗車するときは前面に抱えるスタイルの人をよく見ますね。

リュックをお腹に抱えていると、自分と他人の距離を隔てる効果を発揮します。顔面に誰かの体の一部が密着するストレスは、満員電車内で生まれるストレスの中でも特に多くの人がお悩みのはず。混雑時でもきちんと距離を取れる方法として、手提げのカバンよりもリュックを選択するのも○。

ノイズキャンセリングヘッドフォンを利用する

電車のストレス要因のひとつに、騒音も挙げられます。電車内のストレスの研究結果では、ノイズキャンセリングヘッドフォンがもたらすストレス解消の効果が高かったことが明らかになっています。

一般的なヘッドフォン等と比較すれば高価な商品だと感じるかもしれませんが、満員電車内のストレス軽減アイテムとして実用性があります。小型のイヤフォンタイプもあるので、チェックしてみるといいかもしれません。

座席指定列車を利用する

満員電車におけるストレスは、立っている経過時間が長いほど増加していく傾向があります。逆に言えば、座ることができればストレス解消につながるということですね。

昨今、関東大手私鉄を中心に通勤客向けの座席指定列車の導入が進んでいます。座って移動できるほか、満員電車の騒音を感じることもありません。

また、住まいを見直すのもひとつの手。始発駅に乗れば、座って通勤することも可能になるでしょう。乗車時間ばかりチェックしてしまいがちですが、少し離れても始発駅に住むことによって結果としてストレスが減ったということもあります。

満員電車を攻略すれば、その日の気持ちはちょっとだけ軽いかも?

日々の中で、少しずつストレスを与えてくる満員電車の環境。一日の始まりからこんな状況に飛び込まなければならないうえに、そこから一日仕事を頑張らなければならないなんて…。そう考えると、憂鬱になってしまいますよね。

それでも満員電車に乗らなければならないなら、自分でできる工夫を重ねて、より良い環境にするしかありません。今回ご紹介したテクニックを元に、満員電車を快適に過ごせることを願っています。

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