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春は暖かな日差しを感じながら外を歩くのが心地よい季節。しかし、花粉症の人にとっては、鼻づまりやくしゃみ、にじむ涙でつらいシーズンでもあります。室内なら安心と思いきや、閉鎖された場所では、外から運ばれてきた花粉が溜まって、症状が悪化してしまうことも。

特にビルやマンション、商業施設など、フロア移動に欠かせないエレベーターは密室空間です。いろいろな人と乗り合わせることも多いだけに、花粉が溜まりやすいエリアといえます。花粉対策をしっかりするとともに、エレベーターを利用するときは自分自身も周囲に迷惑をかけないよう心がけたいところです。
今回は、エレベーターを利用する際、簡単に実践できる花粉のエチケットについて考えてみましょう。

着ていく服の素材選びに気をつける

ウールのアウターを避けるなど、素材選びも重要

花粉症対策は、洋服選びから始まると言っても過言ではありません。まずは出かける前に、着ていく服をチェック。その服、花粉がつきやすい素材ではありませんか?

花粉が飛び始める頃は、気温が低い日も多いため、しっかりと防寒対策もしますよね。そんなとき、ウールのコートやセーターを着込みがちですが、毛羽立ちやすく凹凸の多い服は花粉が付着しやすくなってしまいます。
理由は、摩擦や静電気が起こりやすいため。小さな粒子である花粉は、静電気に引き寄せられやすいのです。ウールのほか、フリースやファーなども花粉が付着しやすい素材であるといえます。

反対に花粉が付着しにくいのは、ポリエステルやナイロン、綿、シルク、デニムなどの凹凸が少ない素材。特にナイロンやポリエステルのような、表面がつるつるした素材は、毛足の長い素材と違って花粉が絡みにくいので、花粉が付いたとしてもサッと落としやすいです。

そして、外出前の最後の一仕上げとして活用してほしいのが、静電気防止スプレー。衣類全体に吹きかけておくだけで、花粉の付着率をぐっと下げることができるでしょう。玄関に置いておいたり、オフィスに常備しておいたりすると便利です。
カバンがこすれる場所やコートの裾などは特に静電気が発生しやすい部分なので、忘れずにスプレーしておきましょう。

エレベーターに乗る前には軽く服をはらう

花粉シーズンに外出すると、1時間外を歩いただけでも、約数万個も付着するのだとか。人混みを歩いたり、公共機関を利用したり、ときには多くの人でにぎわうカフェでお茶をしたり…そんな間にも、たくさんの花粉が体に付いてしまいます。

それだけに、密室空間であるエレベーターでは、乗る前にきちんと服をはらうことがエチケットといえそう。服だけでなく、カバンなどの持ち物、髪の毛もササッとはらっておきましょう。狭い空間内に持ち込む花粉の量は、少ないに越したことはありません。
このとき、あまりバタバタと強く叩いてはらうと、付着している花粉が一気に舞い上がるので注意が必要です。はらうときは、あくまでもやさしく。エレベーターの扉から少し離れたところではらうとよいでしょう。

マスクを忘れたら、ハンカチで代用を

静かな場所でくしゃみをするのは気が引けるという人も多いのでは

花粉症の人は鼻づまりやくしゃみなどの症状に悩まされがちです。わざとではないとはいえ、電車や図書館など公共の場でくしゃみが止まらなくなったり、何度も鼻をかんだりして、周囲から眉をひそめられてしまったという苦い経験をしたことがある人も少なくないのではないでしょうか。外を歩くときのマスクは、この時期の必需品といえるでしょう。

密室空間により、音の反響が大きくなるエレベーターでも、マスク着用はマナーのひとつです。特にオフィスビルやタワーマンションなどは、何十階ともなる建物も少なくありません。必然的に乗っている時間が長くなるだけに、その間くしゃみや鼻水が止まらなくなってしまうと、乗り合わせた人に不快感を与える恐れがあります。出かける際のカバンには常に予備のマスクを入れておくよう心がけ、エレベーターに乗る前には今一度マスクの着用を確認しましょう。

もし、「マスクがない!」というときはハンカチで代用できます。鼻と口が隠れるくらいに覆えば、くしゃみや鼻水の音、飛沫の軽減に役立てられます。

エレベーターを利用する人の多い時間帯を避ける

乗っている人が増えれば、その分運ばれてくる花粉の量も増えて、エレベーター内にはどんどん花粉が溜まっていきます。朝の通勤・通学、昼休み、夕方の帰宅時間帯はおのずとエレベーターの利用者が増えるため、室内の花粉量もそれに比例して多くなると考えられそうです。

以上のことから、特に花粉の量が気になる日や花粉症の症状がひどいときにエレベーターを利用するなら、人の少ないタイミングを狙うとよいでしょう。いつもの通勤・通学の時間や帰宅時間を可能な範囲で調整したりするのも、花粉対策として有効な方法です。

ちなみに、エレベーターの中に限らず、花粉の飛散量自体が多い時間帯も午前中と夕方とされています。
早朝、飛散を始めた花粉が都市部へと飛散していき、午後に一時落ち着いた後、夕方の気温の低下により花粉が上空から落下したり、地面に落ちていた花粉が舞い上がったりするためです。
1日の中での花粉の動きを知ることで、自分に付着する花粉やまわりが運んでくる花粉の量を抑えることができるので、一度生活のサイクルを見直してみるのも一つかもしれません。

番外編:階段を利用すれば、運動不足の解消にもなって一石二鳥!?

いろいろと対策をとってみるものの、やはり人の多いエレベーターに乗ると花粉が心配、という人は、階段を利用してみるのも一つの手です。
社会人になると多くの人が運動不足に陥りがち。花粉対策でなくとも、健康維持のために普段から階段を意識的に使っているという人は意外と多いものです。まずは1~2階、慣れてきたら3階、4階…とだんだんと階数を増やすうちに、体力もついてくるかもしれません。もちろん、一人で昇ったり降りたりするぶんには、周囲からの花粉の影響も受けにくいでしょう。
とはいえ、移動するフロアがあまりにも離れていれば難しい方法でもあります。無理のない程度に実践してみてくださいね。

花粉が気になるこの時期は、つい神経質になってしまいがちです。自分が花粉症でなかったとしても、周りへのエチケットには気を配りたいところ。狭い空間であるエレベーターの中では、周囲に不快感を与えないようにするためにも一人ひとりの意識が大切です。花粉症の人も、そうでない人も、花粉が飛散する時期は、上述のような細やかなエチケットを意識することが、お互いが気持ちよく過ごすためのコツといえるかもしれません。

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