“ものを掛ける”だけではない! 収納上手になる、突っ張り棒の活用法

突っ張り棒とは、壁と壁の間に押し当てて固定する、伸縮可能な棒のことをいいますが、いまでは100円ショップにもさまざまなサイズのものがあり、家庭にひとつは必ずあるといっても過言ではありません。今回は、収納上手になれる突っ張り棒の活用法について解説します。

さまざまな使い方ができる“突っ張り棒”

突っ張り棒の主な役割は、「ものを掛けること」です。脱衣所のタオル掛けだけでなく、押し入れに取り付ければハンガーを掛けることもできます。さらに、ドアのない部屋では、入り口に取り付けて布などを掛ければカーテンのように使うことも可能です。アイデア次第ではキッチンでの調理器具や調味料の収納活用にも一役買うこともできます。

さらに、家具などの転倒防止を目的とした、突っ張り棒タイプの固定器具もあるなど、突っ張り棒には、用途に応じて、さまざまな使い方ができる点が大きな特徴です。

家具の転倒防止用の突っ張り棒も

デッドスペースを活用する

家の中には、たくさんのデッドスペースが存在します。それは押し入れだけでなく、ちょっとした家具の隙間や本棚の中など、探してみるとまだまだ収納に活用できそうなスペースが見つかるのではないでしょうか。こうした場所を収納スペースとして活用するには、突っ張り棒が役立ちます。

たとえば、カラーボックスにカゴを入れている場合、上部に空間が生まれることがありませんか? そんなときは、そこに突っ張り棒を2本入れるだけで、仕切りとして活用できます。その上に書類ケースなどの軽いものを挟んでもいいですし、S字フックなどを使って小物類をかけて収納することも可能です。

このアイデアは、シンク下の収納にも応用できます。鍋のフタなど、どこに収納すればいいか悩みがちなアイテムもすっきりしまうことができて便利です。

トイレや洗濯機の上部は、棚板が付いたものが便利。トイレットペーパーや洗剤などをすっきり収納することができます。

縦に使ってもOK

突っ張り棒といえば、壁の間、つまり、横向きに使うイメージがあるかもしれませんが、縦に使うことも可能です。床と天井の間に設置し、フックをつければ、バッグなどの置き場として重宝します。突っ張り棒を2本使い、間にメッシュパネルなどをつけてもいいですね。

これをキッチンで使えば、お玉などの調理器具を収納することができます。整理整頓できるうえに、必要なときにはすぐに使えて便利です。ほかにも、散らかりがちなクローゼットを仕切るときにも活躍します。

狭いキッチンでは、突っ張り棒の“縦使い”も便利な収納アイデア

突っ張り棒の選び方

突っ張り棒にはさまざまなサイズがありますので、使用する場所に合わせて選びましょう。伸縮するため目分量で選んでもOKと思うかもしれませんが、実際に購入してみたら合わなかった、ということも珍しくありません。購入前に採寸しておきしましょう。

次にチェックしたいのが、伸縮方法です。100円ショップなどでも入手しやすいのはバネ式。くるくる回すことで伸縮し、手軽に取り付けられるのが魅力ですが、強度が弱いものが多く感じます。それでも、仕切りとして使ったり、布などの軽いものを掛けたりするには十分。低価格で揃えられるというメリットもあります。

もうひとつはネジ(ジャッキ)式で、ポールをネジによって固定するタイプです。バネ式と比べると値段は上がりますが、耐荷重が10倍近く違うことも。押し入れをクローゼットとして活用する際には大いに役立ちます。どちらのタイプにも長所・短所があるので、目的に合わせて使い分けるといいでしょう。

突っ張り棒は場所を取らないので、引っ越しのときにも便利。家具を購入するまでのつなぎとして使ってもいいですし、荷物にならないのでそのまま新居に持ち込むことも可能です。突っ張り棒の使い方をきわめて、収納達人を目指してみませんか?

(最終更新日:2019.10.05)
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