防災グッズの代用に! 災害時に役立つ、家にある”意外なモノ”の活用法

日本漢字能力検定協会が発表した、2018年「今年の漢字」は“災”でした。地震や台風などの大規模災害が各地で起こったことは、記憶に新しいのではないでしょうか。3月11日で東日本大震災から8年。あらためて、自宅の防災対策について確認しておきたいものですね。ここでは、災害時に役立つグッズや意外な使い道があるモノについて紹介します。

災害時にあると便利なモノ

災害はいつどこで起こるかわかりません。家屋の倒壊などの被害に遭わなくても、電気や水道が止まってしまえば生活に支障をきたしますし、物資の到着までに時間がかかることを考えると、最低3日分の水や食料を備蓄するのがよいとされています。

ほかにも、一般的にはラジオ毛布などが必要といわれ、こうした防災グッズを用意している家庭は多いのではないでしょうか。もちろん、こうしたアイテムはもしものときにも役立ちますが、すべてを揃えてみると、かなりの量になることがわかります。ただでさえ大荷物なのに、子どもの手を引いたりしていたら、避難の妨げになる可能性もあります。

そのため、災害時には、さまざまな用途で使えるものを備えておくと便利です。こうした情報は常にアップデートされていくので、定期的に防災袋の中を見直しましょう。

複数の使い方ができるラップ・新聞紙

多用途に役立つ新聞紙

災害時にさまざまな用途で使えるものとしては、ラップが挙げられます。食器をラップで覆って使用すれば洗い物が減らせ、貴重な水を使わなくても衛生的に食事を取ることが可能です。ラップはさらに、包帯やヒモの代用として、体に巻くことで保温効果があるなど、その使い道は多岐にわたります。

ラップと同様、新聞紙も多目的に使えます。敷物や毛布代わりになるのはもちろん、脱臭効果を利用して簡易トイレに活用されることも。焚き火のときにも重宝しますし、折ることでスリッパやコップなどを作ることも可能です。

こうした使用法は、情報として知っていても、実際にやってみないと身に付きません。身近にあるものですし、家の中でも手軽にできるテクニックばかりですから、実践してみましょう。

意外な使い道を知っておこう

あると何かと便利な粘着テープ

ほかにも、本来とは異なる使い道があるモノは多数存在します。こうしたテクニックを知るには、そのものの特性を把握するといいでしょう。

たとえば、生理用ナプキンは、ケガの止血に役立ちます。傷口に当て、ガムテープで留めることで応急処置が可能になるのです。また、下着に装着することにより、着替えなくても清潔を保てるというメリットもあります。

この生理用ナプキンも、災害時には入手しづらくなるといいます。女性にとっての必需品ですから備えておくのはもちろんですが、それでも不足してしまうことがあるかもしれません。そんなときはタオルなどの布でも代用可能です。

粘着テープも応用力が高いアイテム。割れた窓の補修や段ボールなどをつなぐという役割だけではなく、テープの上からマジックで文字を書けばメモや付せんの代わりにもなるのです。マジックと一緒に防災袋に入れておくとよいでしょう。

防災袋にそのまま入れるとかさばりますが、「芯の部分を柔らかくなるまで押しつぶして取り除き、平らにして輪ゴムで束ねる」という方法を警視庁警備部災害対策課がツイートしたところ、コンパクトに収納できると話題になりました。

意外なアイテムが活躍することも

災害時はがれきなどが散乱する可能性もあり、動きやすい服装が求められます。スニーカーなどの歩きやすい靴を履き、片付けなどの作業がしやすいように女性もジーンズなどのズボンを着用したほうがよいでしょう。

こうした状況でスカートは不向きのように思えますが、被災経験者に話を聞くと「ロングスカートが役立った」という声も。これはボトムとして着用するためではなく、首まで上げることで体を隠し、着替えやすくなったということでした。

また、薄手のスカートでも、体に巻き付けることで防寒対策にもなるとのこと。かさばるものではないので、防災袋に入れておくと何かと役立つかもしれません。

身の回りのモノが災害時にはどのように活用できるか。こうした視点を常に持つことも大事なことではないでしょうか。

(最終更新日:2019.10.05)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア