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マンションでも戸建て住宅でも、長く快適に住み続けるには定期的なメンテナンスが不可欠です。マンションには修繕積立金という制度がありますが、戸建ての場合、先々の修繕やリフォームを見越して、資金を準備しておく必要があります。行き届いたメンテナンスは資産価値の維持にも重要です。ここでは、戸建て住宅を例に、メンテナンスが必要な部分や費用の目安、メンテナンスの負担を軽減するための日頃のお手入れなどについて紹介します。

戸建てのメンテナンスが必要な部分

戸建て住宅のメンテナンスの目的には大きく分けて3つあり、家を維持するために行わなければならないもの、故障などが起こったために行うもの、嗜好によって行うものです。

これらのメンテナンスは、築10年ごろから補修・点検が必要になることが多く、20年後以降には取り換え・改修をしなければならなくなることが大半です。戸建て住宅の、マンションのように修繕計画が立てられているとよいのですが、実際にはなかなかそのようにはいかないようです。

エクステリアのメンテナンス

戸建て住宅を維持するために必要な代表的なメンテナンスといえば、外壁・屋根などといったエクステリアです。常に風雨にさらされているわけですから、経年劣化していきます。外観だけではなく、ひび割れなどの点検をしておかないと、防水性能が十分に機能しなくなります。こういった点検は築10年を目安に行い、塗装や張り替えは築15~20年のタイミングで行うことが多いようです。

外壁・ブロック塀などは日々、注意が必要です。塗装されているときは、2~3年ごとに塗り替えるのが理想。門扉や手すりなどで鉄を使用している場合は、サビに注意しなければなりません。塗り替えは、下地処理をしっかりして壁などと同様の期間に実施されることが多いです。

インテリアのメンテナンス

インテリアのメンテナンスは広範囲ですが、何らかの問題が生じたときや、気分転換のために行うことがほとんどです。水回りといわれる風呂・トイレ・洗面所・キッチンは、築20年ごろから不具合が目立ってきます。中でも給湯機・ガスコンロなどは、10年程度の使用でも不具合が発生しやすいので注意が必要です。

壁紙や建具などは、同じデザインのものがメーカーで廃番になっていることも多いので、交換する際には一式で行わなければならないことがあります。畳は、5年程度で表替えをします。絨毯の場合は10年程度で敷き替えましょう。

メンテナンスにかかる費用

戸建ての場合、築10~20年ほどで具体的なメンテナンスが必要になりますから、計画的に貯蓄をしておく必要があります。その目安となる金額は、毎月およそ1万5,000円ほどとされています。これぐらい用意しておけば、故障などによる急な持ち出しを考慮しても、少し費用を追加するだけで対応が可能です。

では実際、メンテナンスにはどの程度費用がかかるのでしょうか。激安品や高級品はさておき、スタンダードなものにはだいたいの相場があります。それぞれの目安は以下の通りです。

・畳
畳の表替え(6帖) 5万円程度
畳の新調(6帖) 8万円程度

・建具
襖の張り替え 5,000円程度
障子の表替え 3,500円程度
※クロス・床の張り替えなどと同時の場合

・外壁
塗り替え 120万円程度

・水回り
便器の交換 15~30万円程度
洗面台の交換 15~30万円程度
ユニットバスの交換 55~90万円程度
ガス給湯器の交換 15~25万円程度

・クロス
張り替え(6帖) 4~5万円程度

・床
フローリングの張り変え(6帖) 11万円程度

※参考:リノコ ホームページ

このように、メンテナンスは相当の費用が発生しますから、予算と優先順位を考えて行うことが大切です。
マンションの場合、外壁塗装や屋根の修繕などは毎月徴収される修繕積立金でまかなうことができますが、戸建ての場合、持ち主が自主的に資金を準備しなければなりません。そのため、前もってメンテナンス費用を用立てておく必要があります。

新築だった家も、5年10年経過すればさまざまな箇所に不具合が起きてきます

日ごろから実施しておくとよいお手入れ

戸建て住宅を長持ちさせるために行う主なお手入れは、清掃・点検・DIYによる補修です。大規模なメンテナンスが必要になるのは、経年・湿気・汚れによる劣化が主な原因なので、それらを防ぐことが大切です。そのためには、まず日ごろから清掃を徹底して、汚れを残さないようにする必要があります。

壁などのエクステリアやクロス・床・建具などはもちろん、トイレ・バス・キッチンといった水回りは、配水管の中まできれいにして、劣化しないように気を付けます。

木や鉄は湿気に弱いので、雨などの侵入に気を付けましょう。それ以外の部分も普段の掃除のときなどに不具合がないか点検をして、問題があればすぐに対処することを心掛けてください。

最近は、DIYのための道具・材料・部品などが豊富にあります。襖・障子の張り替えはもちろん、水回りは水栓・ウォシュレット付き便座などでも、比較的簡単に交換ができます。

また、各種パッキン・シール材といった消耗品も劣化していれば交換しておくことで、さらに大きなトラブルを防げます。外壁によく使われるサイディングのコーキング目地にひび割れを見つけた際は、軽微なものであれば補修材で対応できますし、鉄部にもさまざまな塗装剤があります。できる範囲でこういったDIY補修をしておけば、少しでも修繕時期を延ばせるようになるのです。

メンテナンスを行うことは、住みやすい住環境を維持するだけでなく、資産価値を維持することにもつながります。定期的に家の状態をチェックしておきましょう。

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