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「海岸線に沈む夕日を眺めながら毎日を過ごしたい」「気軽にマリンスポーツを楽しみたい」「スローライフを送りたい」など、海の近くで暮らしたいと願う人々の理由は様々です。海辺での暮らしに憧れているものの、毎日の通勤を考えると実現に踏み切れないという人も少なくないでしょう。今回は、海が間近な環境に居を構えるとどんな暮らしができるか、まとめてみました。

海を感じながら暮らす醍醐味。抜群の眺望を堪能

絶景の夕日が見えるスポット。「夕日がきれいな時はどこからともなく人が集まってきます」
絶景の夕日が見えるスポット。「夕日がきれいな時はどこからともなく人が集まってきます」

海の近くで暮らすメリットとしてまず思い浮かべるのが、抜群の眺望。白い砂浜と青い海と空のコントラストは圧巻で、いつまでも眺めていたくなります。早起きをすれば、水平線から徐々に姿をあらわす朝日を毎朝拝むことができますし、夕日に染まる海は息をのむ美しさです。

神奈川県逗子市のMさんが購入した中古マンションから徒歩圏内には、歴史ある漁港として知られる小坪漁港や材木座海岸があります。絶景の夕日が見えるスポットも近く、夕暮れ時となるとどこからともなく人が集まってくるのだとか。刻々と表情を変える夕日の姿は、いつまでも見ていたくなりますね。

家にいながらオーシャンビューの眺望を満喫できたら最高です。湘南・佐島の丘にセカンドハウスを建てたNさんは、そんな夢のような暮らしを叶えた一人。海まで300メートルほどの高台にたたずむ絶好のロケーションを活かした設計で、バルコニーから海を眺めることができます。以前赴任していたという、南カリフォルニアの風景を思い出すことも多いそうです。

いつでも気軽にサーフィンができる!

Mさんの住まいは、ウインドサーファーが集まる材木座海岸が徒歩圏内という立地。「風が良ければウインドサーフィンをやりますし、風がなければSUPサーフィンで遊びます」
Mさんの住まいは、ウインドサーファーが集まる材木座海岸が徒歩圏内という立地。「風が良ければウインドサーフィンをやりますし、風がなければSUPサーフィンで遊びます」

マリンスポーツや海水浴をいつでも楽しめる環境も、海の近くで暮らすメリットのひとつ。休日のアクティビティではなく、日常の一部として海と触れ合うことができます。

Mさんは、10年ほど前から趣味でウインドサーフィンを楽しむように。「海の上を風の力だけで動く気持ち良さにハマってしまった」と毎週末、材木座海岸へ通うようになり、現在は徒歩圏内の中古マンションで暮らしています。風が良ければウインドサーフィンを、風がなければSUPサーフィンで遊ぶ毎日だそうです。

新居から徒歩3分ほどで行ける美しい海の夕陽。「空が赤くなると家族みんなで見に行くのが楽しみ」とIさん。新居から近いので、Iさんも趣味のサーフィンを思う存分満喫しながら、家族と充実した日々を過ごしている。
新居から徒歩3分ほどで行ける美しい海の夕陽。「空が赤くなると家族みんなで見に行くのが楽しみ」とIさん。新居から近いので、Iさんも趣味のサーフィンを思う存分満喫しながら、家族と充実した日々を過ごしている

かつて10年ほど住んでいたことがあるという鵠沼海岸に戻り、夢のマイホームを建てたIさんは、海まで徒歩3分という恵まれた立地で暮らしています。仕事の合間、昼休みにもサーフィンを楽しむ毎日だと言いますから、羨ましい限りです。

海近で暮らすのにふさわしい家

外観は“アメリカの海辺の家”をイメージ。大きな屋根とウッドデッキが特徴だ。「ウッドデッキは雨の日に洗濯物を干したり、観葉植物を並べたり、多目的に活用しています」
外観は“アメリカの海辺の家”をイメージ。大きな屋根とウッドデッキが特徴だ。「ウッドデッキは雨の日に洗濯物を干したり、観葉植物を並べたり、多目的に活用しています」

せっかく海の近くで暮らすのだから、室内空間にもこだわりたいところ。伊勢神宮近くの土地に家を建てたTさんは、南国にある海の家を思わせるような空間をデザイン。サーフィンが趣味とあって、天井にはお気に入りのデザインのサーフボードを飾りました。

あらわしにした吹き抜けの梁(はり)は、海の家をイメージしてリクエストしたそうです。外観は、アメリカの海辺の家をイメージ。大きな屋根とウッドデッキが目を引き、通りかかった人から「中を見せて欲しい」と言われるほどだそうです。

人がたくさん集まるようになった屋外のデッキスペース。常時置いておける大きなテーブルや椅子などは新たに購入した。庭を見ながら大人数で食事をするのが目下の楽しみ。
人がたくさん集まるようになった屋外のデッキスペース。常時置いておける大きなテーブルや椅子などは新たに購入した。庭を見ながら大人数で食事をするのが目下の楽しみ

鵠沼海岸のIさんも、多くのこだわりをもって家を建てた一人。室内の手で触れるところはできるだけ天然素材を採用。天井にも無垢材を張り、経年変化を味わえるようにしました。ドアはできるだけ設けず、家族の気配が感じられる開放的な空間にしたことも特徴で、風通しも良好です。屋外には贅沢な広さのデッキスペースを設置。庭を見ながら大人数で食事をするのが目下の楽しみなのだそうです。

海近で暮らすデメリットはないの?

太陽光パネルつきの4LDKを新築。駐車スペースは4台分を確保しているため、両親や友人たちが車で気軽に遊びに来ることができる。将来子どもたちが車を持ったときにも安心。
太陽光パネルつきの4LDKを新築。駐車スペースは4台分を確保しているため、両親や友人たちが車で気軽に遊びに来ることができる。将来子どもたちが車を持ったときにも安心

毎日海を眺めながら暮らせる環境は魅力的ですが、デメリットはないのでしょうか? マイホームを持つにあたり、気になるのが塩害でしょう。海に近い影響で、外壁やベランダ、自転車、自動車などの金属部分が錆びやすく、メンテナンスに苦労することもあるようです。同様の理由で、太陽光パネルの設置が難しいとも言われています。

熊本県水俣市で海の見える土地に平屋を建てたMさんは、太陽光パネルを搭載し、4台分の駐車スペースも備えました。今のところ、メンテナンスには困っておらず、年間10万円程度の売電収入を得られているとのこと。今後メンテナンスが必要になっても、売電収入で賄えそうですね。

一帯は緑化率や柵に関する協定が細かく定められているため、緑豊かで整備された街並みが広がっている。「初めて来た時から“気”の流れが良い場所だと感じました」とNさん。
一帯は緑化率や柵に関する協定が細かく定められているため、緑豊かで整備された街並みが広がっている。「初めて来た時から“気”の流れが良い場所だと感じました」とNさん

湘南・佐島の丘にセカンドハウスを建てたNさんも、太陽光パネルを搭載しています。週末移住のため、毎日のメンテナンスは難しいですが、特に問題はない様子。海に近くても、屋根や外壁をこまめに塗装し直す、塩害対策済みの太陽光パネルを搭載するなど、対策を講じる方法はたくさんありますから、上手に付き合っていきたいですね。

通勤時間がかかる! みんなはどうしてる?

海の近くで暮らしたいものの、なかなか実現に踏み切れない理由として「通勤時間がネック」と考えている人は多いのではないでしょうか?
鎌倉の中古マンションで暮らすMさんの勤務先は豊島区にあり、中野区から引っ越したことで通勤時間は3倍になったそうです。最寄りのスーパーまで徒歩30分、コンビニへ行くにも10分歩くという生活ですが、今ではすっかり慣れてしまったとのこと。買い物は買い置きをすればよく、最寄り駅の近くでは地物の野菜を買える朝市も開いています。通勤前は、鶴岡八幡宮に寄ったり、漁港まで歩いたり、海岸を歩いて海の仲間と挨拶をしたり。散歩を兼ねて出勤できるようになり「鎌倉時間」を満喫されているようです。

同じく都内勤務のNさんは、平日の住まいと週末の住まいを切り離して考えました。平日は通勤1時間圏内の駅近マンションで暮らし、週末は車を1時間走らせて、湘南・佐島の丘へ。不動産投資などで資金的に余裕があるからこそ可能な「セカンドハウス」という選択肢ですが、将来の目標として、検討してみてもよさそうです。

海が間近な環境でマイホームを購入した人たちの、サクセスストーリー

今回ご紹介した海辺で暮らす人々の家づくりや生活は「住宅購入者ストーリー」で詳しく触れています。ぜひ参考にしてみてください。

(参考:【神奈川県横須賀市・注文住宅】湘南・佐島の丘にセカンドハウスを新築。週末移住でスローライフを満喫するNさん

(参考:【熊本県水俣市・注文住宅】海の見える土地に新築戸建てを建築。人が集まる暮らしを楽しむMさん

(参考:デザインにも住み心地にもこだわった家づくり。三重県伊勢市の実家近くに注文住宅を建てたTさん

(参考:鎌倉の中古マンションを購入。都内からの転居でスローライフを満喫するMさん

(参考:【神奈川県藤沢市・注文住宅】湘南エリアに念願の新築戸建てを購入。日々の暮らしを満喫するIさん

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この記事の執筆者
斎藤 若菜 住宅ライター

ラジオパーソナリティを経てフリーライターに。住宅・インテリア・不動産分野を中心として、介護・グルメ・トラベルなどのジャンルでも執筆。リフォームや注文住宅関連の住宅情報誌をはじめ、雑誌、書籍、新聞、インターネットなどのさまざまな媒体で取材・執筆を手掛けている。ARUHIマガジンでは、「住宅購入者ストーリー」などを担当中。

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