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共働き家庭が増えている今。子どもが保育園に通っているうちは時短勤務が適応されるなど、勤め先からの支援が受けやすい傾向にありますが、小学校に入学するとほかの社員と同様の働き方を求められるケースが多くなります。ここでは、公立学童と民間学童の違いや、民間学童の特色などを解説します。

学童の登録児童数は約123万人

フルタイムで働いている場合、小学生の帰宅時間に合わせて帰ることはなかなか難しいものです。どちらかの親、つまり、子どもにとっておじいちゃんやおばあちゃんと同居している場合は、預かってもらえることもありますが、祖父母世代がまだ現役で働いていれば、一人で大人の帰りを待つことになります。

「鍵っ子」という選択肢はあるものの、小学校低学年の幼い子を家で一人にするのは不安なもの。そこで、多くの親が「学童保育」に預けるという道を選んでいます。

学童保育(学童)とは、保護者が仕事などで日中家庭にいない子どもを放課後に預かる事業のこと。法律上の正式名称は「放課後児童健全育成事業」といい、その名称は「学童クラブ」、「放課後児童クラブ」、「学童保育所」など、自治体など運営主体によって異なります。全国で2万5,328か所が設置され、うち、公営は8,740か所、民営は1万6,588か所。登録児童数は約123万人です(平成30年5月1日現在:厚生労働省調べ)。2017年における小学校の児童数は約644万人(※)なので、およそ5人に1人が登録していると推測できます。

※出典:文部科学統計要覧(平成30年版)4.小学校

公立学童の特色

各自治体が運営している公立学童の場合は小学校の空いた教室や敷地内、児童館等を利用して設けられるケースが多いようです。子どもたちは帰りの時間まで宿題をしたり、遊んだりして過ごします。費用は自治体により異なりますが、1ヶ月あたり数千円程度が相場です。低料金で預かってくれるメリットはありますが、定員制なので応募数が多いときには利用できないことも。低学年が優先される傾向があり、高学年になると利用できないケースも起こるなど、学童でも待機児童問題が発生しています。

ちなみに、以前までは小学3~4年生までが受け入れ対象であることが多かったのですが、2015年の児童福祉法の改正により、現在では原則として小学6年生までが対象となっています。

公立学童には、利用時間が17~18時までと短い施設や延長が認められない施設もあるため、親の帰宅が間に合わないことも考えられます。さらに、日曜や祝日、年末年始などに対応できない場合があるため、親がサービス業などに従事している場合は、ほかの預け先を確保する必要が出てきます。

民間学童を選ぶポイント

公立学童に入れない、親の就業形態などの事情で預けにくい。そんなときには、民間の学童を利用するという選択肢があります。料金は施設によって異なりますが、入園料のほか、月に数万円程度の費用が必要になることもめずらしくありません。また、低学年ほど料金が高くなる傾向があります。

民間学童の費用は決して安いとはいえず、家計を圧迫してしまうケースも多いようです。それでも、公立にはないサービスが充実しているので、あえて民間を選ぶ家庭もあるほどです。学童を検討する際は、それぞれの施設の特徴を把握したうえで比較するといいでしょう。

たとえば、家や学校から少し離れた場所にあっても、送迎サービスを行っているところも少なくありません。学校が終わると校門前まで迎えに来てくれ、帰りは家まで送り届けてくれます。親が送り迎えをする必要がなく、育児の負担を軽減することが可能です。

また、利用時間も施設によって異なるので、しっかりチェックしておきましょう。たとえば、18時に仕事が終わったとしても、通勤時間に加えてちょっとした用事を済ますだけでも、1~2時間はあっという間に過ぎてしまうもの。遅い時間まで預かってくれるところを選んでおけば、急な残業にも対応できます。

帰宅時間が遅い場合は、食事の有無も重要なポイントです。別料金で夕食を用意してくれる施設もあるので、自宅から会社が遠い場合などはこうした点も確認しておきましょう。

親の都合で子どもを預けるわけですから、子どもにとって居心地がいいことも大切。体験入学などを利用して、子どもと一緒に見学することをおすすめします。

習い事を兼ねた民間学童も!

最近の民間学童の場合はただ預かるだけではなく、プラスアルファのサービスやプログラムを行っていることが多いものです。たとえば、塾と同様に勉強を教えてくれたり、英会話レッスンが受けられたりする学習型、ダンスやサッカーなどのスポーツを学べる運動型、料理教室や絵画レッスンなどを行う体験型に大きく分けることができます。これらを複合した施設も目立つようになりました。

料理教室など体験型のサービスを提供する民間学童も

公立の学童を利用しつつ、習い事もさせたいと考えると、それぞれの送り迎えに時間を取られ、共働き夫婦の負担はさらに増すばかり。しかし、こうした民間学童を選べば学童にいる間に習い事もできるので、子どもの負担も軽くなるはずです。

もちろん、こうしたサービスを提供する民間学童は、利用料金も高額になる傾向があります。しかし、「預ける」以外の付加価値を得られるとあって、子育て中の共働き家庭からの注目が高まっています。また、週2日は公立学童、週3日は民間学童など、曜日によって通い分けている家庭もあるようです。

【首都圏の主な民間学童】

名称

エリア

特色

延長

送迎

Kids Duo

世田谷区、練馬区、目黒区ほか全国

日本語一切禁止の英語漬けの環境で英語を身に付けられる

20:30まで

伸芽`sクラブ

目黒、自由が丘、月島、阿佐ヶ谷、府中、藤沢、千葉ほか

学習指導のほか、ピアノ・ヴァイオリンなどの習い事も可能。進学塾併設

21:00まで

明光キッズ 

石神井公園、練馬、葛西、平塚ほか

学習サポートのほか、サッカー・プログラミング・英会話・そろばんなどの教室も

22:00まで

リックキッズ

江東区・墨田区・江戸川区・台東区・足立区・葛飾区ほか

理科実験・プログラミング・絵画・ピアノ・英会話・体操なども受講可能

22:00まで

学童クラブ アウラ

国分寺、府中、湘南辻堂、市川、稲毛、南浦和、大宮西ほか

学習サポートのほか、英語・そろばん・習字・ロボット教室、中学受験対応の進学塾併設

20:00まで

 

※詳細は各施設ホームページで確認を

民間学童の存在を覚えておくと、共働き世帯がぶつかる「小1の壁」を乗り切るための選択肢が増えます。それぞれのメリット・デメリットを比較し、子どもにとって最適な環境を選んであげたいですね。

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