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子どもの誕生や親の高齢化、家業の関係などがきっかけとなり、二世帯住宅を検討する人もいるようです。二世帯住宅には税制メリットなどもある一方、生活週間の違いなど、気になる点もたくさんあります。ここでは実際に二世帯住宅に暮らす人の声を聞いてみました。二世帯住宅をご検討の方はぜひ参考にしてみてください。

二世帯住宅の種類を知る

 親との同居を考えたとき、「二世帯住宅」という選択肢も考えることになるでしょう。二世帯住宅とは大きく3つのタイプに分けることができます。

  • 同居型

  • リビングやキッチン、風呂やトイレなど寝室以外のほとんどの設備を共有します。

  • 共用型

  • 寝室やリビングなど1日の中で多くの時間を過ごすスペースは別となり、キッチンや風呂など、一部の設備を共有するスタイル。同居型に近いですが、プライバシーを保ちやすいという特徴があります。

  • 完全分離型

  • 玄関や設備などは共有せず、建物内の行き来ができないタイプ。生活を完全に分けることができます。旭化成ホームズの二世帯住宅研究所が行った調査(世代交代を迎える築30年前後の二世帯住宅における実態把握)によれば、完全分離型の「独立二世帯住宅」の同居に対する満足度は93.6%とのこと。これは「一体同居住宅」の66.3%を上回っています。

  • 分離型の家庭では、親世帯が子世帯に「家事」を頼る割合は1.9%、「経済的」には3.8%と低いのも特徴。二世帯住宅といえば親世帯に家のことを任せるイメージがあるかもしれませんが、互いが自立した様子がうかがえます。

  • 3世代がともに暮らせるのが二世帯住宅の魅力のひとつ
  • こうしたメリットもある一方で、やはりデメリットも気になるところではないでしょうか。そんなときは、実際に二世帯住宅で暮らす人の声も参考にしてみましょう。今回は、2つのケースを紹介します。

    妻の親と同居するケース

    • ●A子さん(40代)の場合
  • 家族構成:夫、子ども2人、実母

    都内で共用型二世帯住宅に同居

  • A子さんはひとりっ子ということもあり、結婚後は実家の近くで暮らしていました。上の子が小学生にあがるタイミングで住宅を購入。実家の老朽化が進んでいたこともあって、実母と同居することにしたそうです。親との同居のメリットといえば、「子どもの面倒を見てもらえる」ことが大きいとのこと。共働きのA子さんにとって、子どもが学校から帰ってきたときに母がいてくれるので助かるといいます。さらに、家事も母が手伝ってくれるので、安心して働けるといいますが、デメリットがないわけではありません。

    「母が子どもを甘やかしちゃうんですよ。ケーキを食べたいといえば買ってしまうし、おもちゃをおねだりされて買い与えてしまったり……」(A子さん)

    子守を頼んでいるので強くは言いづらい。でも、甘やかしすぎないようにしてほしい。そんな悩みもあるようです。「育児に関することでも意見が食い違うことが多々あり。実の親子だから遠慮なく文句をいってくるし、精神的につらいこともあります。母の時代とはいろいろ変わってきているけれど、『あなたはこうして育ったのだから大丈夫』といわれてしまうんです」(同)

    それでもメリットは大きく、同居したことに後悔はないというA子さんですが、自分の親との関係でも悩むことがあるのだから、二世帯住宅を選ぶときにはこうしたポイントも考慮したいところです。

  • 夫の親と同居するケース

    • B子さん(40代)の場合
  • 家族構成:夫、子ども3人、夫の父母

    地方都市で完全分離型二世帯住宅に同居

  • B子さんの場合は、夫が家業を継ぐタイミングで二世帯住宅を購入。姑との関係は悪くなかったものの、完全同居には抵抗があったため、分離型を選んだそう。親世帯は1階、B子さんたちは2階で暮らしています。同じ建物とはいえ、玄関も設備もすべて分かれているので、干渉を受けにくいのが分離型の魅力。しかし、親世帯とは生活時間が異なるがゆえの問題が浮上しているといいます。
  • 「義両親の就寝時間は早く、20時には寝てしまうことが多いんです。でも、その頃はまだ子どもたちが起きているし、テレビを見ながら騒いでしまうことも。その音がうるさくて眠れないと何度もクレームが来ています。早起きの義両親の生活音で、3~4時に私たちが起こされることもあるのですが……」(B子さん)

  • 二世帯住宅を検討するときには自分たちの暮らしばかり考えがちですが、親たちのことも考慮する必要がありそうですね。それ以外はとくに問題なく暮らしているといいますが、義両親が亡くなったときのことを考えると不安なのだとか。

    「1階を賃貸にすることもできますが、この辺りは学校や工場があるわけではないので、借り手が見つかるとは限りません。子どもたちが独立するのはまだ先ですし、家を大きく使おうにも完全分離型なので行き来ができず、使いにくいでしょうね。また、夫には弟と妹がいるので、相続のときにもめないか心配です」(同)

  • 二世帯住宅の場合、親が亡くなったときの遺産分与で揉めることが無きにしもあらず。こうした問題点は、親が健在のうちに解決しておきたいところです。二世帯住宅では相互にフォローできるというメリットもありますが、このようなデメリットも存在します。自分たちの暮らしに合っているか、しっかり見極めるようにしたいですね。

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