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インターネットを介して家電や家具をコントロールするIoT技術を活用して、より快適な生活を送れるようにする「スマートホーム」が注目を集めています。新しい物件には、スマートホームを売りにしているものもありますが、家中の家電が連携するのはもう少し先の話。いまは、スマートホームに対応する機器が個別に登場してきている段階です。その中で、今後の活用法に期待をもたせる商品が発売されています。それが「スマートミラー」です。
日本市場において販売とサポートを担当する日栄インテックの増田努さん、清川竜一さんにお話をうかがいました。

日本と中国のタッグでIoT化のトビラを開く

将来的にスマートホーム化が進むと見られていますが、現状はまだまだといったところ。2018年はスマホと連携するスマートスピーカーが人気となりましたが、それ以降の大きな動きは見られません。しかし、メーカーからはIoTに対応する製品がリリースされてきています。

─ 今回のスマートミラーは、中国の製品ですね。

「中国のShenzhen Atte Smart Tech社が開発・製造しています。今回、企業のIoTビジネス化をサポートするGMOクラウドと、製品の販売とサポートを担当する日栄インテックが協業して、3社で日本のスマートホームの普及に力を入れていこうということになっています。
Shenzhen Atte Smart Tech社は中国のIoT分野における研究開発のリーディングカンパニーです。IoTにおいては中国は日本よりも導入が進んでいて、新築分譲マンションがスマートホーム化されている例もたくさんありますね」(日栄インテック 増田さん)

鏡を見ながら目線を外す必要なく情報を得ることができるので、ノウハウ動画を見ながらメイクしたり、SNSをチェックしたりできます。 (画像提供:日栄インテック)

Androidタブレットが搭載されていて拡張性もバッチリ

─ スマートミラーとは、具体的にはどのようなことができるのでしょうか?

「スマートミラーは、簡単にいうと日常的に使われる鏡にAndroidタブレットが組み合わされたものです。Wi-Fi環境があれば、鏡の前で朝の身支度を整えながら、天気予報や交通情報、最新のニュースなどをチェックするといった使い方ができます。
特に女性は、鏡の前で過ごす時間が長くなるので、便利さを実感できると思います。
この商品は美容などに特化した単機能のものではなく、Androidアプリを追加すれば、より多彩な使い方が可能です
カメラやスピーカーも搭載されているので、動画を見ながら参考にしてメイクをしてみたり、アプリでその日のコーディネートを提案してもらったり、遠方の方とテレビ電話のような形で通話をするといったこともできます」(日栄インテック 増田さん)

鏡の部分は、鏡として画像を反射しながらタブレットの画面を透過するという「鏡面ハーフミラー」になっています。また、タッチパネルとしても機能しているので、タブレット部分は普通に指で操作することができます。

サイズは10インチと15.6インチのモデルをラインナップしています。
10インチモデルにはスタンドがついているので卓上で使用できます。15.6インチは壁掛けでの使用を想定しています。
AC電源、800万画素カメラ、マイク、モノラルスピーカー、無線LAN、Bluetooth、USBインターフェイスを装備しています。 (画像提供:日栄インテック)

スマートミラーとスマートホームの未来は?

─ スマートミラーは、今後どのように活用されていくのでしょうか?

「自宅で使うだけでなく、お店や各種の施設での利用も可能だと考えています。
たとえば美容室なら、前面の鏡に組み込むことで待ち時間に映画を流すなどのサービスに使えます。ジムやダンススタジオなどでは、別にモニターを用意せずに映像でのレッスンができます。ホテルのフロントなどでの情報提供も可能ですし、体組成計と連携したヘルスケアにお使いいただくこともあると思います。
ビジネス用途では、各企業様が提供されるサービスと、どのように組み合わせてユーザー様に訴求できるかが重要だと考えています」(日栄インテック 清川さん)

スマートミラーを導入した新築マンションが登場

2019年9月に入居を予定している新築分譲マンション「クレヴィア住之江公園」では、洗面化粧台にスマートミラーを導入しています。
スマホの普及によって、現代人は一日に多くの情報を処理しなくてはなりません。「洗面所にいるときに同時にできたらうれしいと思う作業」という項目のアンケート結果では、「テレビやニュース、メールなどの確認」という答えが多く、あらゆるシーンで情報を得たいというニーズは高まっています。
スマートミラーなら、時には情報端末として時には通常の鏡として利用でき、洗面化粧台の機能に付加価値を提供します。

クレヴィア住之江公園、大坂の地下鉄四つ橋線「住之江公園」駅から徒歩2分、利便性に優れながら、近くに多くの公園があるという恵まれた環境の新築マンション。(画像提供:伊藤忠都市開発株式会社)
日本初のスマートミラー付き洗面化粧台は、いそがしい朝にもノウハウ動画を見ながらメイクできたりしてとても便利。※洗面化粧台の鏡の一部に取り付ける有償オプション(Eタイプ限定オプション)。 (画像提供:伊藤忠都市開発株式会社)

IoTにおいてはセキュリティも重要ですが、3協業でのスマートホーム事業では、GMOグループが開発するIoTセキュリティモジュールを採用し、そのあたりの対策も万全です。現状は海外での導入が進んでいますが、ようやく日本でも本格普及の機運が高まってきました。IoT技術によって、さまざまな家電や設備がインターネットにつながってきます。そこから得られるデータをどのように使うかは、これからの課題です。

スマートミラーの本当の実力は、アプリなどを活用して多様な使い方ができるという点です。基本技術を活用して新たな利便性を作り出すのは日本のお家芸です。これからの生活が、どんどん楽しく便利になっていくことが期待できます。

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