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マンションで暮らしていくのなら、エレベーターは移動手段として日常的に使うものになります。そのため、マンションを選ぶ際には、間取りや築年数も大切ですが、エレベーター事情も重要になるでしょう。この記事では、エレベーターの重要性やどのようなポイントをチェックすればいいのか解説していきます。

快適に暮らすための”エレベーター”という視点

移動手段として毎日使うことの多いエレベーターですが、マンション選びで重視している人はそう多くはありません。

しかし、快適な暮らしをしたいのならそのマンションのエレベーター事情は非常に重要なのです。例えば、マンションの規模よりもエレベーターの台数が少ないと、待ち時間が長くなります。急いでいるときに待ち時間が長くなってしまうとイライラしてしまいますし、生活に支障が出ることも考えられるでしょう。

また、安全面を考えたときに、災害時への備えなども大切になります。いくら間取りや家賃、立地などがよくても、エレベーターに不満がある場合には快適な生活ができない可能性が高いのです。そのため、よりよい住環境を求めるのならエレベーターの利便性や仕様にはこだわったほうがいいでしょう。

それでは、実際にエレベーターをチェックする際のポイントを紹介していきます。利便性や仕様など、どの部分に注目すればいいのかしっかりと把握していきましょう。

台数が少なすぎないか?

まず重要なのはエレベーターの台数です。エレベーターの台数が少なすぎると、住みにくく不満が多くなってしまうでしょう。マンションの戸数に対して、適切なエレベーター数を確保しているのかどうかは必ずチェックしておくようにすると安心です。基本的には、50戸に1台以上のエレベーターを設置しているのが望ましいとされています。

これ以下の台数だと、朝の出勤時間帯にエレベーターがなかなか来ない、満員通過ばかりになってエレベーターに乗れないといった問題が起こります。

そうなると、電車やバスの時間に間に合わなくなるので急いで階段を駆け下りなければいけなくなるでしょう。朝から余計な体力を使うことになるので、不満は大きくなります。

例えば、マンションに140戸ある場合には、140÷50=2.8になります。そのため、小数点を切り捨てて2台あれば大丈夫と考える人もいるでしょう。しかし、エレベーターの場合には小数点を切り捨てるのではなく、四捨五入するぐらいでないと不足です。つまり、140戸あるのなら四捨五入して3台のエレベーターがなければ不足気味だと考えて構いません。

高齢化社会に入っていることも考えると、三捨四入でもいいぐらいでしょう。つまり120戸に対して3台のエレベーターが必要になります。マンションの戸数を調べて、それに対して十分なエレベーター数があるのかどうかを計算してみましょう。

エレベーターホールまでの距離はどうか?

エレベーターの位置も住み心地を左右する重要なポイントです。エレベーターホールから各住戸への距離がどのくらいか、しっかりと確認しましょう。エレベーターホールから各住戸への距離はどの部屋に住むかで変わってきます。

マンションには内廊下式と外廊下式があるのですが、どちらのタイプかで部屋までの距離は違ってくるのです。内廊下式の場合には、マンションの中央にエレベーターが設置されていることが多いので、どの部屋に行くにもそう長い距離にはなりにくいのが特徴です。

一方、外廊下式の場合には、マンションの端に設置されるケースが多く一番奥の部屋に行くためには長い距離を歩かなければいけません。エレベーターが複数ある場合には、一カ所にまとめてあるのではなく、建物の両サイドというように、分かれて設置されているほうがおすすめです。

エレベーターホールから各住戸までの距離は50m以内が理想だとされています。これは、女性が重い荷物を持って移動できる限界が50mだといわれているからです。買い物などで荷物が重くなった場合、エレベーターホールから部屋までの距離が長すぎると不満を感じやすくなりますので注意が必要になります。

また、エレベーターホールからメインエントランスまでの距離も重要でしょう。大規模なマンションになると、エレベーターを降りて外に出るまでに、ロビーやコンシェルジュデスクなどがあるケースも多いのです。そのぶん外に出るまでに時間がかかりますので、朝の出勤時などにはタイムロスにつながる可能性があります。

防犯機能は問題ない?

防犯カメラが設置されていることで、犯罪の抑止力や犯人の特定率などが上がるといわれます

防犯機能がどうなっているのかもチェックしましょう。エレベーター内は密室で人目がありません。逃げ場もありませんから、防犯機能は重要になります。特に、子供がいる場合には、しっかりとした対策がなされているエレベーターを選んだほうが安心でしょう。

子供だけでなく、女性や高齢者も被害に遭いやすいですし、男性でも恐喝被害などに遭う可能性があります。そのような、エレベーター内の犯罪から守ってくれるような対策をしているのかチェックしておきましょう。

具体的には、防犯カメラが設置されているかどうかが重要です。エレベーター内に防犯カメラが設置されていることで、犯罪の抑止力や犯人の特定率などが上がるとされていますから、安全に暮らすためには防犯カメラの存在は必須でしょう。

また、エレベーター内に防犯カメラがあるだけでなく、エレベーターの入り口から防犯カメラの映像を見ることができるものなどが設置されているとより安心です。エレベーターに乗る前に内部の様子を見ることができますから、不安があれば乗るのを見送るなどの対応を取ることができます。

それだけでなく、外からエレベーター内の様子が把握できるので、犯罪の抑止にもつながるのです。

非常時の安全機能はついてる?

非常時の対策にも目を向けましょう。災害や非常事態はいつ起こるかわかりません。そのため、対策がしっかりとされているエレベーターなのかどうかを調べておくことが安心につながります。まずは、地震時の対策です。「P波センサー」と「停電時自動着床装置」が搭載されているのかが重要なポイントです。

大きな地震が発生した場合には、まずP波という初期微動が地中を伝わってきます。この初期微動を感知して自動的に最寄りの階で停止、ドアが開くようになっているのがP波センサーです。地震で閉じ込められる危険性を低くできますので、P波センサーが付いているかどうか確認しておきましょう。

停電時自動着床装置は、停電が起こった場合の対策です。停電が起こってしまうとエレベーターは止まってしまいます。しかし、停電時自動着床装置が付いていると、バッテリー電源によって停電灯が点灯し自動運転によって最寄りの階に止めてくれるので閉じ込められることがないのです。そのほかにも、エレベーター内にストレッチャーが入るようできる、外部との連絡用インターホンが付いているなど、非常時の備えがしっかりあるかどうか見ておくといいでしょう。

毎日使うものだからこそ、暮らしの質を上下する

毎日使うエレベーターの快適性は暮らしの満足度を高めます

エレベーターは快適な生活をする上で欠かせないものです。特に、マンションのように高層階まである住まいでは、エレベーターの仕様や台数が重要になるでしょう。エレベーターが少なすぎると、必要なときに乗れない、なかなか来ないなどストレスになります。

そのため、何台設置されているのかは必ず確認しておくといいでしょう。エレベーターから各住戸までの距離や防犯対策、非常時の備えも重要です。防犯カメラの有無や地震、停電などの際の対策がされているかどうかがチェックポイントになります。

毎日使うエレベーターの快適性は暮らしの満足度を高めます。マンション選びの際にはエレベーターの確認も怠らないようにしましょう。

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