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マンションを購入の際、住みやすさだけでなくマンションの資産価値も考慮に入れておかなければなりません。なぜなら、たとえ一生住むつもりで購入するとしても、将来に何が起こるかはわからないからです。転勤などでやむなく引っ越しをしなければならなくなるかもしれません。そうした際に、購入したマンションを将来いくらで売却できるのかということは、将来設計に大きな影響を及ぼすこととなるでしょう。そこで今回は、資産価値の高いマンションの特徴と、購入前にチェックするべきポイントについて詳しく解説します。

マンションの資産価値について

マンション購入の際には、マンションの資産価値がいくらで、将来はどうなるのかもよくチェックしておかなければなりません。資産価値とは、その建物や土地が持つ経済的な価値のことです、つまり、そのマンションを売りに出した場合、一体いくらで買い手がつくのか、ということです。マンションは建てたときから劣化が始まります。そのため、築年数が古くなるにしたがって資産価値は減少する傾向があります。今の資産価値が将来にわたって続くというわけではないのです。

とはいうものの、なかには資産価値の落ちにくいマンションもあります。購入する際にあらかじめそのような物件を選んでおけば、将来売却するときも高く売れる可能性が高くなります。そこで、暮らしやすさや住環境だけでなく、将来売却するかもしれないといった可能性を考えて資産価値の落ちにくいマンションを買うことが大切になるわけです。

マンションの資産価値は何で決まる?

マンションの資産価値は一体何によって決まるのかわからないという人も多いでしょう。基本的にマンションの資産価値を決めるポイントは「立地条件」「建物の広さ」「物件の設備」「管理体制」の4つが挙げられます。これらのチェックポイントについて、どれだけのプラス要素があるかどうかということよりも、むしろマイナスポイントがないかどうかを見ていくことが大切です。なぜなら、資産価値は基本的に購入した段階から少しずつ下がってゆくものだからです。資産価値が突然上がるなんて、そうあることではありません。だからこそ、価値の減少を少しでも食い止める要素が重要となるわけです。そこで、次の段落からはこれら4つのチェックポイントのどこを見ればよいのかを詳しく解説していきます。

1.立地

資産価値=立地条件といわれることもあるほど、立地条件は資産価値を考えるうえでの最重要項目と言えます。なぜなら、立地条件は購入後に容易には変更できないからです。駅や学校といった生活上重要な施設とマンションとの距離は、自分ではどうすることもできません。だからこそ、購入前に立地条件をよくチェックしておかなければならないというわけです。たとえば、そのマンションが駅から近いかどうかやスーパーや学校が付近にあるかどうかといった生活の利便性についてよく確認しておきましょう。

そのほかに、街並みの美しさや災害への強さ、治安状態といった住環境のよさも重要なポイントです。さらに、街の発展性や成長性を感じられる場所であればなお良いでしょう。たとえば、東京都の文京区のようにすでにある程度ブランドを確立している街のマンションは、そのほかの地域のマンションよりも資産価値が下がりにくい傾向にあります。

2.広さ

建物の広さについてもしっかりチェックしておく必要があります。というのは、資産価値における重要なポイントとして、そのマンションの使い勝手や居住環境の快適さが挙げられるためです。少しでも面積が広いマンションは、それだけ住環境が良いマンションだという評価につながります。この広さの基準となる専有部分には、リビングやキッチンだけでなく、トイレやお風呂、ロフト、収納スペースなどが含まれます。

実際のところ、築30年以上経っているマンションであっても、ある程度専有面積にゆとりのある物件は、そうでない物件に比べて価値が落ちにくい傾向にあります。逆に、狭い面積のマンションほど、時間が経つにつれて資産価値が下がりやすくなるのです。一般的には、資産価値や使い勝手のことを考えるならば、3LDKで70平方メートル以上の面積だとよいとされています。

3.設備

物件の設備も忘れてはなりません。なぜなら、経年とともに資産価値が減少していく理由のひとつに、設備が時代遅れとなってしまうことが挙げられるからです。しかし、先進的な設備や間取りを取り入れたマンションは築年数が古くても時代遅れになりづらく、そのぶん価値が落ちにくくなります。

たとえば、あるマンションは部屋の両面にバルコニーを配したり、住戸の中心に玄関を配したりといった個性的で先進的な間取りを取り入れていました。また、敷地内にスーパーマーケットを取り入れたり、日本初の立体駐車場を取り入れたりしたことでも有名です。このマンションは、そうした当時の先進的な設備が時代は変わってもニーズに対応できるとして高く評価されており、資産価値が周辺にあるマンションほど下がっていません。資産価値維持のためには、希少性のある間取りや先進性のある設備もまた重要なポイントとなるのです。

4.管理

たとえ新築物件であっても時間が経過すれば中古物件になります。そのため、資産価値の観点から見るのであれば、新築や築年数の浅い物件にこだわり必要はありません。築年数の古いマンションであっても、メンテナンスがきちんとされていれば快適かつ安全に暮らせますし、売却する際にも有利です。つまり、マンションの資産価値を考えるうえで重要なポイントとなるのは、新築かどうかといったことよりも、マンションの管理状況なのです。

そこで、購入前にはどのようなメンテナンスが行われているのかといった管理体制や、マンションの修繕金の積立状況などをチェックしておきましょう。たとえば、実績あるデベロッパーの有名ブランドマンションであれば、設備が良く管理が行き届いている可能性が高いです。そうすると、購入後も資産価値が落ちにくい傾向があるのです。

中古を買うならリノベーションするのがオススメ

マンションの資産価値は新築後、数年のあいだに急激な低下をします。そして、築20年くらい経過すると下落率がゆるやかになり、資産価値が安定してくるのです。これはつまり、築20年くらいを経過すれば、それ以降の資産価値は大きく減らないということです。

一方、新築マンションや築年数の浅いマンションは、購入後の数年で資産価値が大幅に下がってしまうことを避けられません。そこで、もしも資産価値の落ちにくさを考えるなら、あえて最初から中古マンションを購入するのもひとつの方法です。

もちろん、中古マンションのデメリットとして、住みにくさや設備の老化などが挙げられます。しかし、リノベーションをして部屋をきれいにし、設備も取り替えておけばそうしたデメリットを解消できるでしょう。それだけ資産価値の維持につながります。外観は築年数相応に劣化していたとしても、室内がきれいに保たれていて住みやすければ良いという人の需要があるためです。

資産価値を重視して賢いマンション探しを

マンションを購入する際、まず考えるのは住みやすさや住環境の良さだという人は多いでしょう。もちろん、まずは今の住まいに対するニーズである“暮らしやすさ”に満足できなければ意味がありません。しかし、マンションは決して安くない買い物だからこそ、将来何が起こるかわからないというリスクをよく考慮しておくことが大切です。もしも将来売却することになった場合、買ったときの物件価格と売却価格はなるべく差がないようにしたいもの。そのほうが損は少なくてすみます。将来損をしないためにも、マンションを探すうえでは住みやすさや住環境だけでなく、資産価値についてもよく考えるようにしましょう。

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