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今やクルマはキーレスが当たり前。ポケットやカバンに入れて身につけていればドアのロックは解錠されます。実は“家の玄関ドア”もキーレス化が進んでいます。キーを挿さずとも、カード式やリモコンキーなどで開閉が可能な昨今の玄関ドア。そこで今回、安心に便利がプラスされ、スマートに解錠・施錠ができる「最新の玄関ドアのキー事情」について調査いたします。

暮らしに便利さと安心安全を。LIXILの玄関ドアシリーズ3種類

「『快適、安心安全、便利』。お客さまにとって本当にメリットのある機能、まだ顕在化していないニーズなどを調査、研究しながら、玄関ドアの開発に取り組んでいます」(LIXIL広報/堺さん)

そう話してくれたのはLIXIL広報の堺 靖治さん。LIXILには「エントリーシステム」と呼ばれるキーレスの電気錠が3種類あるそうです。リモコンやカードでラクにロックの開閉ができる「エントリーシステム」。それは一体どのようなものなのでしょうか。

カードやケータイでピッとカギを開ける「カザスプラス」

「まずは『カザスプラス』。これは玄関で(玄関のボタンを押して)カードをかざすだけで解錠できるキーシステムです。専用カードのほか、お手持ちの携帯電話や、Edyカードなどもご利用いただけます」(堺さん)

やはり電気錠で気になるのは、停電時や電源がなくなった時のことではないでしょうか。「カザスプラス」は電池式なので、停電時も問題なく使えます。万が一、電池の電源がなくなったとしても、手動キーでカギを開けることもできるので、家に入れなくなるという心配はありません。スイッチひとつで「オートロックモード」の設定も可能です。これで帰宅時のうっかり閉め忘れを防止できます。しかも家から外へ出る時にはオートロックにならないので、ゴミ出しなどの際に外へ出ても、閉め出されてしまうといったこともありません。

『カザスプラス』:カードを紛失しても簡単に無効化できます。シリンダー交換の必要もなく再登録するだけでOK

ドアのボタンを押すだけでピッとカギを開ける「タッチキー」

「『タッチキー』はリモコンキーをバックに入れたまま玄関に近づき、玄関のボタンを押すだけで解錠できるキーシステムです。帰宅時にカバンから鍵やカードなどを出すことなく使用できます」(堺さん)

リモコンキーをバッグやポケットに入れておけば、タッチボタンを押すだけで解錠できます。カギを取り出す手間が省ける、1アクションキースタイルです。

『タッチキー』:自動施錠機能も搭載しているのでカギのかけ忘れも防げます

ドアに近づくだけで、らくらく解錠「システムキー」

「『システムキー』はリモコンキーをバッグに入れたまま玄関に近づくだけで解錠できたり、テレビドアホンなどの多彩な機器との連動が可能です。たとえば2階のリビングやリビングなどで来訪者を確認し、玄関まで行かずカギの施解錠操作を可能にするなど、生活をさらに便利にすることができます」(堺さん)

リモコンキーをバッグに入れてさえおけば、ドアに近づくだけで解錠する、ノータッチスタイル。自動でカギの開け閉めをしてくれるので非常に便利です。

『システムキー』:リモコンキーがなくとも、暗証番号で解錠することもできます(オプションのシークレットスイッチの設置が必要)

「ストック住宅に対するニーズも高まっており、弊社のリフォーム玄関ドア『リシェント』など、より簡単で気軽にリフォームできる玄関ドアの開発にも力を入れています」(堺さん)

鍵の必要ない世界を。アプリで鍵を管理! スマートロック「SESAME mini(セサミ ミニ)」

 玄関ドアを電気錠にするには工事が必要だったり、多額な費用が伴ったりします。しかし、そんな大掛かりなことをせずとも、気軽に自宅の玄関ドアのキーレス化を可能にしたのが「SESAME mini(セサミ ミニ)」です。

米国の人気クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で誕生した人気のスマートロック。日本向け商品として小型化かつ軽量化され、2018年の夏に発表されました。スマホアプリからドアのロックが解除できる低価格なスマートデバイスで、カギの持ち運びが不要です。

本体はテープで簡単に取り付けられ、帰宅を検知して自動でカギが開くなど、さまざまな便利機能がアプリに搭載してあります。今回、実際に商品をお借りして、自宅で使用してみました。

左がSESAME、右がWi-Fiアクセスポイント

自らその魅力を「シンプルさ」と言っているように、届いた箱の中にはSESAMEとWi-Fiアクセスポイントと説明書だけと、とてもシンプルです。まずスマホにアプリをダウンロードし、Wi-FiとBluetoothをオンにします。SESAMEがBluetoothに繋がっていることが確認できたら、続いてはWi-Fiアクセスポイントを登録します。

Wi-FiアクセスポイントをUSB電源アダプターで繋げると赤く点灯します

Wi-Fiアクセスポイントと繋ぐインターネットを選択し、パスワードを入力します。接続が完了したら、Wi-FiアクセスポイントとSESAMEを繋ぎます。これで終了。Bluetooth を一度オフにして、SESAMEのアプリ画面に戻り、そこにWi-Fiマークが表示されていれば成功です。普段はWi-FiかBluetooth、どちらか速い方と接続されます。解錠と施錠時のカギの向き状態を設定し、スマホ上で操作してみます。

ロックした時のスマホ表示とSESAME

スマホ上のカギを指で動かすと、それに合わせて玄関ドアに設置されたSESAMEも動き、カギをロックします。自宅から約5メートルの距離にあるマンションのエレベーター乗り降り場まで移動し、そこで施錠操作をしてみます。戻って確認すると、きちんと閉まっていました。もっと離れた遠距離でもネット環境があるところなら、どこからでもSESAMEの操作が可能なのです。リアルタイムで履歴の確認や通知も受け取れるので防犯面でも安心です。

解錠時のスマホ表示とSESAME

オートロックの設定もできるので、ライフスタイルに合わせて施錠時間が決められます。急いでいる朝はわざわざ施錠することなく、そのままダッシュで出勤なんてことも。またスマートスピーカーのAlexaやGoogle Home、スマホの Google アシスタントからもSESAMEの解錠・施錠、ドアの状態の確認もできます。「開けゴマ」のかけ声で、ドアカギが開けられちゃいます。

これからの玄関ドアとは?

リモコンキーやスマホなどで、自在に開閉できる昨今の玄関ドア。それは単に便利になっただけでなく、鍵の閉め忘れを防ぐなど、安全面でも発展を遂げています。今後、玄関ドアはどのように進化していくのでしょうか。

「2018年4月より弊社(LIXIL)が提供を開始している“IoTホームリンク『Life Assist』”は今後の玄関ドア進化の方向性のひとつだと思っています。インターネットという技術が住まいの建材や設備と今後益々リンクしていく中、住まいの機能はより便利に、より安心安全になっていくものと思われます。玄関ドアも、もっと便利に、もっと安心になると考えています。施錠・解錠の便利さはもちろんのこと、たとえば夫婦共働きや、遠方で暮らすご両親(高齢者の一人暮らし)など、日本の暮らしが変化する中で、「見守り」という機能を、玄関にも取り入れることが可能です。今後はさまざまな“モノ”とさらに連携させることで、今までにない機能やサービスが出てくると考えています」(堺さん)

IoT、モノのインターネット化の発展により、これからの私たちの暮らしや生活は大きく変わっていくはず。より便利で、より安全なものとして玄関ドアはこの先一体どのように進化していくのか、注目していきたいですね!

お問い合わせ先:LIXILSESAME mini

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この記事の執筆者
高橋慎哉 ライター

日本古来の伝統文化から最先端技術まで、幅広く執筆するライター。音楽媒体への寄稿からコミック誌の編集まで、仕事をマルチにこなす。二児の父でもあり、最近は教育関係に興味津々。

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