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母親が子育てや家事に一人で奮闘しなくてはいけない「ワンオペ育児」が社会的な問題になっています。核家族化や地域のつながりが薄くなったこと、男性(父親)の子育て参加が思うように進まず、母親が孤立し、子育てへの不安や負担感が大きくなっているといわれています。ここでは、新米ママにおすすめの子育て支援サービスの一例を紹介します。

子育てのプレッシャーや不安感を和らげる

平成29年度東京都福祉保健基礎調査によると、「子育てでイライラすることがよくある」と答えた母親は38.1%、「ときどきある」と答えた母親は50.5%と、約9割が子育ての中でいらだちを経験しています。

小さな子どもの世話をした経験がないまま、自分の子どもを育てる人が大半なのですから、子育てに不安や焦燥感を覚えるのは当たり前のこと。このような母親の孤立や不安感を解消するために、乳幼児のいる子育て中の親が気軽に集まって交流し、子育ての不安や悩みを相談できる子育て支援センターなどの地域子育て支援拠点が設けられています。

公共施設や保育所、児童館、公共施設の空きスペース、商店街空き店舗、民家、マンション、アパートの一室などの身近な施設で、週に3~4日開設されているものから毎日開設しているものまでさまざまです。

政府は全国で1万ヶ所の開設を目指しており、2017年度には、全国で7,259ヶ所が設置されています。地元自治体のホームページで検索すると、最寄りの支援施設を調べることができます。

子育ての相談だけでなく、精神的な支えにも

社会福祉法人日本保育協会が2010年に行った子育て支援の実態と課題アンケートによると、子育て支援センターを週に2回以上利用している人は28%、3回以上が7%、4回以上が6%でした。利用者が求めているのは、「親子で楽しむ遊びや行事」「子育てについての情報」が最も多く、「子育て相談」「親の交流」といった子育て情報だけでなく、精神的な支えも求められている様子が伺えます。

利用者からは「同じ年齢の友達が増えたことがすごく良かった」「人見知りしがちな子でしたが、どんどん人に慣れて明るく元気になった」「ママ友ができてよかった。小さなことでも相談にのってくれるのでうれしい」「午前中に利用しておもちゃ遊びや手遊びなどたくさん遊ぶと、午後にはしっかりお昼寝してくれて生活リズムを作れたことが良い」「センターの職員の方に子育ての話を聞いてもらって、また励ましてくれて嬉しかった」などの声が寄せられています。

子ども同士の交流や、さまざまな大人とふれあい、刺激を受けることは大切な経験

さまざまな大人や子どもとの交流は、子育ての中で大切な経験です。身近な支援施設を活用し、人と関わる機会を増やしたいものです。

前述のアンケートでも「友達ができ、お母さんが明るくなり、子育てを楽しむようになった。息抜きができ、ストレスを抱え込まず、来所することで気分転換できる」「仲間づくりができていてリフレッシュしている。不安の解消につながっている」などの声がありました。

子育て中の親同士が集う子育てサークルも

そのほかにも、子育て中の親などが主体となって「子育て(育児)サークル」を立ち上げ、子ども同士の遊びや季節の行事などを共同で行う動きも、各地で見られます。持病のある子どもと健康な子どもが一緒に遊べるように配慮したり、着られなくなった服を小さな子どもに譲ったりと、サークル内の交流を深めている母親も多いようです。
ほかの母親と話すことで、子育ての迷いが減って自信が持てるようになったり、悩み事を直接相談できるので、インターネット検索だけでは分からなかった問題が解決したりと、サークルに参加することで子育てに対する孤独感を払しょく。前向きに子育てに取り組んでいる人がたくさんいます。

子育て中の親の孤立は、最近始まったことではありません。育児ノイローゼの問題は何十年も前から報道されていますし、母親が孤独感や閉塞感を抱えていることも以前から指摘されています。親の立場に寄り添った子育て支援の充実が今後も期待されます。

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