憧れのガレージを手に入れるために。カーポートとの違い、費用感も知ろう

車好きなら一度は憧れるガレージ。マイホームを建てるなら、屋根付きのガレージがほしい!という人も多いのではないのでしょうか。ガレージを建設する際には、安全性・利便性・防犯性など、さまざまな角度から検討することが大切です。ここでは、戸建て住宅を建設する際に駐車スペースを造るべき場所、ガレージとカーポートとの違いのほか、大切なマイカーを守る防犯対策などについて紹介します。

駐車スペースは敷地のどこに造るべきか

戸建て住宅の場合、玄関はメインの道路に向けて作られるケースが一般的です。駐車スペースの出入り口も同じ向きに造られることが一般的です。そうすることで、車の出入りがしやすくなるためです。

大きさは車種によってさまざまですが、軽自動車でも全長は3.4メートルで全幅が1.48メートル程度あります。大きな車なら全長5メートル超、全幅2メートル超のものも。これだけのサイズのものを前からにせよバックからにせよ、スムーズに出し入れしようとするのであれば、駐車スペースの出入り口が面する道路は、それ相応の幅員が必要になります。敷地に面したメインの道路に出入り口を造るというのも、うなずける話です。

出入り口は、事故防止のためにも見通しがよい場所に設置するのに越したことはありません。しかし、隣家との境に壁があることなども多く、思うように見通しを確保できないこともあります。

「ガレージ注意」といった警告看板を出すなどして、通行人に注意を促す工夫をしている例もありますが、これでは十分といえないでしょう。万一事故が起きてしまったら、その責任は運転者が負わなければなりません。ですから、車庫用ミラーなどを取り付けて、運転者が自身で安全の確認できるようにすることが望ましいでしょう。

屋外に駐車スペースを設ける場合、排気管が建物の方に向いていると外壁が汚れたり、植木などに悪影響があったりすることも考えられるので、停める方向に配慮したり、排気ガス対策をしたりすることが必要です。

また、乗り降りに十分なスペースを確保しておかなければ、開け閉めの際にドアなどを傷つける可能性が出てきます。さらに、水道・ガス・電気のメーターの検針をするときに、置いてある車が障害になってしまうこともあります。郵便や宅配の配達員動線も含めて、駐車スペースの設計はじっくりと検討する必要があるのです。

ガレージとカーポートとの違い

自動車の塗装やボディの傷みをできるだけ防ぎたいのであれば、風雨の当たらないところに保管をするのがベスト。そのため、屋根・壁・シャッターのあるガレージが最適だといえます。これは、防犯の観点からも同様です。ここでは、ガレージと混同しがちなカーポートとの違いを見ていきましょう。

ガレージ
屋根と壁とシャッターで四方を囲まれている車庫。建築確認申請が必要になったり、固定資産税の対象になったりする場合がほとんどです。基礎工事、コンクリートの打設工事、排気ガス対策・耐雪強度なども必要で、総費用は100万円以上になります。

風雨や直射日光を防ぎ、セキュリティ面も魅力のガレージ

カーポート
屋根と柱で構成された簡易的な車庫。ある程度風雨を避けることができます。安価なもので10万円程度から購入でき、門扉をつけても100万円未満で造ることが可能です。ただ、簡易タイプの屋根は片側にしか柱がない場合も多く、台風などの際に破損する恐れもあります。強い風の影響を受けやすい地域では、こういった点にも注意が必要です。

費用も比較的抑えて施工できるカーポートも人気

駐車スペースの防犯対策

車を駐車していると、盗難や車上狙いの被害を受けることがあります。しかし、最近は自動車メーカーで車本体にさまざまな防犯装置が装着されるようになり、そういったリスクが下がってきているといわれています。

とはいえ、夜になって暗くなったとき、玄関近くの駐車スペースに自動車が停まっていると、足元がよく見えずに危険なだけでなく、万一車の陰に人が潜んでいても発見できないというケースも考えられます。そのため、駐車スペースから玄関に至る通路には照明を備えて、できるだけ明るくしておくほうが安心です。

一晩中点けておくのは電気代がもったいない、近所迷惑になるなどといった場合には、人感センサーを付けると良いでしょう。

また、防犯カメラを設置するのも効果的です。ただ、これは監視用ではありませんから、目立たなければ犯罪抑止効果が期待できません。カメラが付いていることを知らせるステッカーなどを貼って存在をアピールしましょう。

最近普及が拡大しているドライブレコーダーの中には、駐車後一定時録画を続ける機能や駐車中でも車体に何らかの衝撃があった場合に録画を行う機能が付いたタイプもあります。併用すれば、さらに防犯効果が期待できます。

(最終更新日:2019.10.05)
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