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意外と知らない太陽光発電のこと

東日本大震災以降、電気に注目が集まっています。オール電化住宅をはじめ、ライフラインの電気への依存度が高まっていたのですが、輪番停電などもあり不安を覚えた方が多いようです。

また、発電の分散化が政策として採用されたことで、太陽光発電の普及が加速。新築住宅では太陽光発電が標準装備でついてくる、といったことも多くなってきました。

一方、そもそも太陽光発電について意外と知らないことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、知っておいて損はない、太陽光発電について紹介したいと思います。

電気を売って副収入

知人から「太陽光発電は結局のところ損なの?得なの?」と聞かれます。その答えは「ケース・バイ・ケース」としか言えません。では損か得か、その分かれ目はどこなのでしょうか? まずは太陽光発電のメリットについて見ていきましょう。

太陽光発電を導入する方の中には、「昼間は職場や学校に行くため、家に誰もいない」という方も多いでしょう。その場合、昼間に発電した電気は、ほとんどが余ってしまいます。
では、この余った電気はどうするのか。それは電力会社が買い取ってくれるのです。2018年度は1kWhあたり26~28円で買い取ってくれます(※)
※出典:経済産業省 資源エネルギー庁ホームページ

設置条件によって異なりますが、年間十数万円、月平均1万数千円ほどの売電収入になるケースもあるため、毎月の副収入としてはなかなか良いのではないでしょうか。

太陽光発電にかかる費用とリスク

もちろん太陽光発電にはデメリットがあります。それは初期費用の高さです。

太陽光発電の設置費用は、年々安くなってきています。10年前は200万円超えることも多かったのですが、現在では150万円~180万円のタイプが増えてきました。

仮に160万円の設置費用だとすると、年16万円で電気が売れた場合、10年で費用を取り戻すことができます。その上、太陽光パネルの寿命は延びているので、その後は毎月利益を生み出してくれます。長期的な投資として考えると、悪くないかもしれません。

ただ忘れてはならないのが、太陽光発電はメンテナンスも必要だということ。メンテナンス費用は20年で30万円程度だと言われていますので、そのためのコストも込みで考えていかなければなりません。

太陽光発電で生み出された電気は、電力会社が買ってくれますが、その価格は法律で10年間固定単価と決められています。そのため、現在は26~28円で買い取ってくれていますが、これが将来安くなってしまうかもしれません。

最初の投資額がかなりかかっているので、安くなってしまえば初期投資の回収にさらに時間がかかってしまうといった事態も起きる可能性があります。

さらに新築の場合、住宅をローンで買う場合がほとんどです。太陽光発電の設備費用でさらにローンが膨らめば、その金利もかかってきます。

ほかにも、日当たりが悪くて思っていたほど発電しない、配線関係の老朽化、強風で飛散物による事故、大雨・火災・地震等での破損など、リスクはたくさんあります。太陽光発電を設置する場合は、これらのリスクも加味しなければならないのです。

電気自動車と組み合わせるとさらに便利に!

停電時のリスク回避に

こうしたリスクについて話すと、ほとんどの人は「太陽光発電はやめておこう」と思うかもしれません。しかし、それは早計です。単純な損・得だけでないメリットが、太陽光発電にはあります。

東日本大震災の時、太陽光発電をしていた人の多くが驚きました。それは太陽光で発電しているにも関わらず、自宅が停電になってしまったのです。

当時は、太陽光で発電した電気はすべて電気会社に売られ、それを改めて自宅に電線を通して引き、使っていたのです。つまり、自分の家で発電した電気を、自分で使うことができなかったのです。

しかし近年の太陽光発電は、災害などの停電時、スイッチの切り替えや、非常用のコンセントを使うことで、自宅で発電した電気を自分たちで使うことができるようになりました。

近年、家庭のライフラインは電気に集中しつつあります。逆に言えば、停電が起きると家の機能の大部分が失われることになります。小さな子や高齢者がいる家庭の場合は、大きな問題になりかねません。しかし、太陽光発電を導入すれば、いざという時のリスクを減らすことができるのです。その意味でも、オール電化住宅などは、太陽光発電との相性は良いと言えるでしょう。

さらに得する設備の導入

太陽光発電は、それ単体で運用するのではなく、さまざまな機器を組み合わせることでメリットが大きく広がります。

例えば蓄電池です。蓄電池自体はお金を生み出すことはありません。しかし太陽光で発電した電気を蓄電しておくことで、昼間の電気を貯めておくことができます。一般的な7.2kWhの蓄電池で、テレビ、パソコン、冷蔵庫といった家電なら、約12時間使い続けることが可能です。そのため、停電時のリスク回避の効果をより高めることができます。ただ、蓄電池はかなり値段が高いのが悩みどころです。

さらにこの蓄電システムに、電気自動車を組み合わせることができれば、メリットはさらに大きくなります。普段から太陽光で発電した電気を車にためておき、いざという時のバッテリー代わりにすることができます。

ほかにも、昼間の発電でお湯をわかしておく、エコキュートシステムなどを組み合わせるなど、メリットを拡大するさまざまな手段があります。エコに貢献するといった面でも大きな意味があるでしょう。

太陽光発電は、高い買い物です。それだけに「あなたにとって」損か得か、いろいろな角度から検討する必要があるのです。

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この記事の執筆者
OFFICE-SANGA 編集プロダクション

出版やWEB制作、広告などの編集、DTP、デザインをスピーディーかつハイクオリティーに仕上げる編集プロダクション。その実績は建築や不動産をはじめ、歴史、文化、旅行、グルメ、ペット、ライフスタイルなど多岐にわたる。ITを駆使したネットワークで日本全国のライター、カメラマン、イラストレーターと連携。書籍やムック制作、WEBサイト構築から企画請負やページ作成まで柔軟にこなす。
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