共働きや残業で帰宅時間が遅くなり、夜や早朝でなければ洗濯できない人が増えています。「洗濯をしたくても、音によるご近所トラブルが心配で洗濯機を使いにくい」という人も多いのではないでしょうか。そこで、洗濯機を回しても迷惑にならない時間帯と手軽にできる騒音対策について調べてみました。

洗濯機を使ってもOKだと思う時間は?

Jタウンネットが2015年に行ったアンケートによれば、「洗濯機を何時まで回して大丈夫だと思うか?」という問いに対し、全国平均では「21時まで」が24.5%、「22時まで」が24.9%と半数を占めましたが、リミットと感じる時間は地域によって大きな差がありました。

やや早めの「20時まで」をリミットに挙げる回答者が多かったのが、四国地方。関東、甲信越、中国地方は「21時まで」が最多で、北海道、東北、東海、関西、九州地方は「22時まで」が最多という結果に。沖縄は「20時まで」、「22時まで」、「騒音を気にしない性格なので何時でも」、「騒音が気にならない住環境なので何時でも」が25%ずつでした。

建物の遮音性を「L値」でチェック

洗濯機の音が気になるかどうかは、いくつかの条件で異なります。まず、音の聞こえ方には個人差が大きく、同じ音でもうるさく感じる人とそうでない人がいます。

さらに、周囲にどのくらいの雑音がもともとあるのかによっても変わります。例えば、交通量の多い道路や繁華街に近い場所と、郊外で夜になると人通りも稀な環境では、同じ大きさの音を出しても、感じ方は全く異なります。

周囲が静かなほど、同じ音でもうるさく感じ、周囲が賑やかなら深夜に洗濯機を回してもそれほど気にならないかもしれません。

環境省の「騒音に係わる環境基準」では、商業・工業施設もある住宅地での夜間の基準は60dB(デシベル、音の大きさを示す単位)以下、住宅地では45dB以下、療養施設や社会福祉施設がある地域では40 dB以下が望ましいとされています。

また、マンションなどでは、二重床やカーペット張りの床は、フローリングの床よりも音が響きにくいなど、床材や下地となるコンクリートの厚さによっても音の伝わり方が異なります。

日本複合・防音床材工業会によると、上の階の音が下の階にどのくらい聞こえるのかを示す指標をL値(エルチ)またはL等級(エルトウキュウ)といい、数値が低いほど遮音性がよく、音が聞こえにくくなるとのことです。

たとえば遮音等級がL-40だと、上階で物音がかすかにする程度で、気配は感じるが気にはならないレベル。L-45だとスプーンを落とすと、かすかに聞こえ、上階の生活や大きな音がわかります。

L-50だと椅子を引きずる音が聞こえ、L-55だと椅子を引きずる音をうるさく感じたり、スリッパの歩行音が聞こえたりと、上階の生活行為がある程度わかるレベルになります。

住宅の周囲の環境や建物の構造によって音の伝わり方は変わり、一概に「何時までなら大丈夫」とは言えないようです。自分の家の遮音性能のL等級を確認しておきましょう。家探しの段階で、遮音性能を確認しておくのも重要です。

防振シートで騒音対策を

洗濯機は脱水時に音が大きくなります。洗濯機の足に、振動を抑えるゴムマットをつけると、振動を防いで音を減らせます。このようなゴムは、「防振シート」や「防振ゴム」などの商品名で販売されています。製品によりますが、10デシベルほど音を下げることができます。

洗濯機の足が小さい場合は凹んだ面を上にし、足が大きい場合はゴムを裏返して洗濯機を載せる

集合住宅によっては、ベランダに洗濯機を置かなくてはいけない場合もありますが、屋内と違って音を遮るものがほとんどないので、周囲への影響は大きくなります。このような状況では、できるだけ早い時間帯に洗濯をすませるのが望ましいでしょう。戸建て住宅の場合、できるだけ隣家から離して洗濯機を設置します。

洗濯機やエアコン、掃除機など、音が発生する家電の品質表示ラベルには、騒音値が記載されているので、購入する際に音の小さい製品を選ぶのもおすすめです。

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