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生活費のなかでも高い割合を占める水道・光熱費。毎月かかるものだからこそ、できるだけ安く収めて負担を減らしたいと思っている人は多いでしょう。引っ越しする人が増えるこれからの時期、まずは平均的な水道・光熱費の額や季節による料金の違いなどをチェックして、おトクな暮らしを手に入れましょう。ズボラな人でも手軽にできる簡単節約術も紹介します。

二人以上の世帯の光熱費の平均

2017年に総務省統計局が実施した家計調査報告(家計収支編)によると、二人以上の世帯の水道・光熱費は月額平均2万1,535円という結果が出ています。このうち、電気代が半分近くを占め月額平均1万312円、続いて上下水道代の5,199円、次いでガス代の4,725円となっています。

一年のうち、時期によって光熱費は違う?

夏場と冬場ではかかる光熱費が大きく変わってきます。7月の水道・光熱費が平均1万7,449円なのに対して、2月の平均は2万6,787円と、1万円ほど上昇します(※)。

冬場の光熱費が高くなる理由の一つは、メインの暖房器具として使われることの多いエアコンの消費電力量にあります。夏場の気温は上がっても30度台半ばのことが多いので、エアコンを25度に設定して稼働させた場合5~10度程度下げるだけで済みます。しかし、冬場の気温は10度以下まで下がることもあり、エアコンを同じ25度に設定しても夏場の倍以上温度を上げる必要があります。このように、気温とエアコンの設定温度(快適に過ごせる温度)との差が夏場よりも冬場のほうが大きいことが、電気代がかかってしまう主な要因と考えられます。

また、夏場は湯船につからずシャワーだけで済ませる人が多いことから、ガス代も夏場より冬場のほうが高くなる傾向にあります。

※出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)」時系列データ(二人以上の世帯)/2. 用途分類:収入及び支出金額・名目増減率・実質増減率(月・四半期・年)/二人以上の世帯(2017年1~12月)

電気代の節約は電力会社と料金プランの見直しから

食費を切り詰めるなどで節約する前に、まずは今の電気料金プランを見直してみましょう。2016年に電力自由化が始まって以来、電力会社や料金プランは家族構成やライフスタイルに合わせて自由に選べるようになりました。
また、携帯電話会社やガス会社などが自社サービスと電気をセットプランにして売り出しているケースが多くあります。複数の契約を一つにまとめることで、セット割引やお得なサービスを受けられる場合もあるので、今の料金プランが適切かどうか、一度見直してみるとよいでしょう。

日常生活では、電力を多く消費するエアコンの使い方に気をつけましょう。エアコンは、設定温度に到達するまでの間、特に電気代がかかります。そのため、強風で一気に設定温度に到達し、その後は弱風に切り替わる「自動運転」が節約にはおすすめです。強風運転は、設定温度に到達後も強風が続いてしまうので電気代が高くなる一因になります。弱風運転や微風運転も、設定温度に到達するまでに時間がかかり、自動運転と比べて電気代がかかるといわれています。また、スイッチのオン・オフや運転モードの切り替えも消費電力が大きくなるので、注意が必要です。室内の気温はリモコンを使って自分で調節するよりも、自動運転に任せたほうが節約になることを覚えておきましょう。

さらに、エアコン使用時にサーキュレーターを併用すると、より効率的に温度調整ができます。暖房のときは暖かい空気が天井近くにとどまり、足元まで暖まりにくく、冷房のときは下に冷たい空気がたまり、足元ばかり冷えてしまうことも。このような場合にサーキュレーターを併用すると、室内の空気が循環するので、部屋の一部に空気がたまってしまうことがありません。むやみにエアコンの設定温度を上げ下げする必要もなくなるので、電気代の節約につながります。

電力会社の見直しが節約成功のカギ!?

水道代は普段の心掛けで無理なく節約

水道代は、普段の食器洗いや洗濯の仕方、お風呂の入り方で簡単に節約できます。
食器を洗うときは、手間がかかる手洗いよりも食器洗い乾燥機を使うほうが節約に向いているといわれています。手洗いだと水の出しっぱなしや汚れを落とすために何度もすすぐなどして、必要以上に水を消費してしまいます。しかし、食器洗い乾燥機は熱湯で汚れを落とすため汚れが落ちやすく、使用する水量も手洗いと比べて少なく済みむ傾向が。そのぶん電気代が高くなるのではと思われるかもしれませんが、乾燥機能を使わなければ消費電力は必要最低限に収められます。

一度に大量の水を使う洗濯では、できるだけ回数を少なくし、まとめ洗いを心がけましょう。二人分であれば一日にたまる洗濯物の量は多くないはずなので、毎日洗濯するのではなく2~3日に1回など、数日分をまとめて洗濯すると節水につながります。

最後に、お風呂での節水方法です。特に気をつけたいことはシャワーの流しっぱなしです。シャワーは1分間に約12リットルもの水が流れるので(※)、体や頭を洗う際に水を出しっぱなしにしておくと無駄に消費してしまいます。水が必要ないときはシャワーを止め、洗い流すときだけシャワーを使う習慣を身に付けるとよいでしょう。

※参考:東京都水道局ホームページ

調理時の工夫でガス代ダウン

電気と同じく、2017年には都市ガスの自由化も始まりました。こちらも会社や料金プランによって料金に差が出てくるため、今の契約を見直すところから始めましょう。

まず、ガス代はプロパンガスか都市ガスかで大きく料金が変わり、プロパンガスは都市ガスの1.5~3倍近く料金が高くなります。元々公共料金だった都市ガスに比べ、プロパンガスは各社が料金を自由に設定できるため高く、また会社によって価格帯も異なります。そのため、プロパンガスの料金が気になる人は、プロパンガス会社の見直しをするか、都市ガスに切り替えると大幅にガス代を下げられるかもしれません。

日常生活ではまず、ガスの消費量が多いガスコンロでの調理について節約方法を紹介します。焼く・煮る・揚げるなどコンロを使う調理は多いですが、調理時間の短縮やまとめて調理することで、同じ調理でもガスの消費量を少なくできます。
たとえば、煮込み料理はガスの消費量が多いので、落とし蓋をするなどして煮込み時間を短縮するとよいでしょう。また、複数の料理を作る場合には、野菜の下ゆでや炒めを1つの鍋で同時に行うなど効率よく調理すれば、洗い物も少なくて済み、ガス代だけではなく水道代の節約にもつながります。さらに、調理時は火力にも注意しましょう。フライパンや鍋の底からはみ出した火は必要以上にガスを使用しています。節約を考えて調理するなら火力は中火がベストです。

キッチン以外でガスの消費量が多い場面として、お風呂が挙げられます。シャワーや湯船の湯量にも気を配る必要がありますが、湯船のお湯を温め直す追い炊き機能にも気を付けたいところです。お湯が冷めないうちに続いて入れば、追い炊き機能を使わずに済みます。

工夫次第で水道・光熱費は今より安くなる!

毎月かかる水道・光熱費は、契約会社や料金プランの見直しや少しの工夫で大幅にコストを抑えられます。日常生活の心掛け次第でできる簡単な方法も多いので、光熱費を少しでも安く済ませたいのなら参考にしてみてくださいね。

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