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この記事は、「方南町」について紹介する全3回の連載コラムです。Part2の今回は、Part1でお話を伺ったベビーカーおろすんジャーさんを含む、方南町のキーパーソンが登場。インタビューを行いました。

東京メトロ丸ノ内線の終着駅「方南町」駅は、地元のヒーロー「ベビーカーおろすんジャー」がいる、ちょっと変わった街。住宅街としての歴史は長く、約160もの加盟店が軒を連ねる「方南銀座商店街」には2代・3代と続く老舗も少なくありませんが、そんな中に、お化け屋敷や忍者屋敷も並んでいるというから驚きです。そんな「ちょっと変な街」方南町について探るべく、前回インタビューに答えていただいたベビーカーおろすんジャーさんと、謎の司会者・その場しのぎ増さん、2人の補佐役として「変な村の村長」ことユニークな事業の運営を担う齋藤さんが登場。方南町のキーパーソンに、じっくりと語っていただきます!

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M-1グランプリ参戦経験も! 方南町を盛り上げる司会者が登場

その場しのぎ増さんと、ベビーカーおろすんジャーさんは実の兄弟! 過去には揃って、M-1グランプリに参戦の過去もあるのだとか

―…ええと、まずはその場しのぎ増さん、何者ですか?

その場しのぎ増さん:方南町を盛り上げる司会者です! その他にも、いろいろと活動しています。

方南町の各種イベントで司会を務めるその場しのぎ増さん。目を引く衣装とメイク、そしてトークで、場を盛り上げている

―いろいろと言いますと?

その場しのぎ増さん:方南銀座商店街で毎年3月に行われる「わくわくまつり」や、8月の「杉並方南歌謡祭&みんなで踊ろうエイサー」をはじめとする、方南町で行われるイベントの司会進行を務めているほか、おろすんまつりやオバケン(後述)関連のイベントにも関わっています。オバケンが製作したDVD 「オバケンのこわい話」にも出演していますよ。DVDは、方南町にある書店「秀文堂」さんで購入できます。

その場しのぎ増さんの仕事はさまざま。職業体験として、方南町こども放送局でカメラマンやリポーターに扮する子どもたちをサポートすることも

―最後、ちょっと宣伝っぽいですね(笑)

その場しのぎ増さん:方南町の、歩く広告宣伝塔ですから! 「地元に根付いた店にしたいのに、まだまだ認知度が低い」「場を盛り上げたい」とお困りの方がいたら、何でも宣伝します! 街で私のことを見かけたら、方南町にお住まいの方も、そうでない方も、気軽に声をかけてください!

方南町を、新宿や吉祥寺に出かけるよりも「地元で遊びたい」と思う場所にしたい

―次は齋藤さんにお聞きします。方南町では、ほかでは見ないようなイベントを多数開催しています。なぜ、このようなイベントを開催しようと考えたのですか?

齋藤さん:「何かおもしろいことをやろうぜ」というノリで、何ができるか案を出し合いました。その中で、流しそうめんやウォータースライダーなどが採用された形です。方南町には40メートルほどの坂道があるので「この傾斜を利用したい」という話になりまして。ウォータースライダーや流しそうめんができたらおもしろいのではないかと思いました。

数あるイベントの中でも、ウォータースライダーは子どもたちに大人気

―前代未聞の取り組みかと思いますが、実現に向けて大変だったことはありますか?

齋藤さん:それが、あんまりないんです。警察の許可を得るのに苦労するかと思っていたのですが、すんなりと許可がおりました。ここまで大規模な催しだとは思っていなかったのかもしれません(笑)

ウォータースライダーをはじめとするイベントの開催には、参加者の協力が欠かせない。片付けはみんなで行う

お化け屋敷に忍者屋敷、今後は脱出ゲームも登場!? 目指すは「遊園地のような街」

―ところで、インターネットで「方南町」と検索すると「お化け屋敷」と出てきます。なぜ、方南町でお化け屋敷「オバケン」を運営することになったのですか?

齋藤さん:吉澤ショモジとオバケンという、2人のホラープランナーがいるのですが、オバケンが6~7年ほど前から「方南町を遊園地化したい」というビジョンを持っていました。なぜお化け屋敷かと言えば、「お化け屋敷がそこになかったから」としか言いようがありません(笑)。常設で、ミッションクリア型のお化け屋敷がある街は、あまり例がないかもしれません。
実現できたのは方南町という街が、一風変わったことを始めようとする人に対して反対を唱える人がいない、寛容な街だからだと思います。

写真左から、「オバケン」のホラープランナー吉澤ショモジさん、同じく「オバケン」のホラープランナーオバケンさん、方南町の名司会者その場しのぎ増さん、カメラを向けるといつも直立不動のベビーカーおろすんジャーさん、ユニークな事業の運営を担う齋藤さん

―そんな経緯で始まったお化け屋敷ですが、現在はなかなか予約が取れないほどの人気だと聞きました

その場しのぎ増さん:始めた当時は、お客さんが来ると、飲食店などで別の仕事をしているスタッフが驚かしに行く…というアナログなシステムでした。時々、私もゾンビになっています(笑)
転機は、5年ほど前からスタートした宿泊型キャンプイベント「ゾンビキャンプ」でしょうか。キャンプ場を貸し切って1泊2日、ゾンビから逃げ続けるというイベントです。定員は約100名ですが、最近は全国各地から応募があり、抽選に当選しないと参加できないほど人気があります。ここから派生して、地方のホテルを一棟貸し切って開催する宿泊型お化け屋敷「オバケンホテル」を企画したり、サンリオピューロランドとコラボして「オバケンゾンビランド in サンリオピューロランド」を開催したりと活動が広がり、認知度が高まっていきました。

方南銀座商店街によるハロウィンイベント「方南町ゾンビハロウィン」はオバケンとコラボ。ゾンビと一緒に商店街を歩く「ゾンビウォーク」なども行われている

―現在、方南町のお化け屋敷の来場者は、どれくらいですか?

齋藤さん:火曜を除いて毎日営業していまして、毎月1,000人くらいのお客さんがいらっしゃいます。週末は、前もって予約しないといっぱいで入れません。マンパワーで営業するスタンスは変わりませんので「お化け少なめ」などオーダーメイドも可能で、リピーターも多いですよ。

―お化け屋敷だけでなく、最近は忍者屋敷もできたそうですね?

ベビーカーおろすんジャーさん:2018年6月には、ミッションクリア型の忍者屋敷「シュリケン」をオープンしました。こちらも完全予約制ですが、毎週日曜の11:00~14:00は地元の子どもたちに低価格で開放しています。刀や手裏剣、吹き矢の修行や、隠された金の家宝探しができる仕組みで、子どもたちからは「めちゃくちゃ楽しかった」「もっと手裏剣を投げたい!」などと好評です。

―お化け屋敷や忍者屋敷ができて、方南町で何か変わったことはありますか?

ベビーカーおろすんジャーさん:20~30代の団体の方が、よく通りかかるようになりましたね。方南町へ遊びに来る方は、確実に増えていると思います。「お化け屋敷に毎週行きたいから」と、方南町に引っ越してきた方もいますよ。今ではおろすんまつりを一緒に盛り上げてくれています。

―今後の展望を教えてください

その場しのぎ増さん:今年中に、脱出ゲームがオープンする予定です。あとは、ベビーカーおろすんジャーがポニーを購入して「おろすん動物園」をつくる計画もあります。
方南町は新宿や吉祥寺に近いため、休日になると近隣にお出かけしてしまう方が多い現状があります。方南町に楽しいスポットがたくさんできることで「出かけるよりも地元で遊びたい」と思う、遊園地のような場所にしていきたいですね。

ポニーを引く齋藤さん。「おろすん動物園」計画が着々と進んでいる

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この記事の筆者
斎藤若菜 住宅ライター

ラジオパーソナリティを経てフリーライターに。住宅・インテリア・不動産分野を中心として、介護・グルメ・トラベルなどのジャンルでも執筆。リフォームや注文住宅関連の住宅情報誌をはじめ、雑誌、書籍、新聞、インターネットなどのさまざまな媒体で取材・執筆を手掛けている。ARUHIマガジンでは、「住宅購入者ストーリー」などを担当中。

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