室内に潜む危険なポイントとは?愛猫と長く快適に暮らす4つの注意点

猫と楽しい生活を送るためには、あらかじめ習性やリスクを知ることが不可欠です。ここでは、愛猫と長く快適に暮らすために注意すべき4つのポイントを紹介します。

完全室内飼いでトラブル回避

猫を飼う人が増えていますが、近年では完全室内飼いが推奨されています。猫は自由気ままな性格がゆえに、家の中に閉じ込めてしまうことをためらうかもしれませんが、外に出すメリットよりもそれを上回るデメリットも多いからです。

完全室内飼いのメリットとしてまず挙げられるのが、交通事故に遭うリスクをなくせるということ。猫はすばしっこく運動神経が抜群ですが、大きな物音などに驚くと、その場で立ちすくんでしまいます。また、もと来た道を戻らず、そのまま前に進むという習性があるため、車などに轢かれやすいのです。

外に出ると、ノミやダニなどが付着したり、野良猫との接触で猫エイズなどの病気に感染したりするリスクも高まります。このように室内飼いは、愛猫を苦しませないための対策でもあるのです。

マナーの面でも、外に出さないほうが良い理由があります。それは、糞尿の問題です。道端や公園だけでなく、近隣の家で用を足してしまうとそれがトラブルを招くことも。ほかにも、車を傷つけてしまい賠償問題に発展する可能性もあるので、室内で飼うことが求められています。

車に乗って傷をつけてしまうことも

室内に潜む危険なポイントを確認

室内飼いの重要なポイントは、猫にとって快適な環境を作ること。猫は敵から身を守るために、高いところを好む習性があります。棚の上やカーテンレールにもサッと飛び乗ることができるのですが、ここに物などがあるとケガをしてしまう可能性大。すっきり整頓しておく必要があります。

棚の近くにソファなどがあると、猫が飛び乗りやすくなります。登らせたくないなら家具の配置を変えるなどの工夫をしましょう。キャットタワーのように、猫専用の居場所を高いところにつくることも効果的です。

室内は車などの危険はありませんが、猫にとって危険なものがたくさんあります。たとえば、仏壇のお線香にシッポが触れてヤケドしてしまう、電気コードをかじって感電してしまうといった、家庭内の事故が多発しているのです。人間にとっては問題がないものでも、猫には危険を与える可能性があることを忘れてはなりません。

また、猫は狭いところに入り込む習性があり、洗濯機のなかに隠れていることも。これに気付かずスイッチを押してしまい、命を奪ってしまったという悲しい事故も起きています。バスタブに落ちて溺れるケースもあるため、猫の侵入を防ぎたい場所のドアは必ず閉めておきましょう。

トイレと爪とぎのしつけはマスト

猫を飼う際、まず覚えさせたいのが、トイレのしつけ。落ち着きがなくなるなど、用を足したいサインが見られたら、トイレへ連れて行きます。これを繰り返してもほかの場所で粗相する場合は、衛生面や場所に問題があるかもしれません。粗相したときにすぐ片付けないと、ニオイが残ってしまいそこで用を足す習慣がついてしまうので、見つけたら速やかに掃除しましょう。

家を傷つけたくないのなら、爪とぎのしつけも重要。とくに賃貸の場合は退去時に修繕費を求められることもあり、ペット可の物件でも油断はできません。爪とぎ器を複数用意し、猫がいつでも爪をとげる環境をつくりましょう。

それでも、柱や家具などで爪をといでしまうことがあります。そのときには猫を抱き上げ、爪とぎ器のある場所へ連れて行きましょう。猫のベッドやくつろぐことが多い場所のそばに爪とぎ器を置くことも効果的です。

与えてはいけない食べ物を知る

長ネギやタマネギなどのネギ類は、猫に絶対に与えてはいけない食材の代表格。ネギに含まれる成分が赤血球を破壊し、貧血や血尿などの症状を招いてしまいます。そのものを与えなくても、ネギが入っていたスープなどを与えても同様です。タマネギを使ったハンバーグも猫にとっては危険なので、絶対に与えてはいけません。

アワビなどの貝類も、皮膚炎の原因となるのでNGです。昔から「猫の耳を落とす」といわれるほどで、耳が壊死してしまう危険性も。ホタテの貝柱は猫が食べても大丈夫とされていますが、アレルギーがみられる場合もあるので避けたほうが無難です。

チョコレートの甘い香りに誘われる猫もいますが、これも猫にとっては危険な食べ物です。中毒により呼吸困難になって、最悪の場合は死に至ることがあるほど。テーブルの上など、猫の口に入りやすい場所には置かないようにしましょう。

人間の食べ物は味が濃く、猫の健康を害する可能性があります。ねだられても、与えないほうがベター。こうした区別をすることも、愛猫と長く暮らすためには大事なことなのです。

(最終更新日:2019.10.05)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア