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家探しを始めてから気づく壁。その1つが、「そもそも自分はいくらぐらいの物件が購入できるの?」という予算がイメージしにくいことです。もっと気軽に「自分の予算額」を知ることができたなら、家探しの対象物件が広がり、資金計画も立てやすくなるのでは?
住宅ローン利用者のニーズに向き合ってきたARUHIでは、自宅にいながらスマートスピーカーと対話するだけで、住宅ローンシミュレーションが可能なサービスをスタートさせます。その使い勝手を開発担当者に聞きました。

物件購入予算が最初に分かれば、家探しの可能性はもっと広がる

スマートスピーカーの日本での本格的な運用がスタートしたのは、2017年の秋から。2018年現在の世帯普及率は10%弱なので、「実はまだCMでしか見たことがない」と言う人も多いのではないでしょうか。
2014年にAmazonのサービスが始まった米国では、2017年末から普及が加速化し、2018年2月には全世帯の20%、1870万世帯に達しました。
日本でも2020年には20%を突破し、その後、毎年10%程度の増加が予測されています。スマートフォンと同じように、「気づいたら生活に欠かせない身近なツール」になっている可能性は高いといえます。

スマートスピーカーの利用シーンは、ニュースや天気の確認、音楽を聴くケースが多いようです。なぜそこで「住宅ローンシミュレーション」のサービスを提供しようと考えたのでしょうか? 

開発を担当したアルヒ株式会社の大竹幸治さんは、「従来、家探しの最終段階で検討することの多かった住宅ローンの借り入れ可能金額が、スタート段階でおおよそ分かれば予算規模がイメージできます。不動産業者や金融機関の担当者任せだった住宅ローンを、『自分の情報』として身近に感じてもらえたら、家探しの可能性が広がると考えました」といいます。

「自分はいくらくらいの物件が買えるのだろう?」と考えたときに、住宅ローンの借り入れ可能金額の目安がわかれば、自己資金の計画や予算をもとにした立地や間取りの検討など、家探しの可能性がスタート段階から広がります(※写真はイメージ)

3つの質問に答えるだけで住宅ローンの借り入れ可能金額が分かる

ARUHIの「住宅ローンシミュレーション」は、まずAmazonのスマートスピーカー「Amazon Echo」でサービスを開始します。利用には「スキル」と呼ばれる機能の使用を開始する設定が必要です。これはスマートフォンのアプリと同様に考えてよいでしょう。「Amazon Echo」に搭載されている頭脳「Alexa(アレクサ)」が、利用者の音声に反応し、さまざまなスキルを使って答えるくれているのが、TVCMなどで見る「アレクサ」の声かけで始まる「やりとり」です。

「Amazon Echo」には、音声のみ、表示画面有りなど、機能や価格がさまざまなスピーカーが発売されています。今回は、文字情報や動画表示が可能な画面を持つ「Echo Spot」を使って「住宅ローンシミュレーション」をさっそく実体験。

アルヒ株式会社マーケティング本部マネージャー大竹幸治さん。スマートスピーカー「Amazon Echo」に「アレクサ。住宅ローンシミュレーションを開いて」と声をかけると、該当するスキルを起動。「こんにちは、このスキルでは、アルヒ【フラット35】の借り入れ可能金額を試算します」と音声でサービス開始を伝えてくれます

「アレクサ」とのやりとりはとても簡単です。3つの質問に答えるだけで、自分の条件で借り入れ可能な住宅ローンの金額を即答してくれます。「会話で済む」ことの「気軽さ」こそが、このサービスの大きな特徴であり、従来の家探しの検討シーンにはなかった魅力だと大竹さんは言います。

「金融機関の相談会で書類に記入する。もっと手軽にPCのシミュレーションサイトで自分のデータを入力する。いずれも、自分の年齢や年収金額などを扱うには緊張するものです。ちゃんと資料を用意しなければとか、間違って書いてはいけないとか……。でもアレクサ相手なら、いつでも気軽に、そして何度でも聞けます。新聞に不動産関係のチラシが入っていたとき、インターネット閲覧中にマンションのバナーを見たとき、家探しが気になった瞬間に確認することができます。また、年齢や年収は将来の予定でもよいので、自己資金の目標を立てたり、将来の夢を家族で話し合ったりするときにも役立つでしょう」(大竹さん)


アレクサからの3つの質問に答えるだけ。たとえば、このようなやりとりが行われます。

アレクサ「最初に、あなたの年齢を教えてください」

-「35歳です」

アレクサ「年齢は35歳でよろしいですか?」

-「はい」

アレクサ「昨年の年収は何万円ですか?」

-「400万円です」

アレクサ「年収は400万円でよろしいですか?」

-「はい」

アレクサ「その他、借り入れの月々の返済額は何万何千円ですか?」

-「2万5000円です」

アレクサ「その他借り入れの月々の返済額は2万5000円でよろしいですか?」

-「はい」

このやりとりで借り入れ可能金額を即答してくれます。

自分はいくらまで借りられるのか、気軽に知ることができる

「アレクサ」からの3つの質問に答えると、その場で「試算金額」を音声で知らせ、今回使用の表示画面のある「Amazon Echo」なら、画面に数字で表示もしてくれます。これはあくまでも目安の金額ですが、「えっ!? そんなに借りられるのか」「自己資金を蓄えた方がいいかな」「中古物件も候補にしようか」など、家探しの自分なりの条件が明確になります。

「お客様から『予算はこれくらいを考えています』と相談されることは、不動産仲介の担当者にとっても物件を提案しやすくなると考えられます。住宅ローンでいくら借入が可能なのか。その目安が最初に分かることで、家を探す側の視野が広がり、物件を提案する側も適切な絞り込みができるようになる。満足度の高いマッチングにつながり、家探しの楽しさも大きくなると思います」(大竹さん)

今日の天気を確認する。それくらいの気軽さで「今、借りられる資金」が分かる。それは、スマートスピーカーが変えていく家探しの可能性の第一歩。今後、スマートスピーカーの多機能化、「Amazon Echo」以外の「Google Home」などへのサービスの展開も計画中だと言います。「家探しはスマートスピーカーを交えて」が当たり前の日常は、もう始まっています。

質問に答え終わると、「ありがとうございます。試算金額は、30,370,000円です」と音声と画面で教えてくれました(質問、金額の数字は仮定のものです)。試算結果は概算なので、家探しの参考に利用し、より詳しい事前審査を希望する場合は、アルヒの「家探し前クイック事前審査」を利用します
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この記事の筆者
塩澤雄二 フリーランス編集者・ライター

紙媒体・webコンテンツの編集制作、取材執筆全般でフリーランスとして活動。読者の「結局、何の役に立つの?」への着地を念頭に、取材本意、現場主義のコンテンツ制作を多ジャンルで取り組む。SSI認定利き酒師・焼酎利き酒師。
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