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最近、日本でもよく耳にするようになった「フィーカ(Fika)」という言葉。スウェーデン語で、コーヒーや紅茶を飲みながら、甘いものを食べてリラックスする「お茶の時間」という意味があります。「フィーカ」は、スウェーデンの人々に深く根付いている貴重な文化でもあります。お茶の時間ごときでおおげさな…と思われるかもしれませんが、今、世界が注目するスウェーデンの「フィーカ文化」についてお話したいと。

北欧は世界トップレベルのコーヒー消費国!

左:フィーカの定番のカネールブッレ(甘いシナモンロールパン)とカフェラテ/右:スウェーデンで、今一番人気のコーヒーブランド“ゲヴァリア”はどこのスーパーでも購入可

世界で最もコーヒーを消費しているのが、実は北欧の国々だということを皆さんはご存知でしたでしょうか?スウェーデンでは、国民1人が1日に飲むコーヒーの平均量が3.2杯。年間で1人あたり9.19kgを消費している事になります。それに対して日本人は1日1杯程を飲んでいるというデータで、出ています。

スウェーデン人は、朝にまずコーヒーを飲み、日中も数回のフィーカタイムを取ります。夜は夜食のサンドイッチと一緒にコーヒーを飲む人も沢山います。最近では北欧もヘルシー志向でコーヒーの代わりに緑茶を飲む人も増えていて、日本のお茶が大変注目されています。

“フィーカ”は秘密の合言葉?

左:カフェにあったベビーカー専用のパーキングマーク。このような心遣いは福祉国家ならではですね!/右:夏の間、カフェの多くは外に席が設けられている

 フィーカの人数に決まりはありません。屋内だけではなく天気が良ければ公園など、いつでもどこでも楽しむことが出来ます。カフェに行くと1人窓際に座り何度もコーヒーをおかわりしながらのんびり読書をする人もいれば、真剣な表情でパソコンに向かって仕事に集中している人がいたり、育児休暇中のママやパパたちが赤ちゃんとのお散歩帰りにみんなで集まって育児話で盛り上がったりと、シチュエーションはさまざま。「フィーカ」は人々にとって自分の時間を穏やかに過ごす時間であり、仲間とコミュニケーション取るための大切なひと時とされています。

また、フィーカはリラックスしながら会話するので、お互いをよく理解し合える良いチャンスでもあります。初めてのデートは、カフェでフィーカというパターンはこちらではとても典型的なスタイルです。

ちなみに私はよくスウェーデン人を連れて日本に行く事があるのですが、「そろそろフィーカしなくちゃ!」と言って1日数回、他の予定をずらしてまで、みんなで「フィーカタイム」を取ります。日程には、できるだけ「フィーカ」の時間を組み込むように心がけています。

フィーカで仕事の能力アップ

会社で長い会議がある時はこまめに「フィーカタイム」が取られる

「フィーカ」は、穏やかな時間を過ごすだけではありません。会社の上司や同僚とのコミュニケーション能力が向上出来ると同時に、社内状況を理解できるチャンスでもあるのです。

これはスウェーデンのリンショッピング大学の研究結果としても発表されております。仕事場での「フィーカ」は上下関係なく、仕事やプライベートな事を話す時間でもあります。頭も心もリラックスしてみんなとお茶をしながら情報交換することにより、もっとクリエイティブに物事を考える事が出来るのです。

また仕事の合間に15分程度の「フィーカタイム」を取ることにより集中力が高まり、仕事が捗ると言われております。ただ、会話をする時には、決して話す内容を計画してはいけません。リラックスして、自由な会話を楽しむ事が重要です。

ストックホルムに来たら絶対に行って欲しいおすすめカフェ

左:1928年創業の老舗カフェVete-Katten(ヴェーテカッテン)。レトロでオシャレな雰囲気は地元でも大人気!ストックホルム中央駅より徒歩5分なので、短期滞在でも気軽に行ける。住所:Kungsgatan 55, Stockholm http://vetekatten.se/ /右:スウェーデンで一番有名な緑色のプリンセスケーキとヴェーテカッテン人気のケーキ各種
“スウィーディッシュ フィーカ”という伝統菓子セットがアーランダ空港の免税店で購入できます!

スウェーデン人に「Ska vi fika?(スカ ヴィ フィーカ?)」と言うと大体の人は喜んでOKと答えてくれます。ハッピーになれる合言葉は「フィーカしましょうか?」ですよ!

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この記事の筆者
佐藤公美 ライター

スウェーデン在住歴21年、一児の母でスパホテルYASURAGIのスーパーバイザー他、剣道7段でスウェーデン代表チーム総監督歴15年。仕事や遠征などで訪問した国は現在、30カ国。

得意分野は育児、旅行、ライフスタイル、北欧文化、ファッション、デザイン、北欧アンティーク、スポーツ。

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