この記事は、約8分で読めます

通勤のために毎日電車を利用する人は非常に多いですが、せっかくならより快適に乗りたいものです。不特定多数の人と過ごす電車内では、大きなストレスを感じがち。でも、少し発想を転換することによってストレスを軽減し、快適に過ごせるようになるかもしれません。電車通勤を快適にするための方法を考えてみましょう。

電車通勤をするメリットは?

電車通勤にストレスを感じる人も多いでしょう。しかし、電車を利用するからこそのメリットがいくつもあります。

移動時間を有効に使える

比較的空いている車内であれば、時間を有意義に使うことができるでしょう。座ることができれば、読書や資格試験の勉強がはかどるかもしれません。スケジュール帳に予定や一日の出来事を記録するといった日課も電車内で済ませてしまえば、帰宅後は疲れを取ることに集中できます。乗車時間が長い場合には、デスクワークで疲れている目を休める、仮眠を取る時間に充てても良いでしょう。

座ることができない場合でも、スマートフォンでアプリゲームを楽しんだり、友人とのメッセージ交換をしたり、映画やドラマを見て過ごしたりすることもできます。新聞や本を読むという過ごし方も満員電車でなければ可能です。人と密着するほどの混雑でなければマナーの範囲内でさまざまな過ごし方ができ、通勤の時間を有意義に過ごすことができます。

自分で運転する必要がない

車や自転車とは異なり、電車に乗れば自分で運転をする必要がありません。当日の天候や運転技術の問題で運転すること自体がストレスだと感じる人にとって、乗車しているだけで移動できることはメリットでしょう。また、車や自転車の場合、疲れているときに運転をしなければならないことがストレスに繋がりますし、睡眠不足の状態で運転をすれば事故の元です。

移動時間が読みやすい

車で出勤する場合、渋滞に巻き込まれる可能性を見越して、早めに家を出る必要があるでしょう。電車通勤の場合も遅延は起こり得ますが、自動車と比べれば正確な到着時刻を予測しやすいでしょう。

電車通勤をするデメリットは?

続いて、電車で移動するデメリットは何か、考えてみましょう。

不特定多数の人と一緒に乗車しなければならない

自動車通勤であれば、確実に座って移動できますし、車内の空間を独占できます。電車には不特定多数の人が乗るため、大きな声でお喋りをする人の声やイヤホンからの音漏れにイライラしたり、せっかく座れたと思ったら隣の席で寝ている人が寄りかかってきたり、何があるか分かりません。痴漢などのトラブルに巻き込まれる可能性もゼロではないでしょう。

交通機関の定めるルートに束縛される

自動車通勤の場合、駐車場の問題などがなければ自宅から職場まで直行できます。電車通勤の場合は、自宅から最寄り駅まで歩き、時刻表に合わせて電車に乗り、降車したら会社まで再び歩いて移動することになります。急いでいるからと言って電車がスピードを上げてくれることはありませんし、エリアによっては1本電車に乗り遅れてしまうと、次の電車がなかなかこないという歯がゆさもあるでしょう。

通勤ラッシュ時には混雑する

エリアや乗車時間によっては、体を動かすことができないほどに混雑した電車で移動しなければなりません。出勤時と帰宅時のどちらも満員電車に乗らなければならないケースもあり、出勤することにストレスを感じてしまうかもしれません。

通勤で電車を利用するなら混雑具合が重要!

通勤ラッシュによって人との密着度が高くなると、それだけでも精神的、体力的に大きな負担となります。ちなみに、国土交通省による混雑度の目安は以下の通りです。

100%
員乗車(座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる)。

150%
広げて楽に新聞を読める。

180%
折りたたむなど無理をすれば新聞を読める。

200%
体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める。

250%
電車がゆれるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない。

毎日の電車内で快適に過ごすためには、混雑する路線や駅を利用しないという選択肢を加えることもポイントです。国土交通省の発表によると、平成29年度の三大都市圏主要区間の平均混雑率を比較すると、大阪圏が125%、名古屋圏が131%なのに対し、首都圏は163%。都心部は特に混雑度が高いことが分かっています。その中でも、特に混雑している5つの路線と、ピークサイド(最も混雑する時間帯の前後の1時間の平均混雑率)を見ていきましょう。

第1位:東西線

混雑率が199%と最も高くなっているのは7時50分から8時50分の、木場駅~門前仲町駅間です。200%に近い混雑率でワーストワンとなっています。

第2位:総武線(各駅停車)

混雑率が197%となっているのは、7時34分から8時34分の錦糸町駅~両国駅間。錦糸町駅では総武線快速や東京メトロ半蔵門線に乗り換えできることも影響していると考えられます。

第3位:横須賀線

7時26分から8時26分の、武蔵小杉駅~西大井駅間の混雑率は、196%。タワーマンションが立ち並ぶ武蔵小杉駅の通勤ラッシュはかねてから問題視されているため、JR東日本と川崎市が改札口とホームの増設を発表。予定通り2023年に完成すれば、今後は混雑が緩和されるでしょう。

第4位:小田急小田原線

7時46分から8時48分の世田谷代田駅~下北沢駅間は、194%の混雑率となっています(参考値)。通勤だけでなく通学でも多くの学生に利用される小田急線は、朝の通勤・通学ラッシュが際立つ路線のひとつです。

第5位:南武線

7時30分から8時30分の武蔵中原駅~武蔵小杉駅間は189%の混雑率となっています。横須賀線同様、武蔵小杉駅を中心に乗車率が高くなっていることがわかります。

勤ラッシュで混雑率が比較的低い都心部の路線

都心部でありながら、比較的通勤ラッシュが過酷ではない路線もあります。都内の主要駅に繋がる路線であっても混雑がさほどではない、穴場路線に注目してみましょう。

・都営浅草線~京成押上線

7時30分から8時30分の本所吾妻橋から浅草駅間の混雑率は、129%。日本橋や新橋、五反田といった都内主要駅に直通でアクセスできる利便性は魅力でしょう。浅草駅からは東京メトロ銀座線や、つくばエクスプレスも利用できます。また、都営浅草線は本所吾妻橋の隣、押上駅から京成押上線と相互直通運転を行っています。7時40分から8時40分の京成押上線、京成曳舟から押上駅間の混雑率は143%。混雑を避けたい人は、京成線沿線での暮らしを視野に入れてみてはいかがでしょうか?

・東武東上線

北池袋駅~池袋駅間の、7時30分から8時30分の混雑率は137%です。池袋と言えば、JR山手線・埼京線・湘南新宿ラインや東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線、西武池袋線も乗り入れる、言わずと知れたターミナル駅。利便性は言うまでもありません。豊島区や板橋区の住みやすさはもちろん、和光市駅から先の埼玉県内から通勤すれば、抑えた住居費用で快適に通勤できるでしょう。

・東武伊勢崎線

7時30分から8時30分の小菅駅~北千住駅間の混雑率は149%。北千住駅からは東武伊勢崎線以外にも、JR上野東京ライン(常磐線)や、東京メトロ日比谷線・半蔵門線・千代田線、つくばエクスプレスも利用できます。上野・秋葉原方面など都内各所への出勤に便利で、おすすめの路線です。

快適に電車に乗るためにできること

混雑していない電車に乗ることができれば、通勤電車のストレスがなくなります。そのために、できることを考えてみましょう。

フレックスタイム制を導入している会社で働く

これから就職をする人や転職をする人は、フレックスタイム制を導入している会社で働くという方法が有効です。始業時刻と終業時刻を自分で決めることができるため、混雑時刻を避けて出勤することができます。時差通勤やテレワークの普及に力を注ぐ会社も増えていますので、合わせて検討しましょう。

混雑が少ない路線を利用できるエリアに引っ越す

前述のように、都心部の路線の中には、通勤ラッシュがそれほど過酷ではない路線もあります。毎日の電車通勤を少しでも快適にするために、混雑が少ない路線を利用できるエリアへ引っ越し、日々の体力と精神面への負担を軽減することも考えてみましょう。

また、路線の中でも混雑する駅は決まっています。引っ越しができなくても、乗車駅を1駅ずらすだけで、極端な混雑を緩和できる可能性もあるので調べてみましょう。

始発駅を利用できるエリアを狙う

「どうしても座って出勤したい」という人は、始発駅を利用できるエリアへ引っ越すことを検討しましょう。始発駅であれば、混雑する路線であっても座ることができるため、通勤時間を有意義に過ごせるでしょう。精神的にも時間的にもゆとりが生まれ、仕事の効率も上がるかもしれません。

電車通勤で最も重要なのは混雑具合!

忙しい人にとって、電車内でいかに有意義な時間を過ごせるかは重要です。しかし、それ以前に、電車の混雑を回避できなければ、本を広げることもスマートフォンを操作することも難しいでしょう。乗車率199%ともなれば、電車に乗ることすらできないケースもあります。

混雑していない路線や駅の利用を心掛けることで、満員電車で辛かった通勤時間が有意義なひとときに変わるかもしれません。電車内での過ごし方を工夫するだけで、出社後・帰宅後に時間の余裕も生まれるでしょう。ストレスを軽減することが、日中のパフォーマンスにも影響するはずです。これを機会に、混雑していない電車に乗るための対策を検討してみてはいかがでしょうか?

この記事もおすすめ

住宅ローンをご検討中の方

この記事の執筆者
斎藤若菜 住宅ライター

ラジオパーソナリティを経てフリーライターに。住宅・インテリア・不動産分野を中心として、介護・グルメ・トラベルなどのジャンルでも執筆。リフォームや注文住宅関連の住宅情報誌をはじめ、雑誌、書籍、新聞、インターネットなどのさまざまな媒体で取材・執筆を手掛けている。ARUHIマガジンでは、「住宅購入者ストーリー」などを担当中。

おすすめ記事