室温の適温が知りたい! 快適なのは何度なの?

エアコンを適温にするためのポイント

室温調整にエアコンを使用するケースは非常に多く、エアコンの使い方が快適な室内環境に大きく影響します。冷房の温度設定をするときは、外気温との差が5~6度であることが目安です。夏場の適温が25~28度ですから、冷房をつけるのは外気温が30度を超えてからということになります。それ以下の温度で冷房をつけても目立った効果は得られません。設定温度を30度以下にしても暑く感じる場合は、扇風機を回して除湿モードに設定すると、より涼しく感じられます。暑いからといって設定温度を下げすぎないよう気をつけましょう。

一方、外気温が40度を超えるなど「酷暑」といわれる極端な天候の場合は、この目安にとらわれる必要はありません。積極的にエアコンを活用し、健康的に過ごせる温度に設定することが安全・安心につながります。

エアコンの使い方に要注意!

エアコンの使用を躊躇する人は、「電気代が高い」ことを理由にあげるかもしれません。しかし、エアコンは通常の使い方をしている限り、電気代が大幅に高くなることはあまりありません。もしもエアコンの電気代に悩んでいるのなら、使い方を見直してみましょう。

エアコンは、設定温度が極端に低かったり高かったりすると電気代が跳ね上がることがあります。エアコンがもっとも電力を使用するのは室温をエアコンの設定温度まで調節するときです。一度、設定温度に達してからはそれほど多くの電力を使用することはありません。そのため、外気温とあまりに差がある温度設定にすると大量の電力を使用してしまいます。

また、節電のためと思って電源をこまめに切っていると、次に作動させたときに再度設定温度までの調節を行うため、余計な電気代がかかってしまうのです。これは、ファンを回すだけの扇風機とは異なる性質なので注意しましょう。

健康面では冷え性も懸念されます。設定温度が低すぎると身体が冷え、冷え性を誘発してしまうおそれも否定できません。エアコンの使用にあたっては、適切な温度設定が何よりも大切です。

人によって適温は違うことも!

ここであげた適温や湿度は、あくまでも一般的なものであり、すべての人に該当するというわけではありません。適温だと感じる温度には個人差があることも事実です。男性は暑がり、女性は寒がりという傾向もあり、臨機応変な温度調節が求められます。自分ひとりの感覚で、適温であるか否かを判断するのは得策ではありません。

特に、公共の場で温度調節をする場合は「暑く(寒く)ないですか?」と声をかけるなど、気づかいを忘れないよう心がけましょう。赤ちゃんや高齢者など、自力で体温調節ができない人がいるのなら、その人の感覚を優先することも大切です。その場にいる人ができるだけ心地よく過ごすためには、思いやりの心も必要不可欠といえるでしょう。

状況に合わせて室温を調節!

男性と女性、赤ちゃん、室内犬それぞれが適温だと感じる温度は異なります。また、酷暑や寒波など、極端な気候変動も増えており、室内温度にはより一層意識を高めていく必要もあります。臨機応変に対応しながら室温を調整し、健康的に過ごせる環境づくりに努めましょう。

(最終更新日:2020.03.06)
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