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タワーマンションに象徴される、オシャレで優雅な都会の暮らし。特に、視界を遮るものがない最高の眺望が手に入る最上階は、人々の羨望の的となっています。理想のライフスタイルが叶いそうなイメージはありますが、でも実際に暮らしてみるとどうなのでしょう。意外と暑くて住みにくい? 最上階ならではの対策は必要? そこで今回はマンション最上階のメリット・デメリットについて、ARUHIマガジン編集部が調べてみました。

高層マンションの最上階で暮らすメリットとは?

見晴らしがよく、眺望が開けている

最上階の魅力として真っ先に挙げられるのが、眺望のすばらしさです。特に10階建以上の高層マンションともなれば見晴らしがよく、遠くの景色まで見渡すことができます。眼下に広がる街並みはもちろん、立地によっては、都心であっても山や海が見えたり、花火をのんびり鑑賞できたりすることも。角部屋であれば2方向の眺望が楽しめ、開けた景観をより満喫できます。もちろん、3階、4階ほどの中層階でも十分に眺めがよい場合もありますが、周囲に後々高い建物が建ってしまうと、眺望は妨げられてしまいます。最上階はそのようなリスクも低いです。

日当たりや風通しが良い

近隣の建物が障害物となって立ちはだかることが少ないため、日当たりや風通しがよいのも大きなメリット。冬場の日中は日差しの温もりだけでも気持ちよく過ごせます。また南向きに限らず採光と通風が見込めるため、どの部屋も日中は照明なしでも十分に明るく、空気も循環できるので湿気もこもりにくいです。自然の恩恵を受けながら室内の快適性を保てるので、空調や照明の使用頻度が減り、光熱費を節約することができます。

騒音トラブルが少ない

住まいの悩みでよく耳にする、騒音トラブルが少ないのも最上階ならでは。上の階がないため、足音や物音など、生活音に悩まされることがありません。近年は遮音性能を高めたマンションも多いですが、何かを落とした際の衝撃を伴う音や、小さな子どものバタバタとした足音など、天井から響くように伝わってくる生活音は完全に防ぐことはできません。これらに悩まされることなく静かに生活できるのは、仕事で疲れているときや体調が優れないときなど、特にありがたく感じられます。また最上階は道路からも離れているため、交通量の多い地域であっても行き交う車や人の騒々しさも部屋の中まで伝わりにくいです。

プライバシーを保ちやすい

地上から離れ、近隣の建物からの干渉を受けにくい最上階は、プライバシーを保ちながら自由に伸び伸びと過ごせます。窓を開けたままにしていても外からの視線が届きにくいので、自然の光と風をたっぷり浴びながら、部屋着でのんびりくつろぐこともできます。プライバシーを守るのが難しい都心部ほど、最上階の開放的な暮らしは魅力的です。

希少性が高く、売却しやすい

前述したメリットに加え、最上階の住戸は天井高や間取り、設備なども特別仕様である場合が多く、希少性が高いです。そのため売却時には早く、希望の値段で売れる可能性が高いです。夫の転勤や子どもの進学など、できるだけ早く売却したい場合にはとても有利といえます。通常は買い手が見つかるまで3~5ヶ月程度かかるといわれますが、最上階の住戸は2ヶ月前後と、1ヶ月以上も早く見つかる傾向にあります。

マンションの最上階で暮らすデメリットは?

夏の暑さの対策が必要

メリットである日当たりのよさが、夏場はデメリットに。たっぷり降り注ぐ日差しによって、夏は室内がとても高温になります。しかも最上階は天井が近いこともあって熱がこもりやすく、冷房が効きにくい傾向にあるのです。外気の熱は大部分が窓から伝わってくるため、断熱効果の高い窓であるか事前に確認をしたり、遮熱効果の高いカーテンに変えるなど対策をとりましょう。特に西向きの住戸は午後から強烈な日差しが長時間にわたって照りつけるため、注意が必要です。

エレベーターの待ち時間が長い

高層階になるほど、エレベーターを待つ時間は長くなります。マンションに設置されているエレベーターの速度は、一般的に分速30~60メートル程度。1階から最上階まで往復する所要時間は2、3分程度ですが、途中の階で乗り降りする人がいた場合、2倍、3倍の時間がかかってしまいます。時間に余裕をもって行動すれば大丈夫とは思っていても、毎朝の通勤、通学はどうしても慌ただしくなりますし、忘れ物をした場合、取りに帰るのはとても面倒なものです。5階、6階までなら運動がてら階段を昇降できるかもしれませんが、それ以上となると、エレベーターを使わずして生活は成り立ちません。総戸数やエレベーターの台数によって混雑具合が変わってくるので、高層マンションを購入する際はしっかりチェックしましょう。

地震などの災害時の備えが必要

近年のマンションは耐震性能が非常に優れているものが多いですが、それでも高層階は、構造的にどうしても大きく揺れてしまいます。家具や家電、照明類を固定するなど、室内の安全対策は必須です。また地震の揺れによってエレベーターが動かなくなってしまう場合もあります。非常用の発電機を搭載するなど万が一に備えているマンションも増えているので、事前に確認しておくと安心です。また、エレベーターが復旧するまで外出を最小限に抑えられるよう、食料や水などの備蓄品は余裕をもってそろえておきましょう。なお、戸建て住宅に比べてマンションの火災は少ないですが、ゼロではありません。消防のはしご車は、地域の特性に応じて30~40メートル、概ね11階までしか届きません。最上階が11階以上の場合は、火災時はどのように避難や対処をするのか、あらかじめ管理会社に確認をしておきましょう。

物件価格が高い

間取りや設備などがまったく同じであっても、需要と価格が比例する市場原理によって、高層階になるほど物件価格も高くなります。特に人気の高い最上階ともなれば、低層階と比べて数百万円も金額に差があるケースも珍しくありません。さらに、管理費や修繕積立金もほかの階より高い場合もあるので、最上階を購入したい場合、生活を維持できるかどうかしっかりとマネープランを立てることが大切です。ただし、中古物件のなかにはリフォームの有無や売主の事情などにより、同等の物件と比較してお手頃な販売価格のものもあります。タイミングもありますが、できるだけ多くの不動産会社に問合せ、アンテナを張り巡らせておくと思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。

空き巣の侵入に要注意

地上から離れ、近隣の建物と肩を並べることの少ない最上階は、空き巣も侵入できないと思いがち。しかし、油断は禁物です。一般的に最上階=富裕層のイメージがあり、確実に金目のものがある住戸として、窃盗犯に狙われやすいのです。高所は侵入が難しいと高をくくり、人目が届きにくいことから窓も開けっぱなしで生活していると、その隙をついて窃盗犯は侵入してきます。構造にもよりますが、配管パイプなどを足場にして、10階程度の高さまで登ってくることは可能ですし、屋上からロープなどを使って降りてくるケースもあるようです。最上階だからこそ狙われているのだと肝に銘じ、窓の施錠を徹底しましょう。

まとめ

眺望がすばらしいのはもちろん、生活音に悩まされず、人目も気にせず伸び伸び暮らせるマンション最上階。オシャレで優雅な生活以上に、都心であっても開放的で自由な暮らしがかなえられるのは大きな魅力です。しかし、日常的に移動の負担があり、災害時の対策や備えも最上階だからこそ十分にしておく必要がありそうです。今回紹介したメリット・デメリットを参考に、あこがれの暮らしをかなえてくださいね。

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