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寒いときにはエアコンの暖房で部屋を快適な温度にしたいものですが、気になるのは電気代です。そこで、1時間あたりいくらぐらいの電気代がかかっているのか調べる方法を紹介します。また、どうしたら暖房の電気代が節約できるのか、電気会社や料金プラン、住宅環境で電気代は変わるのかなど、他の暖房機器との比較もあわせて解説します。

エアコンの暖房にかかる電気代を計算する方法

エアコンの暖房にかかる電気代を計算したことがありますか。エアコンに限りませんが、電気代を計算するには「1時間あたりの電気代=消費電力(kW)×単価(円/kWh)」という計算式を使います。つまり、消費電力と、現在契約している電力会社の単価がわかれば、1時間あたりのおおよその電気代を求めることが可能です。

電気代の計算式:「1時間あたりの電気代=消費電力(kW)×単価(円/kWh)」

消費電力を知るには、エアコンの本体に貼ってあるシールを見るのがもっとも簡単です。そこに消費電力と書かれた項目があります。計算式では「kW」なので、「W」表記の場合は1,000で割りましょう。

単価については少し面倒です。第1~第3段階料金のように電力量料金の単価が分かれていますし、領収書にも単価はいくらとは記載されていません。単価は電力会社のホームページなどで確認できますが、大まかに計算したい場合は、つぎの具体例を参考にしてみましょう。

エアコンの暖房は1時間でいくらかかるのか

あるメーカーのエアコンを例として挙げると、1時間あたりの暖房費は、2016年式エアコンの場合が約12.3円、1999年式エアコンの場合は約22.06円です。2016年式エアコンの消費電力は0.63kW、1999年式エアコンの消費電力は1.13kWとなっています。

単価は東京電力の料金単価表より第1段階料金19.52円/kWhを使って計算することにします。

すると、2016年式エアコンは「0.63×19.52=12.2976円=約12.30円」となり、1999年式のエアコンは「1.13×19.52=22.0576円=約22.06円」と計算できます。

【エアコン暖房費比較例】

  1時間あたりの暖房費 消費電力
1999年式エアコンの場合 約22.06円 1.13kW
2016年式エアコンの場合 約12.3円 0.63kW

電気会社や料金プランで電気代は変わる!?

計算式を見てもわかるように、「単価」によって、電気代は変わってきます。つまり、どこの電力会社と契約しているのか、どんな料金プランを選んでいるのかによって電気代は大きく変わります。単価が高いと、同じエアコンを使っていても電気代は高くなってしまいます。従来は地域の大手電力会社が販売を独占しており、電力会社を選択できませんでしたが、2016年4月より「電力自由化」が始まりました。

今ではさまざまな事業者のなかから電力会社を選択できますが、多くの人にとっては月々の電気代を節約できるかどうかが注目ポイントとなるでしょう。

同じ電力会社であっても、プランを変更することで節約が可能になる場合があります。たとえば、深夜料金が安くなるプランなどです。電力会社によっては基本料金がなく、使ったぶんだけ電気代を払うというシンプルなプランも提供しています。

住宅環境によっても電気代は変わる!

今住んでいる住居、あるいはこれから住もうとしている住居が「エコな住宅環境」であるなら、地球環境にとっても、お財布にとっても優しいことは間違いありません。

エアコンの暖房費という面から見ると、外気温と室内温度の差が大きいほど電気代は高くなります。そのため、電気代に影響を与える住宅環境にはどのようなものがあるのかを考えることが大切です。

まず、住む地域の季節ごとの気温、時間帯による寒暖の差、天候などがもっとも大きな要素であることは当然です。これらは変えようがない要素なので、ここでは省略します。

暖房費の節約には「窓」の活用を意識すること

住宅環境においてエアコンの電気代に影響を与えるのは「窓」です。一般的な住居においては、熱の移動の50%以上が窓によって発生します。

仮に一軒家をはじめから自由に設計できるなら、日射量がもっとも多い南側に大きな窓を配置し、できるだけ多くの熱量を住居に取り込むことが暖房費を節約する最良の方法となります。

これは、部屋が広くなるほど重要になります。窓が熱の移動場所ということを意識していれば、部屋の向きにも配慮して設計することができるでしょう。

また、まぶしいからといってすべての部屋で遮光カーテンを利用するのは電気代の面から見れば非効率です。

他の暖房器具の電気代はいくら?

「エアコンは電気代がかかる」とはよく聞く言葉です。石油が安い、ガスが安いなどといろいろ意見が分かれますが、1時間あたりの電気代と比較してみましょう。

ここでは、より現実に近い「期間消費電力量」と東京電力の第2段階料金27円/kWh(2016年当時)を単価として採用しました。2013年に定められたJIS規格によると、期間消費電力量とは「東京都の1年間の外気温において、暖房期間なら11月8日~4月16日、毎日6時~24時までの18時間、20℃の温度に設定して運用する」とあります。

この条件で比較すると、7~10畳用エアコンの暖房時の期間消費電力量が602kWhの場合、1時間あたりの消費電力量は「602kWh÷5.5ヶ月÷31日÷18時間=0.196kWh」となります。したがって、1時間あたりの電気代は「0.196×27=5.292円=約5.3円」です。住んでいる地域にもよりますが、東京都の場合は単純に消費電力で計算するよりも安くなりました。

他の暖房機器についても比較してみましょう。10~13畳用石油ファンヒーターでは約7.1~23.8円です。7~9畳用ガスファンヒーターでは約13.8円、6~8畳向けの電気セラミックファンヒーターでは約16.2~32.4円となります。高いと言われているエアコンですが、期間消費電力量で計算すると、意外に安いことがわかります。

【暖房器具の電気代比較】

暖房器具 1時間あたりの電気代
7~10畳用エアコン 約5.3円
10~13畳用石油ファンヒーター 約7.1~23.8円
7~9畳用ガスファンヒーター 約13.8円
6~8畳向けの電気セラミックファンヒーター 約16.2~32.4円

エアコンの電気代が高くなる悪習慣

電気代が高くなる原因のひとつが、「設定温度を好きなだけ上げること」です。エアコンは部屋全体を暖めるのに向いている暖房機器なので、足元が寒いからといってエアコンの設定温度を上げていけば、当然電気代は高くなります。代わりに足元を暖めるのに適した小さな電気ファンヒーターなどを併用したほうが、よほど電気代を節約できます。

つぎに、「頻繁にスイッチを入れたり切ったりすること」も悪習慣のひとつです。電気代がもっともかかるのは、冷え切った部屋を暖めはじめる段階です。節約しようと考えて頻繁にスイッチを切ると、その都度部屋が冷えてしまいます。結果として、電気代が余計にかかってしまうので注意が必要です。しかし、つけっぱなしというのも電気代がかかります。長時間家を空ける場合には、エアコンのスイッチを切っておきましょう。

【エアコンの電気代が高くなる悪習慣】

1.設定温度を好きなだけ上げること
2.頻繁にスイッチを入れたり切ったりすること

エアコンの暖房にかかる電気代を節約するには?

エアコンの暖房にかかる電気代を節約するには、いくつかの方法があります。初期費用はかかりますが、新型のエアコンに買い替えることがもっとも効果的です。新型と旧型では、倍近く電気代が違う場合もあります。設定温度を低めにすることも重要です。おおまかな目安ですが、4人家族で18℃と28℃の設定温度にした場合では、1ヶ月あたり4千円ほど差が出ます。また、むやみにスイッチをオン・オフすることも、電気代が余計にかかる要因になります。

比較的新しい機種には「自動運転モード」がついています。エアコンに運転を任せるほうが電気代の節約になるので活用しましょう。サーキュレーターで天井近くの暖かい空気を循環させる方法も効果的です。意外に盲点なのが、エアコンのフィルターにほこりやゴミがたまっているケースです。エアコンの性能が落ちて余分な電気を消耗するので、定期的にフィルターを掃除しましょう。

エアコンの暖房を使うなら節約を!

冬の暖房費が悩みの種という家庭は少なくありません。住宅環境やエアコンの使い方によっては高額な電気代となってしまうので、なるべく節約しながら使うのが賢明です。電気代の計算方法を参考にしながら、暖房費がいくらになるのか計算してみてはいかがでしょうか。賢くエアコンを使うことで、地球にも家計にも優しい生活を心がけましょう。

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