この記事は、約5分で読めます

一軒家の購入は、結婚や出産など、家庭を持ったり、新しく家族が増えたりするなど、ライフスタイルの変化がきっかけとなることがほとんどです。しかし、価値観の多様性から、生涯独身という方も多い昨今、一人暮らしでもマンションでなく一軒家購入を希望する人が増えてきています。住宅はとても大きな買い物です。夫婦や家族で相談しながら住宅購入を進めていくだけでも大変なのに、一人で決断するなんてできるのだろうかと、不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は「一人暮らしの方が一軒家を購入する際に抑えておきたいポイント」をARUHIマガジン編集部が調べてみました。

お得で安心、自由度も高い! 一軒家購入のメリット

一人暮らしの魅力は、自由気ままに、マイペースに生活できることです。しかし、何事も自分ひとりで決断し、問題を解決していかなければなりません。そうなると、不安材料はできるだけなくし、安心して暮らせる状態を整えておくことが大切です。経済面、健康面も重要ですが、自分所有の住居があるということは大きな安心につながります。

それというのも、若いうちは問題なく借りられていた賃貸も、独身の高齢者となると、借りづらくなることがあるからです。もし借りられたとしても、例えば家賃が一ヶ月8万円前後であれば、一年間で約100万円。定年後、年金暮らしになる期間は20~30年間となるので、その間に支払う家賃の総額は2,000万円~3,000万円と高額です。これだけ払うのであれば、安定した収入があるうちに一軒家を購入しておいた方が、後々まで安心して暮らすことができるのでメリットが大きいといえそうです。

さらに一軒家ならば、庭で家庭菜園やガーデニングを楽しんだり、好きなペットを飼ったり、家の中を自由にDIYしたりと、趣味を満喫することができます。分譲マンションのように月々の管理費や修繕費もかかりませんし、工夫次第で節約できるのも暮らしやすいです。より自由気ままに、一人暮らしを謳歌できそうです。

<メリット>
・定年後に家賃負担なく、年金暮らしの住まいを確保できる
・ガーデニング、ペット飼育、DIYなど、趣味を満喫できる

後悔先に立たず! 見落としがちな一軒家購入のデメリット

魅力の多い一軒家ですが、もちろんデメリットもあります。

まず、居住空間が広い分、独り身の寂しさを感じることがありそうです。また、自身の健康や安全においても、すべて自己責任となります。マンションであれば管理人や大家が近くにいるので、病気やケガなど、いざという時に頼ることもできます。異変にも気づいてもらいやすく、防犯面でも安心です。

一方、一軒家はマンションと違い共有スペースがなく、他人から住人の様子が分かりにくいため、突発的な病気に見舞われたり、犯罪に巻き込まれたりした際に、発見が遅れる可能性もあります。また、マンションであれば管理人が外回りの手入れや修繕の業者手配などもすべて行ってくれますが、それらも自身で行わなければなりません。特に力のいる外回りの手入れは、女性には大きな負担となりそうです。

<デメリット>
・居住空間が広く、独り身の寂しさを感じること
・管理人や大家のような存在がなく、いざという時に頼れる人がいない
・庭、外構などの外回りの手入れ、修繕などの手配を行わなければならない

一人暮らしに最適な一軒家の条件

メリット、デメリットを抑えたところで、続いて、どんな一軒家を選べば満足のいく一人暮らしがかなうのかを考えてみましょう。

まず「立地」ですが、子どもがいると小学校への通いやすさや、近所に公園があるかなど、子育てに適した環境かどうかも考慮しなければなりませんが、自分一人ならばそういった制約が少なく、より広い選択肢の中から土地を探せます。

「価格」については、一般的に郊外の方が土地価格も安価なので、老後を見据えて、自然の多い郊外に広めの土地を購入し、庭付きの平屋を建てることも可能です。万が一手放すことになった場合も、分譲マンションならば街中でないと買い手が見つかりにくいですが、一軒家は郊外でも一定の需要があり、比較的買い手が見つかりやすい傾向にあります。

家の大きさや規模も、部屋数が多くいらないのでコンパクトに収まります。「間取り」は、15畳程度のゆったりとしたLDKに寝室、書斎や趣味の部屋など、必要最小限の部屋をそろえればよいので、延床面積20畳~25畳程度の2LDKで十分。スペースや予算に余裕を持って、こだわりの家づくりを楽しめそうです。

しかし、ここで注意! 「自分の持ち家=城」を築くにあたり、男性も女性も大きな憧れを抱き、それに向かって理想の家を造り上げていこうとします。どんな家で、どのような暮らしをかなえたいのかをしっかり思い描くことは大切ですが、憧れが強くなり過ぎると、判断力を鈍らせてしまいます。地に足をつけて考えないと、イメージ先行の暮らしにくい家になりかねません。「庭が広すぎて手入れが面倒」「郊外だから買い物や通院が大変」など、後々困ったことにならないか、冷静に検討していきましょう。

一人暮らしのマイホーム資金計画

生涯独身という男女が増えている現在、住宅ローンも単身向けの商品が充実しています。もちろん女性も、社会進出が進むにつれ収入や社会的信用も高まっており、男性同様に住宅ローンを組むことは可能です。

一般的に、無理なく完済できる借入金額は年収の5倍まで、収入に占めるローンの割合は25%までと言われています。とはいえ、単身の場合、ローンの返済が難しくなった場合もパートナーに頼れないため、単純に「年収×5倍」といったどんぶり勘定をするのではなく、より丁寧にシミュレーションをして返済計画を立てなければなりません。

そのために有効なのは、生涯のお金の収支を「見える」化する、キャッシュフロー表の作成です。税金や生活費、保険料、ローンの返済など、何にどれくらいお金を使うのか、定年までの収入の変化はどうなるのかなど、経過年数にそってお金の流れを具体的に書き出すことで、リアルな返済イメージを掴むことができます。

また、金利プランも返済総額を大きく左右するので、冷静に見極めを。金利がほぼ底値の現在(2018年6月時点)、20年前後の長期ローンを組むなら完済まで金利が変わらない「全期間固定金利」がおすすめですが、頭金を多く準備でき、10年前後と短期の返済期間で完済できる見込みがある場合や、どんどん繰り上げ返済をしたい場合は、期間を定めて金利を固定する「当初固定金利」の方がメリットが大きいでしょう。

(参考記事1:独身女性の住宅購入。購入するにあたって気を付けることは?
(参考記事2:「40代・非正規雇用・シングル」のライフプランのポイントとは

まとめ

これまで独身者が購入する住宅といえば分譲マンションが一般的でしたが、「一人暮らし」ならではの、自分らしい充実した毎日をかなえたいならば、一軒家がおすすめです。安心して暮らし続けられる終の棲家を実現するためにも、今回紹介したポイントを参考に、おひとりさまの理想の城を築いてくださいね。

関連記事

カンタンな質問でおススメ物件診断

住宅ローンをご検討中の方

おすすめ記事