母子家庭での住宅購入はおすすめ!? メリットがある住まいとは

住まい探しは、「物件の価格」や「エリア」だけでなく、自分の「収入」や、理想とする「間取り」など、さまざまな面を考慮しながら選ぶことになります。母子家庭だと住宅購入が難しいと思っている人もいますが、そんなことはありません。住宅購入はメリットが大きく、母子家庭でも利用できる住宅ローンがあるので前向きに検討してみましょう。ここでは、住宅購入のメリットや役立つ情報をまとめて紹介していきます。

【住まい】どうする? 母子家庭の住まいの選択肢

母子家庭は住まいの選択肢が少ないのではないかと思われがちですが、母子家庭だからといって住まいの選択肢が狭まるわけではありません。賃貸マンションやアパートはもちろん、礼金・手数料・更新料が不要の都営住宅や県営住宅といった公営住宅に住むこともできます。

賃貸物件は「立地」や「間取り」など選択肢が多く、ファミリー層にも人気がありますが、毎月の家賃以外にも「共益費」や「更新料」など何かと負担がかかります。公営住宅なら母子家庭を対象とした割引プランや基準月収額の緩和など優遇措置があり、リーズナブルな価格で住めるという魅力がありますが、全国には100万人を超えるシングルマザーがいるため該当者の数は多く、抽選で選ばれなければ住めないケースも少なくありません。

一方で、住宅を購入すれば、自分や家族にとってベストな住まいを選択できます。また購入後では、集合住宅でもコミュニティが形成され、ご近所付き合いなどのコミュニケーションが活発になれば、騒音トラブルのリスクも比較的少なくなるケースも多いので、小さな子どもがいる家庭でも安心でしょう。

【住宅購入】母子家庭だからといって諦める必要はない!

住宅購入が理想だけれど、母子家庭だと実現は難しいと思っている人も多いようです。しかし、母子家庭だからといって住宅ローンが組めないということはなく、諦める必要はありません。

母子家庭に対して住宅ローンの審査基準が厳しいというイメージを持っている人もいますが、実際にはすべての申込者を平等に審査しているので、家族構成が不利に働く心配はないでしょう。住宅ローンについて知りたいのであれば、銀行などの金融機関で詳しく説明してもらうことができます。

なお、児童扶養手当を受給している方も多いと思いますが、住宅を購入しても手当を打ち切られる心配はありませんので安心して下さい。賃貸物件はいくら賃料を払い続けても自分の資産になりませんが、住宅を購入すれば将来的に子どもへ資産として残すことができます。

同じお金を払うのであれば、いずれ財産になるマイホームへお金をかけたほうが堅実かもしれません。もちろん、賃貸物件ならではのメリットもたくさんあるので、それぞれのメリットやニーズに合わせて検討することが大切です。

(参考記事:母子家庭でも住宅ローンは借りられるの?

【メリット】母子家庭だからこそ住宅購入がおすすめ

母子家庭の人からは敬遠されがちな“住宅購入”ですが、実は賃貸物件にはないメリットがたくさんあります。マイホームを建てるとなると、住宅ローンを返済しながら生活していかなければならず、大変というイメージを持つ人がほとんどです。

しかし、賃貸マンションやアパートの賃料に比べると月々のローン返済のほうが負担の少ないケースが多いといわれています。支払額はローン期間によって決めることができるので、無理なく返済することができます。

また、ローン完済後は家賃がかからないので、老後に家賃の支払いで苦しむ心配がありません。年金暮らしになったときにも無理のない生活が続けられることも大きなメリットです。

さらに、賃貸物件とは違って、将来子どもに資産として残してあげることができます。子どもの成長や将来を考えたときに、母子家庭だからこそ住宅購入がおすすめであることが理解できるはずです。

【安心】保険は母子家庭の強い味方!

住宅ローン専用の生命保険があることをご存知でしょうか。「団体信用生命保険」は、債務者が高度障害状態になった場合や死亡したときに住宅ローン残額を保険金として充当して清算してくれるシステムです。

また、大きなケガや病気によって働けなくなったときにサポートしてくれる保険もあります。住宅ローンを組むにあたって、多くの金融機関では保険への加入を義務づけています。保険に加入しておくことで、万が一のときにも子どもたちが生活できる住まいを確保できることが大きなメリットです。

母子家庭だと自身に何かあったときに不安だと思っている人も多いことでしょう。しかし、マイホームがあれば、子どもたちをリスクから守ることができるというわけです。

ただし、生命保険の一種である以上、加入するためには告知義務があります。健康状態によっては加入が難しいこともあるので、事前に告知内容を確認しておくと良いでしょう。また、民間の生命保険なら持病があっても加入しやすいプランもあるので、比較検討してみるのもおすすめです。

(参考記事:【フラット35】の機構団体信用生命保険特約が2017年10月よりリニューアル

夢のマイホームを手に入れよう!

母子家庭だからという理由で夢のマイホームを諦めようとしている人は、その前に住宅購入のメリットや便利な保険の活用についてリサーチしてみましょう。何も母子家庭だからといってマイホームを諦めなければいけないなんてことはありません。

ローン完済後は家賃を支払うことなく生活できるのはもちろん、子どもに資産として残してあげることもできます。住宅ローンや住宅ローン専用の生命保険は、基準をクリアしてさえすれば母子家庭の方でも利用することが可能です。病気やケガなどで働けなくなったときにも強い味方になってくれるシステムがあるので、しっかり調べて活用しましょう。自分だけでなく子どもにもメリットが大きいマイホームだからこそ、住まいの選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

(最終更新日:2020.10.11)
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