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ドラえもんと言えば、国民的人気アニメの日本中から愛されているキャラクターで、もはや説明不要ですよね。そんなドラえもんやのび太くんがにぎやかに暮らす家は、実はあまり知られていないと思いますが、借家だそうです。そこで今回は、“ドラえもんが住む野比家が実際にマイホームを購入する場合の資金計画”について、考えてみました。

野比家は練馬区に住んでいる?

みなさんご存じだとは思いますが、はじめにドラえもんと野比家の家族構成などを確認しておきましょう。ドラえもんは、会社員の野比のび助さんと専業主婦の玉子さん夫婦と長男ののび太くんの暮らす家に居候しています。ドラえもんは未来からタイムマシンでやってきたネコ型ロボットで、タイムマシンの出入り口はのび太の部屋の勉強机の引出しなんですよね。

さて、このドラえもんと野比家の暮らす家、練馬区にあるらしいです。コミック24巻「虹谷ユメ子さん」には、のび太くん(このお話上の宛名は「のび子」ですが)「東京都練馬区月見台・・・」と住所の書かれたハガキを受取る場面があります。「月見台」は架空の地名のようですが、そのハガキには郵便番号が「176」と書かれていることから、「練馬区桜台」付近がドラえもんと野比家の暮らす町と仮定してみます。

ドラえもんが住む家は、木造2階建て

さて、この練馬区にあるドラえもんが住む家、ARUHIマガジン編集部の調べによると、「木造2階建てで4LDKもしくは5DK、延床面積80平米、敷地面積は130平米程度」との調査結果に(ただし、声優さんが変わった時期から、原作により忠実になって延床面積が以前のアニメに比べ小さくなっているという説もあるそうですが)。練馬区桜台の一戸建て(4LDK程度)の貸家の家賃を検索してみると、大体月額15万円程度のようです。

では、一家のお父さんのび助さんが一念発起して、同じ町内にマイホーム購入を考えたとすると、どんな購入プランになるでしょうか。

現在の練馬区桜台の路線価は1平米あたり40万円程度(※)。敷地面積が130平米とすると、40万円×130平米=5,200万円です。土地だけでも会社員がローンを組むにはハードルが高そうですね。木造2階建て住宅の建築費を2,000万円と仮定すると、土地購入費プラス建築費で7,200万円。さらに諸経費を5%としてプラスすると7,560万円。サラリーマンであるのび助さんはマイホームを購入できるでしょうか?

参照サイト:財産評価基準書路線価図・評価倍率表:国税庁(2018年5月時点)

毎月返済額から借入額を試算すると

野比家の家計の具体的なところはわかりませんが、家賃が毎月15万円とすると、修理代や固定資産税などの余裕をみて毎月返済額を13万円と仮定し35年返済の住宅ローンの借入可能額を試算してみると、下記表1のようになりました。

のび助さんは原作では36歳なので、36歳からローン返済が始まると、完済は71歳。本当は定年くらいまでにローン返済を終えたいところですが、返済期間が短いと借入可能額が小さくなるので、最長期間で試算し、借入後に繰り上げ返済などを行って、定年までの返済を目指すと想定します。

【表1:毎月返済額から試算した借入可能額(返済期間35年 元利均等返済)】

  変動金利住宅ローン(団信込み) 【フラット35】(団信込み)
毎月返済額 13万円
金利 0.8% 1.4%
借入可能額 4,760万円 4,314万円

※住宅金融支援機構:【フラット35】ローンシミュレーションにて試算

全期間固定金利の住宅ローン【フラット35】の場合の借入可能額は4,314万円、金利上昇のリスクを取って変動金利型の住宅ローンを選ぶと借入可能額は4,760万円。住宅購入の必要資金7,560万円には3,000万円前後が不足します。住宅購入の頭金として3,000万円も準備できているとは考えにくく、同じ町内に、同じくらいの広さの家を持つのは難しそうです。

住宅購入プランを変更。収入を増やす対策が必要に

敷地面積を100平米に減らし、住宅の建築費を1,500万円にすると、諸経費込みで住宅購入の必要資金は、5,775万円になります。1,000万円程度の自己資金が準備できていれば、変動金利でローンを組んで、なんとか住宅購入ができるかもしれません。変動金利型の住宅ローンだと金利上昇の可能性はありますし、定年前にローン完済できるように繰り上げ返済も考えた方がよいでしょうから、収入を増やし、支出を減らす対策が必要になりそうです。のび太くんのお世話はドラえもんにまかせて、専業主婦の玉子さんも就職して収入を得るのもよいかもしれません。

なお、住宅購入後、のび助さんに万一のことがあった場合には、団体信用生命保険に加入しているので、ローンの残債は保険金で完済され、玉子さんやのび太さんがローン返済に追われることはありません。

東京23区内で土地付きの一戸建てを購入するのび助さんの住宅購入計画は、なかなか厳しそうですが、実現できないというわけではなさそうです。新居を購入した結果、「押し入れに寝ないドラえもん」とか、「通勤する玉子さん」とか、「留守番中に家事をこなすのび太くん」とか、変化した「ドラえもんの世界」も見てみたい気がします。

※「ドラえもん」は株式会社小学館集英社プロダクションの登録商標です。

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この記事の筆者
大林香世 ファイナンシャル・プランナー

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会CFP(R)認定者

ライフプランから見て無理のない住宅購入計画やローンプラン、保険や相続、資産運用などの相談支援業務を行っている。各種セミナー講師、新聞・Webサイト等へのコラム執筆でも活動中。

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