複数の銀行に住宅ローンの審査を申し込んでも大丈夫?

一括審査のメリットとデメリットは?

銀行ローンも【フラット35】でも、仮審査や本審査を申し込む際、複数の金融機関に同時に審査に出すことが可能とわかりました。
では、複数の金融機関の仮審査が一度にできる「一括審査」を利用したほうがよいのでしょうか。これまでに述べたことも含めて通常の仮審査と一括審査のメリットとデメリットについて、整理しておきましょう。

<通常の仮審査と一括審査(仮審査)のメリットとデメリット>

メリット デメリット
仮審査
  • ・売買契約締結前に金融機関から融資可能かどうか目安がつく。
  • ・希望の借入額と返済期間で融資可能かどうかがわかる。
  • ・仮審査に通っていると、同じ物件に複数の人から申し込みがあった場合、優先権を得られる可能性がある。
  • ・1金融機関ごとに申し込みが必要なため書類の準備が煩雑。
  • ・仮審査に通っても、必ずしも本審査に通るわけではない。
一括審査
  • ・ネット銀行など金利が低い住宅ローンから銀行までを1回の申し込みで複数比較が可能。
  • ・ネットや不動産会社経由で申し込みができる。
  • ・一度に複数の金融機関に申し込みをしても不利にならない。
  • ・仮審査が通っても180日以内に本審査の申し込みをしなければ自動的にキャンセルされる。
  • ・一括審査に登録している一部の銀行しか申し込みが出来ない。
  • ・ネット銀行等審査基準が厳しいとされている金融機関も多い。
  • ・すべての金融機関がNGだと、条件を変えて再申し込みしても、審査に落ちた履歴が残ってしまう。
  • ・一括審査に通っても必ず本審査に通るとは限らない。

一括審査はそもそも複数の金融機関と条件を比べることを了承している金融機関が登録しているため、個人信用情報照会に登録されても審査上不利になることはありません。しかし、すべての金融機関の審査に落ちた時のダメージは大きくなります。

仮審査は1つの金融機関ごとに申し込みが必要で手間はかかります。また、たくさんの金融機関に申し込むと個人信用情報機関に登録され、審査上マイナスになる可能性もあります。一度に仮審査に出すのは3金融機関程度、または一つずつ条件を比べながら審査に出していく方法が考えられます。新規借り入れで不動産会社の提携ローン等であれば、一度に複数申し込みも問題ないでしょう。

これに対し、本審査は金銭消費貸借契約書を結ばない限りローンは実行されないものの、その金融機関で審査をした履歴は必ず残ります。個人信用情報機関に審査を申し込んだことは必ず登録され、すべての金融機関が情報を共有するため、今後のローン審査が不利になることもあります。
本審査に通っても契約しない場合は理由を添えて必ず辞退の申し出をしましょう。安易な複数審査で本当に借り入れを希望する金融機関の審査に通らないということがないように、自分の信用を守りましょう。

借り換え時でも複数審査はOK?

新規借り入れでは、不動産会社が仮審査の手続きを代行してくれる場合も多いのですが、「借り換え」の場合は自分で金融機関を選ばなくてはなりません。

住宅ローンに強いファイナンシャル・プランナーや借り換え専門の会社に相談をする方法も考えられますが、複数申し込みを行えば自分で条件を比較することもできます。
今では金融機関のホームページからインターネットで仮審査の申し込みができるケースも多いですし、WEBの一括審査で借り換えの審査を一気に行うこともできます。

WEBでの審査は入力項目が多く、慣れない言葉も多いため初めは少しむずかしく感じるかもしれません。
しかし、長期間には数百万円のメリットも出る可能性がある借り換えです。自分が知っている狭い範囲の金融機関からだけでなく、ネットを上手に利用して複数申し込みを行い、当初の諸費用を支払っても最もメリットがでる金融機関をしっかり選びましょう。

最新金利での住宅ローンシミュレーション【無料】はこちら>>

(最終更新日:2021.10.13)
~こんな記事も読まれています~

この記事が気に入ったらシェア