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JALでは、整備士や運航乗務員、客室乗務員の仕事内容やJALの歴史に触れ、本物の飛行機を間近で見られるツアー「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」を開催しています。飛行機が安全に空を飛ぶために欠かすことのできない、整備の仕事を間近で見ることができるとあって、半年前から予約を受け付けているものの、あっという間に満員となってしまうのだとか。空の安全を支える空港の裏側に潜入しました。

羽田空港や航空機について学べる航空教室

工場見学は、「航空教室」から始まり、展示エリアでの自由行動やお土産を購入する時間を挟み、格納庫を見学する流れです。まずは「航空教室」が始まりました。映像や画像を用いながら、飛行場で働く人々の仕事の紹介や羽田空港の滑走路について、飛行機が飛ぶしくみ、飛行機が完成するまでのプロセスなどを、分かりやすく説明してもらえます。羽田空港は日本にある97の民間飛行場の中で最も広く、滑走路も4本と最多。1日約1,200回、2~3分間隔で飛行機が発着しているそうです。風向きに応じ、近隣への騒音を考えながら滑走路を使い分けている話など、知っていればちょっと自慢できそうな話が次々に繰り出されました。他にも、「燃料はどこに積むのか」「どのくらいの高度を飛ぶのか」「国際線の座席数が国内線よりも少ないのはなぜか」といった興味を引く話が満載で、あっという間の30分でした。

無料で配布されるパンフレットや映像、スライド画像を見ながら、飛行機に関する様々なことを教えて貰える。

展示エリアから学ぶ、JALの歴史

続いて、展示エリアへ移動。20分程度の間、自由に鑑賞することができます。まず目に入るのが、歴代航空機を50分の1サイズにしたモデルプレーン。現行のジャンボ機「ボーイング777」より大型の「ボーイング747-100」や、JALが誕生してすぐの頃に活躍したプロペラ機「ダグラス DC-3」といった懐かしい航空機、最新の中型機「ボーイング787」など、好きな人は見ているだけで飽きない空間です。

「ボーイング787」の特徴は、エンジンがギザギザになっていること。騒音を抑え、近隣に配慮している。

アーカイブズエリアでは、様々な歴史的資料を見ることができます。中でも目を引くのが、客室乗務員の制服が年代順に展示されているコーナー。1970~77年に着用されていた5代目の制服は、初めてミニスカートを採用したことで話題に。77~87年の6代目モデルは、人気ドラマで主人公が着用していたことで有名になったそうです。現在の制服は丸山敬太 氏がデザイン。10代目にあたり、2013年から着用されています。

TDA(東亜国内航空)時代の初代・2代目の制服は鮮やかなイエローやオレンジでひときわ目を惹く。JALの4~6代目の制服は、森英恵氏のデザインだ。

パイロットや客室乗務員など、人気の様々な仕事を体験

展示エリアには、見学をするだけでなく様々な体験をできるコーナーも用意されています。「仕事紹介エリア」では、パイロットの気分になってコックピットの中に入り、操縦席に座ることができます。

機長が座るのは、左側。右側には副操縦士が座る。コックピットの計器を見るだけでなく、操縦レバーを実際に動かすこともできる。

お馴染み、客室乗務員の仕事は多岐にわたりますが、ここでは実際に使用されていた客室乗務員用のシートに座ったり、世界各国の客室乗務員のアナウンスを聴いたり、機内食の厨房設備(ギャレー)をチェックしたりすることができます。

客室乗務員用のシートではリュックサックのように、肩にベルトをかけた後、腹部のシートベルトを締める。

グランドハンドリングスタッフの代表的な仕事は、視界の狭いコックピットにいるパイロットに代わり、地上に障害物がないか、別の飛行機と接触しないかなどを確認して安全に誘導する「マーシャリング」。安全かつ正確に停止位置まで誘導する仕事を、バーチャルで体験することができます。

グランドハンドリングスタッフは「パドル」という道具を手に持ち、飛行機を正確に誘導する。

制服を着用したり、ビジネスクラスの座席に座ったり、お土産も購入可能!

人気の「制服体験エリア」では、パイロットや客室乗務員の制服を着用することができます。カメラを持参すれば、機体パネルの前で撮影をすることができ、記念になります。

撮影希望者が多い場合はお子様が優先されるが、大人も体験が可能だ。

「サービス紹介エリア」には、国際線と国内線の座席が展示されています。ファーストクラスなどの座席を見ることができる他、ビジネスクラスのシートに座ることもできます。リクライニングシートを実際に倒して体感することができますが、このシートは1代前のもの。最新のモデルはフルフラットなので、更に快適な空の旅を楽しめるそうです。

左/実際に座ったりできるビジネスクラスの座席、右/なかなかお目にかかれない、国内線のファーストクラスの座席を見る貴重な機会だ。

展示エリアの奥には売店があり、JALオリジナルグッズを購入できます。ここでしか手に入らないオリジナルグッズもあり、見学の記念にぴったりです。 
お土産の購入も含めて展示エリアを満喫したいと思うと、「時間が足りない」と感じる方も多いと思います。航空教室が始まる30分前から入館できますので、ゆっくりと見学したい方は早めに入り、航空教室が始まるまでの時間を有効に使いましょう。

格納庫に移動してしまうと、売店に戻ることができない。買い物をしたい人は早めに購入したい。

少人数のグループに分かれて、飛行機を間近で見学できる格納庫見学へ

ここからはいよいよ、格納庫へ移動します。階下の格納庫フロアを見下ろすことになりますが、圧倒的な広さに驚かされます。整備にはいくつかの種類があり、運航の合間に行う整備から、6~7年に1回行われる定期検査まで様々。1か月もの時間をかけることもあり、座席など内装を全て外し、隅々まで点検を行うそうです。

機体が大きいため、家を建てる時のように足場を組んで作業をする。写真は、機体の塗り替えを行うところ。作業中は飛散防止のため、白い幕をおろす。

ヘルメットを着用し、実際に整備をしているフロアに降りることもできます。整備中の航空機を間近に見学することができるまたとないチャンスです! 取材時は比較的過ごしやすい陽気でしたが、格納庫内はエアコンがないため、夏は暑く、冬は寒いそう。24時間体制で作業する方々は大変です。

左/2つの格納庫があり、両方で東京ドーム約3個分で、柱がない大空間だが、建物は十分な強度を保っている。右/そのため、整備員は自転車で移動するそう。

1960年に就航した日本初のジェット旅客機、ダグラスDC-8-32「富士号」の機首も保存されていました。豪華なラウンジやコックピットの様子も、パネルで知ることができます。

数年前、SKY MUSEUMで展示をするために移送時には、ニュースでも話題になった。

格納庫の扉の先には、長さ3,000メートル、幅60メートルのA滑走路が広がっています。案内スタッフの方が、離発着のタイミングごとに機体の特徴を教えて下さり、疑問をぶつければその場で回答してくれるので、空を眺めているだけで飽きません。

タイミングが良ければ、格納庫内で整備中の飛行機を間近で眺めることもできる。滑走路サイドでは、躍動感溢れる飛行機の離発着を間近で眺めることができ、ずっと見ていても飽きない。

社会貢献活動「空育」の一環として無料で行われている工場見学

24歳~定年までキャビンアテンダントとして勤めた後、SKY MUSEUMの案内役として活躍中の宗村清一さん。

航空教室の聴講に、展示エリア~格納庫見学と、盛りだくさんの内容を楽しめる「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」。案内していただいた宗村清一さんに、お話を伺いました。

――なぜ、これだけ見どころ満載のツアーを無料で実施しているのでしょうか?

宗村さん:飛行機がいかに楽しい乗り物なのか知って欲しいからです。実際に、見学した99%の方から「空港で働く人の仕事内容を知り、体験できて良かった」「飛行機の迫力に感動した」などお褒めの言葉をいただいていますし、東京の観光スポットランキングで1位を獲得するなど口コミでも支持を集めています。日本だけでなくアジア各国のお客様も多数来場くださるほどの人気で、半年先まで予約が埋まっている状態です。

――普段、お客様をご案内する中で、どのようなことを感じていますか?

宗村さん:整備工場に足を踏み入れた途端、圧倒的な広さを目にして「わぁっ!」と歓声が上がり、いつも嬉しくなります。旅行が好きな方、飛行機が好きな方、カメラが好きな方を中心として、これまでたくさんのお客様にJALの取り組みを知り、興味をもっていただきました。リピーターも多く、参加者にお配りしているストラップを全10色、コンプリートしている方もいらっしゃるほどです。これからもたくさんの方にご来場いただき、安全で快適な空の旅を支える取り組みを体感していただきたいですね。

JAL工場見学~SKY MUSEUMに参加するには?

見どころ満載、充実した内容の「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」は、年末年始や施設点検日などを除く毎日、10:00~11:40、11:30~13:10、13:00~14:40、14:30~16:10、16:00~17:40の1日5回開催しています。小学生以上なら無料で参加が可能。JALのホームページ(http://www.jal.co.jp/kengaku/tour/)で、見学日の6ヶ月前から申し込みが可能です。

また、JALパックでは、一部のツアーにご参加いただくお客さま向けに「JAL工場見学~SKY MUSEUM~」のオプショナルツアーをご用意しております。当オプショナルツアーはツアーにお申込みのお客さまのみご予約可能なため、一般のホームページよりご予約いただく空き状況とは異なります。ホームページで満席だった場合でも、予約可能なこともあります。

世界中から注目が集まる人気のツアーに参加して、空の安全を支える舞台裏を覗いてみてはいかがでしょうか?

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この記事の筆者
斎藤若菜 住宅ライター

ラジオパーソナリティを経てフリーライターに。住宅・インテリア・不動産分野を中心として、介護・グルメ・トラベルなどのジャンルでも執筆。リフォームや注文住宅関連の住宅情報誌をはじめ、雑誌、書籍、新聞、インターネットなどのさまざまな媒体で取材・執筆を手掛けている。ARUHIマガジンでは、「住宅購入者ストーリー」などを担当中。

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