諸費用の支払いは、手持金? 諸費用もローン? 中古住宅購入者に聞いた支払方法

住宅購入を考える際に、住宅価格の他に必要となるのは「諸費用」です。中古物件を購入する際には、新築物件より諸費用が多くなるのが一般的であるため、諸費用についてあらかじめ知っておかなくてはいけません。では、実際に中古物件を購入する際、諸費用はどのくらいかかるのでしょうか。そこで、中古物件を購入した経験のある人に、諸費用をいくら支払ったのかについてアンケートを行いました。

【質問】
中古の住宅購入をされた方に伺います。諸費用はいくら支払ましたか?

【回答数】
第1位:手持金からは支払わず、諸費用分もローンを組んだ(32)
第2位:100万円以下(22)
第3位:300万円以下(15)
第4位:500万円以下(9)

第5位:50万円以下(8)
第6位
:700万円以下(4)
第7位:1,000万円以下(3)
その他(7)

現金だけじゃない!諸費用だってローンが組める!

アンケートの結果、手持金からは支払わずに、諸費用分もローンを組んだという回答が多い結果となりました。

【手持金からは支払わず、諸費用分もローンを組んだ】
・諸費用は意外と費用がかさむので諸費用もローンを組んだほうがいいと考えました。(40代/女性/個人事業主)
・あまり貯金がなかったので、手持ち分からは入れませんでした。万が一に備えて手元に持っています。(30代/男性/正社員)
・手持ち金がないので、諸費用を含めてのローンを組みました。ローンはありがたいです。(50代/男性/公務員)
・550万円の中古住宅をリフォーム代込みで購入しました。リフォームを諸費用に入れると200万円を上乗せして750万円の借入金。(50代/女性/個人事業主)
・頭金に使用できる貯金が無く、また物件価格がそれほど高くなかったため、諸費用全額分のローンで組んだ。(20代/男性/派遣社員)
・一般的でしょうが、この方法が最も効率なローン支払い方法だと思います。(50代/男性/公務員)

手持ちの現金がなかった場合には、ローンを上手に利用して諸費用を捻出した人が多いようです。諸費用は思いのほか多くかかりますが、諸費用のローンを利用して、中古物件が購入した人が多いことが分かる結果となりました。気に入った物件があった際には、ローンを組むことで貯金を気にすることなく購入を決断できるのかもしれません。

意外にかかる!中古住宅の諸費用

二番目以降に多い回答には、「100万円以下」、「300万円以下」、「500万円以下」と続き、「50万円以下」、「1,000万円以上」の順でした。

【100万円以下】
・事務手数料やなんだかんだで、結構支払うことになってしまった。(30代/女性/専業主婦)
・中古のマンションですが、諸経費が思ったよりかかりましたね。痛い出費になりました。(30代/男性/正社員)
・登記関係以外にもちょっとした費用がけっこうかかった記憶がある。(50代/男性/正社員)
・住宅ローンの審査の際に、「条件付き融資OK」として初期費用を自己負担で入金することとされていたため。(30代/男性/正社員)
・手数料、その他もろもろで大体100万程度かかったと記憶しています。(40代/女性/専業主婦)

【300万円以下】
・仲介手数料や書類関係の費用で、総額で200万円くらいかかりました。(30代/女性/専業主婦)
・登録免許税などの各種税金や火災保険料、融資手数料や司法書士への報酬などです。(40代/男性/正社員)
・購入した中古住宅の価格のだいたい10%くらいだった。相場通りだったのでこんなものかと思う。(30代/女性/専業主婦)
・仲介手数料、印紙税、登録免許税、司法書士への手数料が諸費用の内訳で、合計で150万円くらい支払った。(40代/女性/正社員)
・築10年、3,000万円の物件を購入して、不動産の登記などに関する費用や固定資産税等精算金、不動産取得税がかかったため(30代/男性/正社員)

【500万円以下】
・内装をリフォームして、玄関まわりと駐車場の整備などをしたから。(60代/女性/専業主婦)
・物件を購入してから、内装のリフォームもしたのと予算が500万円以内で抑えるつもりだったからです。(30代/女性/専業主婦)
・ある程度、住宅を購入する上で諸費用を蓄えていました。理由は良い所に住みたかったからです。(20代/男性/正社員)
・色々な部分で手直しをしないととても使えないような状態だったので、このくらいはかかってしまったのだと思う(40代/男性/パート・アルバイト)

【50万円以下】
・地元の不動産会社への手数料や住宅ローンを組むための手数料、行政書士に対する登記等の手数料を合算すると、約50万程度の金額になっていたと記憶しています。(40代/男性/正社員)

【700万円以下】
・名義変更手数料等の司法書士への支払い、リフォーム業者への工事料金の支払いです。(60代/男性/経営者)

【1000万円以下】
・一等地だったのでそれなりには値段が高かったと思うから、あと築年数が浅かったのもあると思う。(40代/男性/経営者)

住宅を購入する際に必要な手続きや、手数料に対して支払った金額がこのくらいであったという声が多く、住宅購入のためにどうしても必要になる資金として諸費用を支払った人が多いようです。さらに、リフォームにかかった金額を諸費用として支払ったという声もあり、中古住宅を購入する際には、どの程度のリフォームが必要な物件であるかによって必要となる金額が変わると読み取れます。中古物件を選ぶ際にはリフォームについてもきちんと考えて物件探しをすることが大切になりそうです。

中古の住宅購入は諸費用を考えて計画的に購入しよう!

中古で住宅を購入する際の初期費用は、ローンを組んだという人がもっとも多く、次いで、100万円以下、300万円以下、500万円以下と続きました。諸費用には住宅を購入する際にかかる手続きのための費用や、手数料にかかったという意見が多数で、住宅の価格とは別に、必要となる諸費用についてきちんと考えておく必要があるでしょう。さらにリフォーム代が諸費用としてかかったという声もあり、どの程度のリフォームが必要であるかについても考えておくことが必要になるでしょう。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年8月10日~24日
■有効回答数:100サンプル

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(最終更新日:2019.10.05)
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