【駒沢大学に住む】東急田園都市線 駒沢大学駅~単身者からファミリーまで暮らしやすい成熟した街

東急田園都市線で、渋谷駅まで3駅のアクセス環境が人気の駒沢大学駅。『駒澤大学』をはじめとするキャンパスが点在し、『駒沢オリンピック公園』など自然を感じることができるスポットも豊富。駅前にはマンションが建ち並び、その周囲には成熟した住宅街が広がっている構図で、利便性と落ち着いた住環境を高いレベルで両立できます。そのため、学生から子育て世代、年配の方まで幅広い層に人気で、芸能関係者も多く住んでいるのだとか。そんな駒沢大学駅近くの賃貸マンションで一人暮らし中のSさんの声を交えながら、「将来性」「交通の利便性」「教育・文化環境」「住環境」「コストパフォーマンス」という5つの基準をもとに、街の特徴を紹介します。

駒沢大学ってどんな街?

駒沢オリンピック公園が庭代わり? 都心に至近なのにゆったりと暮らせるエリア

『駒澤大学』をはじめとするキャンパスが点在する文教エリアのため、駅前を中心に多くの学生で賑わっています。渋谷や自由が丘、二子玉川といった商業エリアが5キロ圏内という恵まれた立地でありながら、駅から少し歩けば広大な『駒沢オリンピック公園』があり、自然に触れ合うこともできる贅沢な環境です。

駅前に建つ新築マンションも人気がありますが、閑静な高級住宅街が広がる深沢エリアや、低層住宅が建ち並ぶ東が丘エリアなど、駅から少し離れた閑静なエリアも人気。ドッグランを利用したり、近隣のカフェでお茶をしたり、愛犬との暮らしを楽しむ地元の方々もよく見かけます。

[街の声]

大学名が駅名なので学生が多いイメージですが、実際に駒沢に暮らしているのは小さい子供を持つ家族や年齢層が割と高めな人が多いです。そのため、休日は駅~公園周辺は家族連れであふれ、週末のご飯屋さんでは30代~60代の人がお酒を飲んでいる風景をよく見ます。小さい駅の割に各科の病院、スーパー、レンタルDVDショップ、100円ショップ、ユニクロまでそろってますし、近くに医療センターがあるのも安心です。(駒沢大学在住・Sさん)

駅前には、多くの飲食店や、スーパー、レンタルDVDショップ等が集まっており、とても便利だ。

【将来性】マンションでも戸建てでも、景観に恵まれた物件を手に入れやすい環境

駒沢大学駅東口は、駅前が商業地域、駅から近いエリアが第一種住居地域で、その外側を第一種低層住居専用地域が囲む配置。戸建て住宅はもちろん、駅近のマンションを選んでも眺望が開けている物件が多いでしょう。用途地域が変更になる可能性は低く、駅からある程度距離がある物件を選べば広い空を感じながら過ごせます。

[街の声]

駒沢大学駅に近い、国道246号沿いの賃貸マンションで暮らしていますが、とても静かで外の音は気になりません。警備員さんが24時間警備しているマンションが多く、安心して暮らせますよ。(駒沢大学在住・Sさん)

駅近のマンションからの眺望。どの物件を選んでも比較的眺望は開けてる

【交通の利便性】渋谷駅まで3駅7分! アクティブ派にとって絶好の好立地

駒沢大学駅は東急田園都市線で渋谷から3駅。再開発で便利になった二子玉川駅にも3駅という立地です。東京メトロ半蔵門線の乗り入れにより、表参道や永田町、神保町、大手町といったビジネス街やオシャレな買い物に便利なエリアに乗り換えなしでアクセスできます。終電に乗り遅れても、渋谷駅から深夜バスで10分少々ですから、平日の通勤も休日のショッピングも思いのまま楽しめそうです。

[街の声]

東急田園都市線で渋谷や表参道へ遊びに行くことが多いため、とても動きやすい立地ですね。都内の友人と遊んだ後すぐに帰れる距離感がお気に入りです。(駒沢大学在住・Sさん)駒沢大学在住・Sさん)

【教育・文化環境】教育施設が多く子育て世代が多く暮らす街。待機児童の多さが課題

駅名の由来となった『駒澤大学』は駒沢大学駅から徒歩10分程度。近代的な白い校舎が印象的です。目白通り沿いには『東京医療保健大学国立病院機構キャンパス』もあり、文教エリアと呼ぶにふさわしい環境です。

小さなお子様を育てるにも、評判の良い学校が多いので安心でしょう。例えば、明治時代に開校した歴史ある『駒沢小学校』は、2008年に校舎を改修。きれいな建物で学べます。同校を含むICTを活用した授業推進校や「世田谷9年教育」研究開発校もあり、教育環境は優れています。

ただし、東京都福祉保健局の発表によると、世田谷区は2017年のデータで東京都の待機児童数ワースト1位。保育施設の整備が急ピッチで進められ、徐々に改善しつつありますが、依然として状況は厳しく、保育園を利用したい方は早めの行動を心掛けましょう。

【住環境】駅前の商店街やスーパーを使い分けできる、恵まれた買い物環境

玉川通りと自由通りの交差点一帯は『駒沢大学駅前商店街』と呼ばれ、個人商店やチェーン店など80店以上が集まっています。スーパーは、駒沢大学駅近くの自由通り沿いに『マルエツ真中店』が、桜新町駅方面に行けば『西友駒沢店』、三軒茶屋方面には『オオゼキ野沢店』、環七通り沿いには大型店舗の『サミットストア野沢龍雲寺店』もあり、用途に応じて使い分けができそうです。

[街の声]

外食も楽しみますが、基本は自炊派。スーパーは家に近く、広くてワンフロアで完結している『マルエツ』によく行きます。隣の100円ショップとセットで行くことも多いですね。ローストビーフを作る時は、地元で人気の『立花屋精肉店』へ。肉の質がいいです。その隣には魚屋もありますよ。(駒沢大学在住・Sさん)

左/八百屋「遠慶」新鮮で価格も安い。その奥には「大野商店」という鮮魚店もある 右/駅前にある「マルエツ」は深夜1時まで営業しているため仕事が遅くなっても買い物ができるため、とても便利

世田谷区と目黒区にまたがる『駒沢オリンピック公園』は駒沢大学の顔

駒沢大学駅から徒歩10分もかからず、1964年の東京オリンピックで様々な競技の会場となった『駒沢オリンピック公園』へ行ける環境も大きな魅力。園内を一周できるサイクリングロードやジョギングコース、ドッグラン、遊具がある広場、ジャブジャブ池など大人も子どもも楽しめる環境です。桜やケヤキなど、四季折々の表情も楽しめます。

他にも、雑木林の散策路で水遊びができる『駒沢緑泉公園』など大小さまざまな公園があり、子育て世代にやさしいエリアと言えるでしょう。

[街の声]

『駒沢オリンピック公園』では、ジョギングコースを歩いたり、チリリン広場でサイクリングを楽しむファミリーを眺めたり、最近は忙しくて行けていないのですが、公園内のジムでマシンを利用することも。2時間450円でお手軽ですよ。(駒沢大学在住・Sさん)

公園の外周は、全長約2.1kmのジョギングコースとなっている。公園の新緑や鳥のさえずりを感じながら、毎日多くの地元の方々がランニングに励んでいる。

総合病院からクリニックまで揃う医療機関

総合病院は、駒沢公園横の『東京医療センター』や、駒沢大学駅西口からほど近い『駒沢病院』をはじめ、内科や整形外科、皮膚科などのクリニックや歯科医院など、個人病院も充実しています。

[街の声]

駅の近くに複数の個人病院があるため、待たずに診察してもらえます。『駒沢レディースクリニック』の先生がとても親切で助かっています。一時期は癌検診もこちらで受けていました。皮膚科は駒沢大学駅からエレベーターで直結の『駒沢皮膚科クリニック』が便利。診察の回転がはやく、忙しい時にも助かります。ヘルペスができた時もすぐに治りました。歯医者はインターネットの口コミで見つけた『駒沢パークサイド歯科口腔外科』へ。親知らずを抜いてもらったり、歯のクリーニングをしてもらったりしています。(駒沢大学在住・Sさん)

先生がとても親切な「こまざわレディースクリニック」

気軽に入れる飲食店が多数。毎日通っても飽きない外食スポット

駒澤大学をはじめとするキャンパスが点在する学生街とあって学生向けの安価でボリュームがある定食屋やラーメン店、チェーンの飲食店も豊富。手頃なランチも、長居できる居酒屋も多く、飲食店選びには事欠きません。戦前から続くそば屋や老舗洋食店など、昔からある地域に根付いた店も人気です。246号線沿いは、焼き肉激戦区としても知られています。

[街の声]

私の行きつけは、マニアックな鉄板焼き屋『陳屯酒』。お好み焼きやもちもちした餃子が美味しく、日替わりでメニューが変わることもポイント。すっかり常連です。休日や休前日に友人と行くことが多いですが、たまに1人でも行きますよ。駅近くの焼鳥屋『酉の市』はレバーがとても美味しく、平日でも満席! 駒沢公園近くにある『焼肉芝浦』の焼肉や、まと『鰻 駒沢宮川』の鰻重も時々食べますね。(駒沢大学在住・Sさん)

上段左/鰻 駒沢宮川の外観 上段右/焼肉芝浦の外観 下段/陳屯酒の外観と九条ネギのお好み焼、イカ炒め

【コストパフォーマンス】地価は上昇を続けているものの、周辺エリアと比べてお買い得!?

駒沢大学の土地価格は、63万2,700円/平米(坪単価209万1,570円/坪)。3年前の57万5,700円/平米(190万3,140円/坪)と比べて地価は上昇を続けています。

駒沢オリンピック公園は、幻となった1940年の東京五輪でメイン会場の予定地だった場所。1964年の東京五輪では第2会場として使用され、2020年のオリンピックに向けて再び脚光を浴びています。新築分譲マンションの供給が続くことも予想され、地価の高騰は今後もしばらく続きそうです。

ただし、隣の三軒茶屋駅の土地価格は、90万7,222円/平米(坪単価299万9,081円/坪)。急行停車駅であることを差し引いても大幅に安くお得感があり、反対隣の桜新町は67万6,181円/平米(坪単価223万5,311円/坪)と比較しても若干安いことを考えると“コストパフォーマンスがいい街”と言えそうです。

【「駒澤大学」近辺の土地価格、坪単価比較】

  土地価格 坪単価
駒澤大学 63万2,700円/平米 209万1,570円/坪
三軒茶屋 90万7,222円/平米 299万9,081円/坪
桜新町 67万6,181円/平米 223万5,311円/坪
学芸大学 79万7,200円/平米 263万5,371円/坪
世田谷駅 55万7,666円/平米 184万3,526円/坪

※参照サイト:「土地価格相場が分かる土地代データ」2018年1月時点参照。価格データは2017年[平成29年]のもの。

一度住んだら離れられない? 便利で楽しみが多いお気に入りの街

最後にSさんに駒沢大学在住になった経緯と今後のお住まいについて聞いてみました。

引っ越した当時は日本橋勤務で、通勤30分圏内のマンションを探していました。交通アクセスの良さと駅前に様々な施設が集まっていることが魅力で駒沢大学を選びましたが、住んでみると学生が多い街で美味しい飲食店が多く、すっかりお気に入りに。転職して勤務地が変わった今も暮らし続け、かれこれ7年目です。これから結婚も考えているのですが、駒沢大学駅周辺を離れたくないですね。2LDK以上の家を購入したくて、マンションや戸建て物件を探しているところです。

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(最終更新日:2019.10.05)
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